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心配ごとが頭から離れない

 

心配ごとが頭から離れない

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生きづらい人生の歩き方

 

第68回
心配ごとが頭から離れない

 
「案ずるより産むがやすし」という言葉があります。
 
心配していたよりも、ものごとはスムーズにはこぶものという意味ですよね。
 
日常生活を振り返ってみると、たしかにそう感じる場面は多いのではないでしょうか。
 
思っていたよりも悪い結果にはならなかった。
 
そして「あ~あ、無駄な心配しちゃったな」と思い、案ずるより産むがやすしであることを心の底から実感するのです。
 
にもかかわらず、どうしても心配ごとが頭から離れないという人がいます。
 
明日、上司に提案する企画をしっかり説明できるだろうか。
 
朝、お隣の奥さんにそっけなくあいさつしてしまったので怒っているかもしれない。
 
家の窓の鍵を開けっぱなしにしてきたような気がする。
 
そして、一度心配し出すと止まらない。
 
ご飯を食べていても、仕事をしていても心のなかに心配ごとがこびりついて、ずっと不安な気持ちにさいなまれる。
 
心配しても仕方のないことだとわかっていても、どうしても考えてしまうのです。
 
そのような心配をしてしまう原因は、虐待の後遺症かもしれません。
 
また、脳の扁桃体が敏感なのかもしれません。
 
そして、いい親ぶったダブルバインドのせいかもしれません。
 
もしくは、そのすべてかもしれません。
 
いずれにしても、その原因は、心の根幹に深く突き刺さっています。
 
心配ごとが頭から離れないという悩みは、とてもやっかいな問題なのです。
 
世間では、この問題に対しておおむね下記の三つのアドバイスがなされることが多いですよね。
 
1.心配なんてするだけ無駄!
2.具体的な解決策を考えて実行しよう
3.心配性な自分を受け入れてしまいましょう
 
1の「心配なんてするだけ無駄!」というアドバイスをする人は、放っておいていいでしょう。
 
心配しても無駄だとわかっていても、先にあげたような原因で心配しつづけてしまうことに困っているのですから、聴くだけ無駄なアドバイスでしかありません。
 
有効なのは2の「具体的な解決策を考えて実行する」と、3の「心配性な自分を受け入れる」です。
 
しかしこれも、どちらか片方の方法をやみくもに実行するようにアドバイスされているので要注意です。
 
心配ごとが頭から離れないという悩みに対処するためには「適切な順序」があります。
 
まず「具体的な解決策を考えて実行する」に取り組みます。
 
そのためには、頭から離れない心配ごとを具体的に書き出してみる。
 
心配とともに生じる不安は、未来を予期した「サイン」です。
 
つまり「なにか自分にとってよくない問題が起きるかもしれない」という重要なお知らせなのです。
 
参照:「不安の上手な対処法」
 
だからそのサインを具体化して、さらにその解決策を具体的に考え、実行に移していきます。
 
言うなれば、心配ごとのタネをつぶすわけですね。
 
ただ、このアドバイスをしてくる人は、たいていここで、
 
「やるべきことをやったのだから、あとは風呂でも入ってグッスリ寝てしまいましょう!」
 
と口にしますが、それを真に受ける必要はありません。
 
なぜなら、生きづらいと感じている人は、やるべきことをやってもまだ心配になることが多いからです。
 
もしかするとあなたも、そのなかのお一人かもしれません。
 
そのため、心配ごとのタネをつぶしたあとも心配になり、
 
「やるべきことをやったのだから、心配しちゃダメだ」
 
「心配しないでグッスリ寝なきゃ」
 
「心配なんてするだけ無駄なんだ」
 
「どうしてこんなに心配してしまうのだろう」
 
と悩みの振り出しに戻っていってしまうのです。
 
ここで、それを防ぐために、もう一つのアドバイスである「心配性の自分を受け入れる」をはじめて実践するわけです。
 
あなたが心配性なのは、先ほどあげたような根づよく突き刺さった原因があるから。
 
あなたの責任ではありません。
 
あなたの意志とは関係なく、自然と心配してしまうのです。
 
だからやるべきことをやっても、心配になってしまうのは仕方のないことです。
 
ここで神経の図太い人のマネをして、無理にして風呂に入ってグッスリ寝ようとする必要はまったくありません。
 
「やるべきことをやったのに、まだ心配だな」
 
と素直に自分の気持ちを受け入れてあげましょう。
 
あなたに受け入れてもらった「心配」な気持ちは、完全にはなくならないまでも、やがて扱える程度に小さくなっていくはずです。
 
カウンセリングでも、多くの方がこのワークに取り組んで、心配ごとと上手につき合えるようになっていきます。
 
この適切な順序を無視したアドバイスが、世の中には本当に多く見受けられます。
 
心配ごとが頭から離れないほどの人が、いきなり心配性の自分を受け入れようとすると、あまりに大きな圧力でパニックにおちいることすらあります。
 
まずは具体的な解決策を考えて、しっかりと実行し、そこで対面した心配性の自分と向き合う。
 
やるだけやってから「やっぱり安心できない自分」を受け入れていきましょう。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
 


生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.AI時代に生き残る仕事
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.これからのビジネスの成功法則
4.善人なんていない
5.お金は好きですか?
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.「リア充」を目指すより
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.人に拒絶されると傷ついてしまう
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.仕事は三つもつ
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの使い方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.社会の常識に振り回されない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.居場所がない
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.苦手なことへの適切な対処法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
 


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