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人生を変える方法

 

人生を変える方法 生きづらい人生の歩き方 第19回

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生きづらい人生の歩き方

 

第19回
人生を変える方法

 
あなたは人生を変えたいと思ったことがありますか?
 
人生を変えるという表現はよく見かけるものですが、実際にはどういう意味なのでしょうか。
 
私は、人生を変えるということは、
 
「生き方のお引っ越し」
 
をすることだと考えています。
 
「今までの生き方」から「新たな生き方」へと移り住むのです。
 
その際にどうしても越えなければならないものがあります。
 
それは、
 
「現実変更線」
 
です。
 
現実変更線は、「今までの生き方」と「新たな生き方」の境界線のこと。
 
日付変更線というものがありますよね。
 
経度180度あたりにある海上の線で、それを越えると翌日か前日になってしまう理論上のラインです。
 
それと同じように、現実変更線を越えると「今までの生き方」が「新たな生き方」に変わる。
 
人生が変わるのです。
 
そう考えると、人生を変える方法とは、壮大なお引っ越しの方法と言えるかもしれません。
 
実際に人生を変えるステップは、引っ越しと本当によく似ています。
 
引っ越したいと思ったとき、あなたは何からはじめるでしょうか?
 
まずどんな街や家に住みたいかを決めますよね。
 
そして、めぼしい街に目をつけてインターネットなどでその街の情報や物件、家賃の相場について調べるでしょう。
 
次にとりあえずその街に様子を見にいって、街なかを歩いて雰囲気を感じてみる。
 
スーパーやコンビニ、飲食店はどんなものがあるのか、公園は近くにあるのかなど、自分にとって必要なものがそろっているかも確かめるのではないでしょうか。
 
さらに、周辺の不動産屋さんに貼られた物件情報を見て、気になるものがあったら入店するかもしれません。
 
時間があれば実際に物件を三件ほど見せてもらうこともあるでしょう。
 
そのうちの一件がとても気に入って、契約まではしないけれども、物件を抑えておくためにとりあえず申し込みだけして帰る。
 
あなたはもらった間取り図をながめながら、自宅の家具のサイズをはかり、配置を考える。
 
初期費用の計算書を見て、自分の預金通帳の残高と照らし合わせてみる。
 
引っ越し屋さんのWEBサイトでだいたいの見積もり額を出して初期費用にプラスする。
 
そのうち「よし、この部屋に引っ越そう!」と思い立ち、不動産屋さんに電話して契約の日取りを決め、契約書に調印する。
 
あとは引っ越し屋さんを手配して、荷物を新居へと運び入れて新しい生活をスタートさせるわけです。
 
様子を見にいっただけのつもりだったけれど、翌日にはもう契約に…、といった流れも珍しいことではないでしょう。
 
実はこの流れの中に、人生を変える方法の大きなヒントが隠されているのです。
 
今見た例の中で、あなたが引っ越したいと思ってから新しい生活を実現させるまでのあいだに、いったい何が起きたのでしょうか?
 
何が引っ越しを決定づけたのでしょうか?
 
それは、
 
「現実感」
 
です。
 
あなたは、引っ越したいなと一人頭の中で想像をふくらませていたわけではありません。
 
実際に街に行き、その街の雰囲気に触れ、本物の物件を見て、申し込みをして、引っ越しにかかる具体的な費用という情報まで手に入れました。
 
それによって新しい生活の「現実感」が高まった。
 
言うなれば、
 
「新しい現実感」
 
が高まり、今までの家を離れる決心がついたのです。
 
そして「契約書への調印」という現実変更線を越えたのです。
 
人生を変える方法も同じです。
 
頭の中で「新たな生き方」をリアルにイメージしているだけでは、人生は変えられません。
 
言葉づかいを変えたり、考え方を変える努力をしても、長つづきはしないでしょう。
 
「新しい現実感」が足りないからです。
 
「今までの生き方」から「新たな生き方」に引っ越すためには、「新たな生き方」が具体的に肌で感じられるほどに、
 
「新しい現実感」
 
を高めればいいのです。
 
「新しい現実感」さえ高まれば、現実変更線を自動的に越えて、人生が変わるのです。
 
実際のお引っ越しでも、どんなに住みたい家のイメージをはっきりさせたところで、新しい部屋にお風呂があるのか、家賃がいくらなのかも知らずに、
 
「よし、引っ越そう!」
 
と契約できる人はまずいないでしょう。
 
それは「現実VS妄想」の戦いであり、どんなに妄想を広げても目の前の現実にはかなわないのです。
 
人生を変える方法。
 
それは行先を決めたら現実変更線を越えるほどに「新しい現実感」を高めるということ。
 
「目の前の現実感」に負けないほどの具体的な情報や行動、環境や人間関係によって、「新しい現実感」を高めつづけるということなのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.自分と同じ症状の人が見当たらない
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.家にも世の中にも居場所がないときの解決法
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
105.なぜ苦しみを「克服」できないのか?
106.生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう
107.生きづらい人は「扁桃体をいたわる生き方」を身に着けよう!
108.生きづらい人が自由になれる「メタ思考」とは?
109.世間との「ほどよい距離」の取り方とは?
110.たんたんと生きる
111.生きづらい人が目標を達成できない本当の理由
112.三理一体の法則がうまくいかない人の共通点とは?
113.カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由
114.「生きづらさ克服」の気力を失いそうなあなたへ
115.「仕事に行きたくない、家にいたい」当事者の声と具体的な対処法
116. 気が弱い人が人生を変える極意
117.消えない恨みへの「レベル別」対処法
118.生きづらさをこじらせる「完全な被害者バイアス」とは?
119.生きづらいなら「役割」を果たし人生を落ち着かせよう
120.生きづらい人にもっとも大切な支援
121.生きづらい人は「意志が弱い」のか?
122.自分軸よりも大切なもの -「実存軸」で生きよう
123.人の言葉に傷つきやすい人が知ると楽になる二つの事実
124.メタ思考力を鍛えたいなら「バカ」や「アホ」ともつき合おう
125.生きづらさの「原因」を安易に特定するネット記事が多すぎる
126.「誰でもHSP症候群」にかかった日本
127.「結論だけ欲しがる社会」に踊れされるな
128.生きづらい人は「ギバー」を目指さなくていい
129.「一人で生きていく」と決めた生きづらい人に必要な覚悟
130.マイノリティは、なぜ生きづらいのか?
131.生きづらい人の「意識」の上手な活かし方
132.もんもん耐性、それは自分の「本質」と向き合える力
133.生きづらい人はAIと仲良くなれる - 関係性のシンギュラリティ
134.「メンタルが強い人」のアドバイスを真に受けない
135.雑談力は必要か?雑談できないあなたへ
136.嫉妬しやすい人が「嫉妬しない人」になりたいなら
137.お金に振り回されなくなる「二つの力」
138.日本社会で生きづらい人が苦しんでいる本当の理由
139.自分は本当に「生きづらい」のだろうか?
140.生きづらい人はコミュニケーションが得意という事実
141.内にこもりたいとき、あなたはどうしていますか?
142.「憧れの人」を目指すな - ビジネスの成功者に憧れる生きづらい人へ
143.私には不満がない
144.「無駄にプライドが高い人」が好きだ
145.その他大勢になるな、唯一無二のままであれ。
146.「生きる意味」が見つからない、生きづらい人へ
147.「異物」として生きて
 


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「読むだけで生きる勇気が湧いてくる」と大好評をいただいている、しのぶかつのり(信夫克紀)の連載コラムです。
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