我慢してるのに自分勝手と言われる

 

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生きづらい人生の歩き方

 

第8回
我慢してるのに自分勝手と言われる

 
人から「自分勝手」と言われてしまうことに悩んでいる人がいます。
 
相手の立場を思いやり、気づかっているのに「ワガママ」「ガサツ」と言われる。
 
他人の顔色をうかがって言いたいことも言えずにいるのに、身近な人たちから「無神経で好きかってなことを言うヤツ」というキャラクターでとおってしまっている。
 
本人は自分を抑えて「我慢」しているつもりなのに、周囲からは正反対の評価をされてしまうのです。
 
実は、私自身も同じ悩みを抱えていました。
 
私の過去の人生を一言で表現させていただけるならば、それは「我慢」。
 
日々「我慢」の連続だったと言えると思います。
 
しかし、そこまで自分を抑えて「我慢」をしているのに、「自由奔放」で「ワガママ」、「自分勝手」という正反対の評価を受けていました。
 
そんな状況を、もし周囲の人のせいにして怒れたり、見下せたり、笑って受け流せたのなら楽だったと思うのですが、それもできずに苦しんでいたのです。
 
カウンセリングでも、このようなお悩みのご相談をよくお受けします。
 
「我慢」をしているのに「自分勝手」と言われてしまう人たちは、ある共通の過去を持っています。
 
それは、
 
「我慢が当たり前の環境にいつづけた」
 
という過去です。
 
幼いころから、欲しいものがあっても、行きたいところがあっても、やりたいことがあっても、我慢、我慢。
 
このような環境で育った人は、自分でも知らないうちに我慢をしています。
 
我慢が当たり前になりすぎて、我慢していることに気づけないのです。
 
我慢に慣れすぎた心は、もはや小さな我慢にはマヒしてしまっています。
 
心を壊しかねない大きな我慢をすることで、やっと「我慢している」と思えるようになるのです。
 
大きな我慢を長いあいだくり返すと、やがてその人の中にはあらゆる感情や欲求が激しく渦を巻くようになります。
 
なぜなら、我慢で抑えつけられた感情や欲求は、消えることなくずっと残りつづけるからです。
 
やがて、行き場をなくした感情や欲求は、ブスブスと「噴出」しはじめ、不愉快な表情や攻撃的な言葉、自己顕示的な態度として、常にその人をおおい尽くすようになります。
 
または、激しい怒りや悲しみ、依存という形で「暴発」してしまうのです。
 
その「噴出」や「暴発」は、本人が思うより周囲に与えるインパクトは大きいもの。
 
そのため、普段からいくら自分を抑えて「我慢」をしていても、他人からは「自分勝手」と思われてしまう。
 
それを気にしてさらに「我慢」することで、「噴出」と「暴発」をくり返してしまい、「自分勝手」という評価はますます定着していってしまうのです。
 
まさに『負のサイクル』と言えるでしょう。
 
この日本には、幼いころから我慢を「美徳」のように教えられてきた人がいます。
 
子供のうちから我慢しておかないと、将来まったく我慢ができない人間になってしまうからというのが、主な理由です。
 
しかし残念なことに、無理な我慢を強いられつづけることによって、反対に人は我慢が苦手な体質になっていきます。
 
なぜなら、感情や欲求の吐き出し方を身につける機会を奪われてしまうから。
 
そして、ごく自然に大きな我慢をくり返すようになってしまうからです。
 
それはまるで、排水口のない浴槽に向けて蛇口を全開にしつづけるようなもの。
 
心はいつでも満水状態。
 
結果的に、心にまったく余裕のない状態で生きていくことになってしまうのです。
 
私の親も、子供に我慢をさせるのが趣味なのではないかと思うほど、私に我慢を強要してきました。
 
それは、人格や自尊心にまで大きく踏み込んでくるものでした。
 
「生きづらい」と感じる人の中には、そのような強烈な我慢を強要されてきた人が少なくありません。
 
確かに、社会の中で生きていく上で、幼いころに我慢を覚える必要はありますよね。
 
しかし、限度があります。
 
もしあなたが「我慢」しているのに、「自分勝手」だと言われて悩んでいるのなら。
 
そして、その問題を人のせいにすることなく解決していきたいと思っているのなら。
 
無理な我慢をしていないか、また感情や欲求を外に吐き出せているか「点検」をしてみてください。
 
私たちは、自分の状態を客観的に眺めるだけで、脳の前頭前野がはたらき、心の負担を軽くすることができます。
 
もちろん、知らないうちに我慢しているのですから、自分で「点検」するだけではなく、第三者の目で「点検」してもらうことがとても大切。
 
家族ではなく、ごく客観的に「点検」して判断してくれる人に頼んでみましょう。
 
また、せっかく「点検」して対処しても、気づかぬうちにもとに戻ってしまう場合がほとんどだと思います。
 
だから、「定期点検」することが必要です。
 
我慢するストレスがグッと減って、今より毎日がさわやかに透きとおって見えてくるはずです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 


生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.AI時代に生き残る仕事
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.これからのビジネスの成功法則
4.善人なんていない
5.お金は好きですか?
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.「リア充」を目指すより
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.人に拒絶されると傷ついてしまう
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.仕事は三つもつ
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの使い方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
 

 
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