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世間のしがらみから脱け出したい

 

世間のしがらみから脱け出したい

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生きづらい人生の歩き方

 

第64回
世間のしがらみから脱け出したい


世間とは本当にやっかいなものです。
 
めんどうくさい人間関係。
 
常識やマナー。
 
多様性とは言いながらも、基本的には、誰もが同じ感性であることを求めてきます。
 
そのプレッシャーは、かなり強いものです。
 
だからといって実体はない。
 
お互いがお互いを縛り合っている関係。
 
世間のしがらみほど面倒なものは存在しないと感じている人も、少なくないはずです。
 
とはいえ、それほど苦しまずに世間になじんで生きていける人がいます。
 
生きづらさを感じている人からすれば、超人技のように見える。
 
生きづらい人は、世間とは大きく感性が違うため、無理に合わせる必要があります。
 
それはことのほか苦しいもの。
 
だから、なんとか世間のしがらみから逃れられないものかと日々考えているのです。
 
それができなければ、無理やりにでも世間に合わせて生きていかなければならない。
 
そんなふうに切実に思い詰めながら…。
 
でも、そこまで思い詰めてしまうのは、もしかすると世間についてのある誤解をしているからかもしれません。
 
それは、世間は一つだと思っているということ。
 
しかし、じっさいの世間は一つではありません。
 
世間は、小さな世間の集まり。
 
世間は選べるのです。
 
にもかかわらず、世間というたった一つしかない「オリ」のなかから脱け出せないような気持ちにさせられてしまっている。
 
絶対になじまなきゃいけないような気にさせられてしまっているのです。
 
いったいなぜでしょうか?
 
それは、子供の頃から、自然とそう考えるように植えつけられてしまったからかもしれません。
 
子供の頃の世間と言えば、となり近所の人と学校(しかも教師とクラスメイト)くらいのもの。
 
ごくごく狭い世間です。
 
そもそも、そんな狭い世間のなかだけで上手に生きていかなければならないという考え方自体が理にかなっていません。
 
なじめない人間が出てくる方が当たり前です。
 
どうしてもなじめなかったら試しに転校するという選択肢もあるし、となり近所の人とは挨拶だけかわして別の街で時を過ごしてもいい。
 
それでも現代の日本なら充分に生きていけます。
 
にもかかわらず、私たちは、今自分の目の前にある世間だけが「世間」だと思わされてきました。
 
その場所で上手に生きる以外、生きる方法はないと思わされてきた。
 
そうなると、世間から気に入ってもらえる人間にならなくてはなりません。
 
言いかえれば、世間から選んでもらわなければならなくなるのです。
 
すると「世間に合わせる」という発想が、自然と定着してしまいます。
 
そのため、大人になっても、自然と「自分の方が世間に合わさなくては!」と考えてしまう。
 
どんなに世間と自分の感性がズレていても、「たった一つの世間に選ばれなければならない」と思い詰めてしまうのです。
 
しかし、じっさいの世間は無数にあります。
 
自分に合った世間を、自分で選ぶことができる。
 
世間は選べるのです。
 
私はこのことを、
 
「選択的世間」
 
と表現しています。
 
たしかに世間はとらえようによっては広いものです。
 
日本においての世間はひとつであると定義することもできるでしょう。
 
たった一つの感性に支配されているような気がしてしまいます。
 
でも、実情は決してそうではありません。
 
人並みという幻想」でも述べたように、慣習や文化もその土地によってだいぶ違うことは、これだけ情報網が発達した現在では誰もが知るところ。
 
なんなら今の時代、自分で世間を創ることさえも可能です。
 
世間から選ばれる時代は終わったのです。
 
世間を選ぶ。
 
それが、これからの時代の生き方なのではないでしょうか。
 
私が主宰している脱世間起業塾は、まさにその生き方を実践する場です。
 
私は、激しい植物嫌悪症であり、虐待の後遺症を多くもっているため人間関係が大の苦手です。
 
言ってみれば、植物と人づき合いが大嫌い。
 
緑と人に覆われたこの地球において、致命的な感性です。
 
この感性をそのまま目の前の世間にぶつけて行動に移しても。
 
笑われるか、説教されるか、反社会的と切り捨てられて終わりです。
 
だから私は自分に合う世間を選ぶことにしました。
 
それでも合わないので自分で世間を創ることにしました。
 
しかも、いくつも。
 
私がよく口にする「心地よい人生」とは、世間に合うように自分を改造して、人生を心地よくするという意味ではありません。
 
自分に合わない世間を切り捨て、心地よい世間を選び、ときにみずから創り上げるということ。
 
世間を自分に合わせるということなのです。
 
もちろん、既存の世間との歩み寄りや調整は必要でしょう。
 
多大な感謝だって必要です。
 
また自分に合った世間を選んでも、なにもかもが思いどおりになるわけでもありません。
 
反対に、より苦労することも出てくるでしょう。
 
でも。
 
自分に合わない世間のしがらみにまみれながら生きていくよりはマシではないでしょうか?
 
一方的に合わせることばかりを要求してくる目の前の世間に、無理やりとどまりつづける必要はない。
 
私たちは、いつだって世間を選べるのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
 


生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.AI時代に生き残る仕事
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.これからのビジネスの成功法則
4.善人なんていない
5.お金は好きですか?
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.「リア充」を目指すより
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.人に拒絶されると傷ついてしまう
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.仕事は三つもつ
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの使い方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.社会の常識に振り回されない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.居場所がない
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.苦手なことへの適切な対処法
68.心配ごとが頭から離れない
 


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