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ベーシックインカムで将来も安心?

 

生きづらい人生の歩き方第29回仕事は三つ持つ

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生きづらい人生の歩き方

 

第31回
ベーシックインカムで将来も安心?

 
ベーシックインカムという言葉をご存知でしょうか?
 
ベーシックインカムは、国民全員に、生活に必要な最低限の所得を保障する制度です。
 
たとえば、一人あたり一ヶ月7万円で生活できるとすれば、毎月7万円を国民全員に均等に配るわけです。
 
経済学博士の井上智洋氏は、これを、
 
「子供手当+大人手当、つまりみんな手当」
 
と説明しています。
ヘリコプターマネー:日本経済新聞社 刊
 
とてもわかりやすいですね。
 
我が国の「生活保護制度」のように、食べていくことも困難な人だけを対象とするのではありません。
 
老人から赤ちゃんまで、すべての人に同じ額のお金が配られるのが特徴です。
 
先ほどの例で言えば、もし夫婦二人で生活していたら毎月14万円が国から支給される。
 
それ以上の所得が欲しいと思うのであれば働けばいい。
 
もし十分だと思うのなら、夫婦二人で働かず、のんびりとその金額内で暮らしてもいいわけです。
 
じっさいに、これに近い制度がイランやアメリカのアラスカ州などでは導入されています。
 
この二カ所は、石油などの天然資源が豊富なため、その莫大な収益を分配しています。
 
他にも、オランダの一部地域で導入されたり、フィンランドが2年間の導入実験を試みています。
 
まだ国全体をあげて正式に導入している国はありません。
 
ただ、日本でもにわかにベーシックインカム導入論がもりあがってきており、さまざまな導入案が経済学者やビジネスリーダーを筆頭に議論されています。
 
これを聞いて、あなたはどう感じましたでしょうか?
 
「よし、これで働かないですむ!」
 
と安心する方も多いと思います。
 
でも、ここでひとつご提案があります。
 
それは、「ベーシックインカムをもらう側」になるのではなく、「ベーシックインカムを提供する側」になるような生き方をイメージすることです。
 
ベーシックインカムを実現させるためには、当然それなりの財源が必要になります。
 
国の経済を安定させることが、財源を確保する大きな条件の一つになるでしょう。
 
その経済を安定させる役割を、みずからも積極的に担うイメージを持つ。
 
財源から一方的にベーシックインカムを「もらう側」になるのではなく、みずからの仕事によって財源を「生み出す側」になろうとすること。
 
それが今後、私たちの人生を充実させてくれることになるでしょう。
 
なぜなら、ベーシックインカムが導入されれば、今の社会よりもチャレンジがしやすくなると考えられるからです。
 
ベーシックインカムをもらえると聞くと、私たちはついつい「ああ、これでつらい労働から解放される」と思いがちです。
 
生きづらさを抱えている人であれば、とくにそう感じるでしょう。
 
無論そのとおりだと思います。
 
しかしこれからは、自分に合った働き方を選べる時代がくるでしょう。
 
仕事は三つもつ」でも述べたとおり、組織にしばられず、小さな事業を一人でいくつもこなしてこともできるはずです。
 
もしそれらの仕事がうまくいかなかったり、収益をあげるまでに時間がかかったとしても、ベーシックインカムのおかげで最低限の生活はできます。
 
だから、安心してチャレンジできるのです。
 
実存を充実させる生き方である「ジツ充」にも、取り組みやすくなるでしょう。
 
もちろん、ベーシックインカムの恩恵を受けて、働かずのんびり暮らすのもいいですよね。
 
でも、それで本当に「心地よい人生」を送れるでしょうか?
 
私は別に「お国のために」とか「他の人たちのために」といった、美しい自己犠牲をオススメしているわけではありません。
 
貴重な財源から受けた恩恵を、自分のチャレンジの土台にして、さらにその財源を増やしていく。
 
その方が、たんに効率的で楽しい人生になりそうだと思うのです。
 
AIに仕事を奪われると恐れるより、自分のAIをつくるくらいの気持ちをもっている方が、余裕を生むのと同じことです。
 
今後も、ベーシックインカム導入論が、さまざまな場で見られるでしょう。
 
そのとき、ぜひあなたはベーシックインカムを「もらう側」ではなく、「提供する側」としてその議論を判断なさることをオススメします。
 
きっと、みずからの充実した未来を思い描く、貴重な機会を得られるはずです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 


生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.AI時代に生き残る仕事
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.これからのビジネスの成功法則
4.善人なんていない
5.お金は好きですか?
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.「リア充」を目指すより
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.人に拒絶されると傷ついてしまう
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.仕事は三つもつ
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの使い方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.社会の常識に振り回されない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
 

 
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