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更新日:2020年12月14日

自分を苦しめていたものとは、もう1人の自分

 

自分を苦しめていたものとは、もう1人の自分

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生きづらさ体験談

文:ギャラクシー

 

第12回
自分を苦しめていたものとは、もう1人の自分

 

┃つらい記憶を何度も思い出して克服しようとする

 
人格を否定され、自尊心を踏みにじられるようなつらい記憶
 
そんなつらい記憶は克服したくなって当然かもしれません。
 
わたしも、まるでメンタルトレーニングのように、
 
隙あらばあらゆるつらい記憶を思い出していました。
 
自分が強くなるために、つらい記憶を克服しなければならない。
 
結果的にはまったくの逆効果でしたが、
 
メンタルトレーニングという建前を得たわたしは、
 
つらい記憶を思い出すことを習慣にして自分に課していたのでした。
 
つらい記憶を思い出しているときは、
 
自分の心の中で、演劇の物語を演じるように、
 
つらかった出来事を再び体験していました。
 
2回も3回も。
 
毎日、何度も。
 
時には事実以上に物語は脚色され、
 
さらに人格は踏みにじられ、自尊心がしおれていきました。
 
すべては、つらかった出来事を乗り越えるため。
 
克服して強くならなければならない。
 
さもなくば、
 
自分は生きていてはいけない。
 
自分は死ななければならない。
 
そんな気持ちはいつしか、
 
無くなってしまいたい。
 
無になりたい。
 
と思ってしまうほどの苦痛をわたしに与えていました。
 
 

┃本当は、楽になりたかった

 
無になりたいというのは、
 
つまり、楽になりたいということです。
 
普通に生きていても、常に苦痛とともにあるような気がしている。
 
一人で生活していても、
 
日々のちょっとした失敗やつまづきがあると、
 
まるで親やかつての同級生がそこにいるかのように、
 
お前はダメな奴だ。
 
お前はクズだ。
 
と、人格や自尊心が踏みにじられているような感覚がある。
 
だから、自分の存在そのものごと消えて無くなってしまいたい。
 
では、それほどまでにわたしたちを苦しめているものは、
 
親やかつての同級生なのでしょうか?
 
彼らがわたしたちを苦しめるために、
 
何らかの手段で幽霊のようにわたしたちの前に現れてきているのでしょうか?
 
 

┃自分を苦しめていたものとは?

 
実は、自分を苦しめていたのは、
 
もう1人の自分でした。
 
もう1人の自分が、
 
お前はダメな奴だ。
 
お前はクズだ。
 
お前は生きていてはいけない。
 
お前は死ななければならない。
 
と、自分で自分を苦しめていたのです。
 
なにかつらい体験をしたとき、
 
その1回目、実際につらい出来事が起きた場面では、
 
悪いのはひどい関わり方をしてきた相手のほうです。
 
しかし2回目以降、自分で何度も何度も思い出してその出来事を繰り返し体験しているとき、
 
自分を苦しめている犯人は自分自身に他ならないのです。
 
1番悪いのは、最初に無自覚な関わり方をしてきた親やかつての同級生など、
 
人格や自尊心を踏みにじってきた相手であったのかもしれません。
 
しかし、そんな彼らを幽霊のようにイメージで登場させたり、
 
心の中で彼らを相手につらかった出来事を演劇のように何度も演じるということは、
 
そんな彼らがしてきたひどいことを、自分が自分自身に対して行っているということだったのです。
 
このことに気づいたわたしは、
 
一刻も早くこんなことはやめようと思いました。
 
もう1人の自分は、
 
「~ねばならない」
 
という思考でわたしを支配しようとしてきます。
 
つらい記憶を克服して強くならなければならない。というのもその1つでした。
 
さらに、
 
風呂に入らなければならない。
 
歯を磨かなければならない。
 
ご飯を食べなければいけない。
 
といった日々のあらゆる行動までコントロールしようとしていました。
 
だからまずは、
 
本当にそうだろうか? と立ち止まって考えるようにしました。
 
その結果、
 
風呂に入る回数は減りました。
 
ご飯は1日3食ではなくなりました。
 
つらい記憶については、
 
自動的に甦ってきたときは仕方ありませんが、
 
自分を鍛えるためなどといってわざと思い出し、自分をいじめるようなことはしないようにしています。
 
文:ギャラクシー
 
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