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仕事は三つもつ

 

生きづらい人生の歩き方第29回仕事は三つ持つ

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生きづらい人生の歩き方

 

第29回
仕事は三つもつ

 
働くこととは、企業に就職すること。
 
私たちの住む日本では、それが大きな常識となっていますよね。
 
あなたも「働こう」と考えるとき、真っ先に企業などの組織に勤めることをお考えになるのではないでしょうか。
 
じっさいに社会制度の多くも、それを大前提に構成されています。
 
そこで私たちは、企業への就職活動に必死になるわけです。
 
しかし、企業で働くというスタイルが、自分に合う人ばかりではありません。
 
団体行動が苦手な人は、無理に企業に適応しようすることで、強い生きづらさを感じてしまうこともあるのです。
 
ではなぜ、そもそも日本では、
 
「働くこと=企業に就職すること」
 
という常識が定着しているのでしょうか?
 
それは、資本家や経営者にとって都合がいいからだと言えるでしょう。
 
自分の会社に勤める人がたくさんいると、より多くの商品やサービスを生み出し、利益を増やすことができます。
 
働く時間が9時から5時となっているのも、社員が同じ時間に、同じ場所に集まって、同じことをしてくれると、資本家や経営者にとって都合がいいのです。
 
資本家や経営者は、政治や社会全体に大きな影響力をもっています。
 
そのために、「働くこと=企業に就職すること」という常識が、社会の中心に据えられているのです。
 
また、学校もその練習場になっているということも言えるでしょう。
 
「気をつけ!休め!」といった号令や、全員で手足をそろえて行進をするなど、とくに必要もない命令を従順に聞くという訓練を、学校で受けてきた方は多いと思います。
 
私が通っていた中学校では、給食の模範校として表彰されていたので、教育委員会が視察に来る日だけ、テーブルクロスをして私語を一言もしないで食べるように教師たちに強制されました。
 
あきらかに無意味な行為なのですが、生徒たちはなんとなく「そんなものか」と従っていました。
 
このようにして、私たちは大きな傘の下でなんとなく従うという、従業員的なライフスタイルになじまされてきたと言えるでしょう。
 
しかし本来、企業に就職する以外にも、働くための多くの選択肢がありますよね。
 
さらに「社会に絶望している人へ」でも述べたとおり、今はテクノロジーの進化によって、一つの場所にみんなが集まり仕事をする必要性がどんどんなくなっています。
 
そこで私は、
 
「仕事は三つもつ」
 
ということをオススメしています。
 
カウンセリングでも、そのために具体的になにをすればいいのかということについてお話しすることがよくあります。
 
企業に勤めながらでもいいでしょうし、三つすべての仕事を新たにはじめてみてもいいでしょう。
 
自分で仕事をはじめるからといって、特別な才能やきっかけがなければならないという時代は、とっくに終わりました。
 
資格やキャリアも必要ありません。
 
これからのビジネスの成功法則」でも述べた通り、今は家の中にいながら、いざとなれば世界を相手に仕事ができる時代です。
 
アジアの各国も、発展途上国などと言われていましたが、今や日本より景気がいい国が多く、国民もお金を使いたがっています。
 
翻訳機能の向上で、言葉の壁もどんどん低くなっている。
 
あらゆる事務処理ソフトやアプリの機能も向上しているため、わざわざ起業して事務員を雇ったり、税理士に会計処理を依頼する必要性もなくなっています。
 
つまり、一人で手軽に、いろいろな仕事を試してみることができる。
 
場所もとらない、人もいらない、お金を借りる必要もない。
 
さまざまな仕事にチャレンジしやすい環境なのです。
 
たしかに、急にはガッツリ稼げないかもしれません。
 
しかし、稼げていなくてもとりあえずつづけてみる。
 
今からはじめて、三年かけて育てていけばなんらかの芽が出てくるはずです。
 
じっさい私もカウンセラー以外に、いくつか仕事をもっています。
 
家計を支えているものもあれば、ほとんどお金になっていないものもあります。
 
でも三年経てば、どんな領域であっても専門性が身についてきて、最低限な人脈も自然とできあがっていきます。
 
その専門性や人脈が、やがて稼ぎにつながっていくのです。
 
そもそも、働くことイコール企業に就職することだという風土が生まれたのは、日本の産業革命以後。
 
歴史はまだ100年ていど。
 
人類の歴史を20万年としたら、たったその0.05%の期間でしかありません。
 
しかも、地球全土に広まっているわけではなく、機械化文明が発展している一定の地域のみでしか通用しない小さなちいさな風土。
 
宇宙を視野に入れたら、もはやその存在すら確認できないしろもの。
 
幻のようなものです。
 
私たちは、その幻を実物だと信じ込まされてきてしまっただけ。
 
もっとストレートに言えば、正社員にならなければ幸せになれないと思い込まされてきただけなのです。
 
そうでなければ、未来の可能性がある大学生たちが、企業説明会にまったく同じスーツを着て、同じ髪形、同じ表情をして人だかりをつくるという異常事態になるはずがありません。
 
そして面接で誰もが、
 
「サークルのリーダーをやっていました」
 
と嘘をついてまでアピールして、サークルの存在数よりリーダーの数の方がはるかに多いという、いびつな事態にはならないはずです。
 
企業の側から「あなたは必要ない」と言われつづけたのなら、企業に就職する以外の方法を試してみようと思える方が、健全な社会ではないでしょうか?
 
だから「仕事は三つもつ」くらいの気持ちで考えてみる。
 
副業禁止の会社も多いでしょうから、まずは稼ぐことよりも、三年かけて育てるようなつもりで小さく動きはじめてみる。
 
そうすれば三年を待たずとも、
 
「あのときはじめておいてよかった…」
 
と実感する瞬間が、きっと来るでしょう。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 


生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.AI時代に生き残る仕事
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.これからのビジネスの成功法則
4.善人なんていない
5.お金は好きですか?
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.「リア充」を目指すより
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.人に拒絶されると傷ついてしまう
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.仕事は三つもつ
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの使い方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.社会の常識に振り回されない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
 
<次回更新予定2018年8月17日(金)>
 

 
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