相談相手は誰でもいいというわけではない

生きづらさ体験談
文:もくもく
第8回
相談相手は誰でもいいというわけではない
┃あなたは、相談できる人がいますか?
以前いただいた、ご感想から着想を得て、コラムを書かせていただこうと思います。
悩みごとというものは、少なからず誰もが抱えていることと思います。
特に、最近の情勢を考えれば、そんな人も増えたのではないでしょうか。
生きづらさを抱える人は、日常茶飯事のようにいろいろな葛藤、悩みが出てくると思います。もちろん、私もその一人です。
そんな悩みごとがあったとき、あなたはどうしていますか?
たとえば、
「相談してもどうせわかってもらえない」
「結局、励まされたりお説教されるだけ」
「だから、相談するだけ損…」
そんなふうに考えて、一人で思い悩んでしまうことはありませんか?
┃気軽に相談できる人は羨ましい
一方で、どんなことでも、誰かに相談するという方もいるでしょう。
「◯◯◯のことなんだけど、どうしたらいいと思う?」とか
「◯◯にこんなことを言われたんだけど、あなたはどう思う?」など
仕事や人間関係、健康、お金など、さまざまなことで人は悩み、迷うものですよね。
そして、そのことを家族や友人・知人・恋人・伴侶に相談します。
『誰かに相談する 』ことすら、ためらってしまう人間からすると、なんでも気軽に相談できる人が羨ましく思えるときもあります。
┃相談相手を上手に選ぶコツ
誰かに相談したいと思ったとき、最初は身近にいる人で想像しませんか?
その身近にいる人が、自分と同じタイプではないと感じているとき、どうしても相談すらためらってしまいませんか?
家族に相談しようと思っても….
『あの人に言っても、理解してもらえないだろうな』
となったり、
友人に相談しようと思っても….
『あの子は、私のことより自分のことを話したいタイプだからな』
となったりでは、相談したい気持ちも止まってしまいます。
そして、生きづらい人なら、もし勇気を出して相談したにもかかわらず、「相談して損をしたな」という結果になってしまうのではないでしょうか。
そうならないためにも、冷静に『共感できる相手』を探すところから始めてみませんかと提案したいのです。
現代社会においては、それが自分と一度も会ったことのないネットで知り合った人でもいいのかもしれません。
なんでも相談できてしまう人より、たとえ歩みは遅くとも、そうやって 《共感できる相手》を探すところから始めてみることが、最初の一歩なのかなと思っています。
┃『相談する相手』ではなく『共感できる相手』で選択する
繰り返しですが、誰かに相談するということは、容易なことではないと思います。私自身、どうするべきかをつい一人で考えこんでしまうタイプです。
ただ誰かに相談したいと思ったとき、相談する相手をまず考えることが重要だと感じるのです。
なんとなく相談するよりも、自分と似たような性質を持った《共感できる相手》を探し、この人が言う意見であれば、自分も受け入れられるだろうと思った上で相談すれば、納得するのかなと思います。
そう思えば、たとえ問題が解決しなかったとしても、そういう考え方もあるのかと納得すると思っています。
考え方や、性格というのは本当に人それぞれだと思います。
だからこそ、自分が『この人になら相談できるかも』という《共感できる相手》に相談することが、解決の近道になるのかもしれないと思っています。
文:もくもく
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<目次>
1.『父親は死んだ』とうそをつかれた20年間
2.親に相談できなかった進路
3.私の就職先を偽る家族
4.家族に「負け」を認めたくなかった
5.他人の言動に一喜一憂してしまう
6.自分は生きているのか実感できない日々
7.父親のいない私の離婚と子どもへの罪の意識
8.相談相手は誰でもいいというわけではない
9.自分は本当に不幸なのか
10.自分の軸を持とうと思うとき
11.行動できない自分を認めるということ
12.自己肯定と自己否定に疲れ切ったあなたへ
13.いつも不安と戦うしかないのか
14.欲求を満たしますか、義務感を優先しますか
15.あなたの夢は、本当に必要な夢ですか?
16.生きるとは苦しいことと認める
17.「自信がない」をもたらす真犯人
18.年が変わったからと、目標を立てていませんか?
19.その批判はなんのためですか。
20.ダメな人間は本当にいるの?
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