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更新日:2020年9月7日

自分は被害者だったのか

 

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生きづらさ体験談

文:ギャラクシー

 

第5回
自分は被害者だったのか

 

┃自分がただの被害者だとは思えなかった

 
生きづらさを抱える人、
 
特に、
 
不条理な体験の記憶に苦しめられている人は、
 
自分は被害者なのかどうかと
 
考えてみたことがあるのではないでしょうか。
 
わたしが学校で、同級生から、
 
「お前ごときが」「お前ごときに彼女なんかできるわけないだろ」「お前の好きな漫画なんてつまらない」
 
など、わたしの人格や感性を否定されていたときのことです。
 
その同級生は、
 
「むかつくだろ?」「俺に死んでほしいだろ?」
 
などと言ってきました。
 
わたしは、面と向かって「死んでほしい」などと言えるはずがないと思っていました。
 
そんな、人の良心を盾にするような言い方が許せませんでした。
 
耐えられなかったので、
 
わたしはその同級生を憎むことにしました。
 
しかし、何の代償もなく人を憎んでいいはずがないとわたしは考えました。
 
そもそも、わたしは自分が完全な被害者だとは思えなかったのです。
 
わたしが嫌な思いをしている場面であっても、
 
善良な弱者が、悪者にひどい目にあわされている単純な場面だとは思えなかった。
 
たまたまわたしがこの同級生より弱かっただけであって、
 
もし逆の立場だったら、
 
わたしがこの同級生と同じことをしているのではないか。
 
怒りや恨みの感情に支配され、
 
イライラして攻撃的な心理になっているわたしが、
 
ただの被害者なわけがない。
 
わたしとこの同級生は、
 
結局は同じなのだ。
 
と思っていました。
 
わたしはこの同級生を憎む。
 
その代わり、そんなわたしもまた、「生きていてはいけない」存在なのだ。
 
罪悪感で自分自身を攻撃していたわたしは、
 
自分自身に対して加害者であったともいえます。
 
さらに、わたしが他者に対して人格や感性を否定するモラルハラスメントをしてしまっていた時期もあります。
 
逆の立場になれば、自分も同じことをしてしまう。
 
被害者性と加害者性を併せ持っているのだと実感した出来事でした。
 
 

┃逆の立場になれば、自分も同じことをしてしまうのではないか

 
わたしはただの被害者ではないという考えは、
 
学校の中でたどり着いたものですが、
 
家の中でも同じだと考えました。
 
機能不全家族のなかで、
 
つらい目にあったとしても、
 
たまたま、わたしが子の立場なだけであって、
 
わたしが親の立場になったら、
 
きっと親と同じことをしてしまうのではないか。
 
だから、何をされても文句を言う資格はないのではないか。
 
アダルトチルドレンだとか、世代間連鎖だとかいった言葉をまったく知らない頃のことでしたが、
 
それに近い発想に至っていたのだと思います。
 
生まれつきの性質か、家庭などの環境で身についた性質かわかりませんが、
 
わたしだって、親や兄弟に対してバカにするような言動をとったことはあります。
 
どちらが被害者だとか、
 
どちらが原因だとか、
 
はっきりと分けられるものではない。
 
だから、相手の存在を否定するということは、
 
結局は自分自身の存在をも否定することになると思っていました。
 
わたしが、
 
やめてほしい。
 
家の中に、わたしのこの苦しみが存在しないでほしい。
 
そう考えるのであれば、
 
わたし自身もまた、「生きていてはいけない」存在なのではないかと思うようになりました。
 
 

┃生きづらさそのものを克服するしかない

 
学校や家での体験から、
 
生きづらさがあるからこそ、被害者性と加害者性の両面で苦しむことになり、
 
被害者性と加害者性の両面の苦しみによってますます生きづらくなるということを実感しています。
 
人格や感性を否定するモラルハラスメントにしろ、
 
アダルトチルドレンの世代間連鎖にしろ、
 
どちらが加害者で、
 
どちらが被害者であると、
 
はっきり分けられるのではない。
 
ただ、立場が違うだけで、
 
被害者性と加害者性を併せ持っている。
 
だから克服するためには、
 
生きづらさそのものを克服していくしかないのではないでしょうか。
 
しかし、当時のわたしは、
 
自分が生きづらさを抱えていることにさえ気づいていませんでした。
 
罪悪感を振りかざし、
 
「自分は生きていてはいけない」と、
 
自分自身を攻撃することでしか、
 
折り合いをつけることができずにいたのです。
 
文:ギャラクシー
 
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