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生きづらい人生に悩むあなたへ

 

顔に手を当てて落ち込んでいる男性の画像

 

心地よい人生の便り2

 
<90通目>

感情にふり回されてばかりで自信が持てない

 
こんにちは。
Brain with Soulの信夫です。
 
あなたは、
こんな風に思うことはありますか?
 
「私は、他の人とくらべても、
 感情にふり回されてばかりいる」と。
 
例えばあの友人は、
いつもどっしりと構えていて、
落ち着いている。
 
職場の部下は年下なのに、
トラブルにいつも冷静に対処している。
 
同僚は上司から嫌味を言われても、
平気な顔して笑顔でやり過ごしている。
 
それにくらべて私は…。
 
ささいなことでアタフタして、
冷静さを失ってしまう。
 
すぐに恐がったり怒ったりしてしまう。
 
感情にふりまわされてばかりで、
自信がまったく持てない。
 
こんな風に、
感じてしまうことがありますか?
 
たしかに、
大きなトラブルやキツい嫌味も、
なんなくやり過ごす人っていますよね。
 
感情にふり回されないように、
感情のマネジメントがしっかりできている、
 
そんなイメージがあります。
 
だから、
 
「あの人たちは、すごい…。」
 
そう感じてしまいますよね。
 
でも。
 
本当にそうなのでしょうか?
 
大きなトラブルやキツい嫌味を
なんなくやり過ごしているあの人たちの方が、
 
あなたにくらべて、
感情のマネジメントができているのでしょうか?
 
本当に「すごい」のでしょうか?
 
決して、そんなことはありません。
 
なぜなら。
 
そもそも同じ大きさの感情を
マネジメントしているわけではないからです。
 
つまり、
 
同じ出来ごとを経験しても、
感情のゆれ動く大きさは、
人によってまったく違う。
 
重量挙げで例えるなら、
 
持ちあげなくてはならない
バーベルの重さが
人によってまったく違うのです。
 
だから、トラブルや嫌味を
なんなくやり過ごせているからといって、
 
必ずしも、
「感情をマネジメントできている」
とは言えないのです。
 
重要なのは、トラブルや嫌味を
やり過ごせているという
結果の方ではありません。
 
どれくらい大きな感情に
対処できているのかという、
 
『感情の大きさ』
 
の方なのです。
 
その感情の大きさを決めるのは、
脳の扁桃体という部分です。
 
脳の扁桃体が敏感なら、
感情は大きくゆれ動きます。
 
扁桃体が丈夫なら、
あまり感情は大きくゆれません。
 
その敏感度は、生まれつきや、
幼少の頃の体験によって決まります。
 
だから自分の責任ではありません。
 
あなたは、
きっと扁桃体がかなり敏感でしょう。
 
その分、
感情をマネジメントする機会も多く、
労力もかかるでしょう。
 
でも、
扁桃体が丈夫な人は。
 
そもそも、
感情をマネジメントする必要がありません。
 
そうなんです。
 
実は、感情のマネジメントすら
していないのです。
 
だから、トラブルや嫌味を
なんなくやり過ごせているあの人は。
 
大きく揺さぶられた感情を、
マネジメントしているわけではないのです。
 
ただたんに、
 
マネジメントが必要なほど
大きな感情がもともと生まれていない、
 
というだけのことなんです。
 
そして、その人だって、
自分の扁桃体
大きく反応するほどの状況に出くわせば。
 
感情をマネジメントできずに、
アタフタするのです。
 
恐がったり怒ったりして、
感情にふりまわされるのです。
 
いえ、もしかすると。
 
日々、ほとんど感情に
ゆさぶられることなく生活しているため、
 
いざという時、
あなたが信じられないほど、
取り乱してしまうかもしれません。
 
感情をマネジメントした経験が少ないので、
パニックにおちいってしまうかもしれません。
 
感情をマネジメントするには、
あまりにも『経験不足』だからです。
 
実際にそんな人を、
私もたくさん見てきました。
 
そう。
 
だから実は、
 
 
『あなたの方がすごい』
 
 
のです。
 
私はそう言い切れます。
 
日々、
大きな感情のゆれを経験し、
それをマネジメントしている
あなたの方がよほどすごい
 
感情のマネジメントを、
日常的に経験しているあなたの方が、
よほどすごいのです。
 
ここであなたに質問です。
 
天候に恵まれた穏やかな海で、
ほとんどゆれない船しか乗ったことのない船長と、
 
雨風に吹かれ荒れ狂う海で、
波を切り裂きながら船をあやつる船長。
 
あなたはどちらの船長の方が、
すごいと思いますか?
 
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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心地よい人生の便り2 <目次>

 
61.生きづらい人は、なぜ「自分の使命」が見つからないのか?
62.なぜこれが「自分の使命」だと納得できたのか?
63.苦しみを無くす方法
64.生きていたくない
65.人付き合いがわずらわしい
66.人付き合いをしなくて済む条件
67.生きづらい、生きにくい、その原因と対処法
68.「激しい感情」の上手な対処法
69.なかなか行動にうつせない
70.心と体はつながっている
71.自分を変えるのに必要な期間
72.自分を変える2つの方法
73.理解してもらえない
74.人との会話が怖い「意外な原因」とは?
75.自分の弱さが恥ずかしい…
76.長所が見つからない
77.悩んでばかりで嫌になる
78.生きづらさから脱け出すために
79.張り合わない
80.孤独ゆえの幸せ
81.お金より大切なもの
82.職場にいるのがツラい
83.生き方ハラスメント
84.アダルトチルドレンが母の愛を求めてしまう本当の理由
85.悩み解決本との上手な付き合い方
86.すべて運命で決まっているのか?
87.自分は何をやってもダメだと思ったら
88.自信を持つには?
89.同じ悩みでつまずいてしまう
90.感情にふり回されて自信が持てない
91.自分の受け入れ方
92.生きる意味、自分の使命が見つからない
93.頑張ることは良いことか?
94.人を信用できない
95.自分を信じるには?
96.健康法を継続するコツ
97.呼吸を整える本当の理由
98.カウンセラー直伝!完璧主義をやめる方法
99.人にどう見られているか気になる
100.力んでしまう
101.全身を脱力する方法
102.肩の力を抜く方法
103.生きづらい時、何をすればいいのか?
104.予定どおりに行動できない
105.情けないぞ人類
106.最後に頼りになるのは?
107.自分の受け入れ方 <実践編>
108.なぜ自分で決められないのか?
109.自分で決められるようになるコツ
110.人から拒絶されるのが怖い
111.それでもやっぱり決められないあなたへ
112.ポジティブに考えられない
113.ストレス処理のうまい人
114.上手な逃げ場のつくり方
115.人に利用されてしまう
116.人に利用されないコツ
117.『心の弱さ』と『心の闇』の違い
118.引き合う闇…、共依存を防ぐために
119.見栄を張ってしまう
120.最後にどうしても伝えたいこと(最終回)
 
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