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更新日:2020年6月16日

なぜ本心を伝えるのか苦手になったのか?

 

なぜ本心を伝えるのが苦手になったのか?

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生きづらさ体験談

文:ははな

 

第3回
なぜ本心を伝えるのが苦手になったのか?

 
相手に言いたいことがうまく伝わらないもどかしさを感じたことってありますか?
 
一生懸命伝相手にえようとすればするほど、相手は全く違った受け取り方をして、それだけならいいのだけれど、なぜか急に怒りだしたり、または、「へーそんなことを思っていたんだ!軽蔑!!」と、そんなさげすめの言葉を投げかけられたりとか・・・。
 
もう随分むかしのことですが、私には学生時代にありました。・・・。
そして今でも、正直な話、しゃべりはとても苦手です。友人たちを見ていて、どのようにしたら、あのように理路整然と落ち着いて、順序だててしゃべることができるのだろう?
と、大変うらやましい気持ちです。
 
 

┃本心を伝えると誤解されるという悲しい観念

 
実は学生時代に友人に本心を伝えて軽蔑された時に、心の中でこう思ったのです。
「本心を伝えると何事もうまくいかない」と。
 
そんな私でしたから当時の友人関係はとても薄っぺらなものになり、表面上のうわべだけの付き合いをするようになったのです。
 
でも本当は心のなかのありのままの思いを伝えて、そしてできれば丸ごと受け止めてほしかったんです。それが逆に全否定となると、もう怖ろしくて、それからは尻込みするようになりました。
 
 

┃友人に本心を伝えられなくなったもともとの原因とは?

 
私は「この心の癖の原因はどこにあるのかな?」と、ちょっと考えてみました。
すると、そこにはもう何十年も昔の話ですが、私の実家での親子関係が浮かびあがってきました。
 
当時のわが家では親が子どもの話をじっくりと聞くということはせずに、一方的に自分の主張を子どもに言い聞かせて、そして従わせる。このような上下関係が当然のようでした。
 
そして家族間の位置づけとしては、下であるはずの子どもが、上の立場である親に対して物申すということは、それは親にとっては聞く必要すらないことで、まさに馬の耳に念仏だったのです。
 
聞く耳がないだけならまだしも、思春期に自我が芽生え始めた子どもの発言というものは、あんがいと的を射ることが多く、未熟な親にとってはうとましく感じることもあります。
 
そのため虫の居所が悪いときなどは、ぐうの音も出ないほどに子どもを強く否定して打ちのめすことで、親が安心するということがよくありました。
 
子どもの立場からいうと、自分の感じたことをありのままに表現しただけなのに、たまたま親の地雷に触れたがために、訳も分からずに激怒され、おまけに人間性まで否定されたりすると、しだいに発言をすること自体が怖くなるのも当然だと思うのですね。
 
なので、以前の私がそうだったように、そういった体験をした子どもというものは、それが心の癖になって何だかわからないけど自分の発言には自信が持ちにくい、そういった性格になりやすいのかなと、私は考えています。
 
 

┃親に対して絶望し、諦める子ども

 
私はいまでも、「どうしてもこれだけは伝えたい!」と意を決して発言を試みると、妙に肩に力が入り必死をこいて空回りしやすいです。
 
それはベースに「どうせ自分は理解をしてもらえるはずがない」と、昔の思いがこびりついているからかもしれません。
 
立て板に水のように話をするのがうまい人というのは、おそらく幼いころから、自分の話を親からじっくりと聞いて、受け止めてもらえたんじゃないかと思います。
 
うちの親を思い出すと、私が話をどうしてもしたいといった時には「聞いてやるから早く言え!早く言うんだ!」とせき立てていました。
 
で、一生懸命しゃべろうとすると、しゃべっている最中に途中から必ず遮りられて、親の意見を押し付けられていましたね。
で、最後には「おまえの言う事は全部聞いてやったからな」とたいそう満足げになっていましたね。
 
こんな調子ですから気持ちとしては不完全燃焼で、全く持って消化不良のままでした。
 
そういうのが繰り返されると、子どもも学習しますから、そのうち親にいってもだめだ!と、子どもは諦めに入るのですね。
 
 

┃無意識に未熟な親と同じようなことをしない決心

 
親が未熟だと、子どもは大変迷惑をこうむります。
私は自分が親になったいま、子どもに無理やりに自分の考えの押しつけはしないでおこう!そう、反面教師として思っています。
(でも、わかっちゃいるのに、それができない!そんなときは、ふと苦しくなることがあります)
 
ここを抜けるのが本当にむずかしいなぁといつも思っています。
 
でも、自分自身のためにも子どものためにも、気づいたときには修正をかけながら歩んでいくしかないので、そうしたいと心からそのように思います。
  
文:ははな
 
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