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失言が多いので減らしたい

 

失言が多いので減らしたい

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生きづらい人生の歩き方

 

第72回
失言が多いので減らしたい

 

┃どんなに気をつけても失言してしまう

 
生きづらい人に人間関係の悩みはつきもの。
 
そのなかで「失言が多いので減らしたい」というご相談をお受けすることがあります。
 
とにかく周囲の人を怒らせてしまうことが多い。
 
子供のころからずっとそう。
 
思い当たることがないのに、気がつくとクラスメイト全員から無視されている。
 
つらい体験だったので気をつけているが、社会人になっても失言が減らない。
 
場をなごませようと言った言葉で、あきらからに相手の顔色が変わってしまうこともしょっちゅう。
 
努力に努力を重ねて、相手をほめるようにしているが、ほめたつもりが怒らせてしまう。
 
あなたにもご経験がありますでしょうか?
 
どんなに気をつけて話をしても、失言してしまうのです。
 
 

┃なぜ失言をしてしまうのか?

 
失言が多い人は、そもそもなぜ失言をしてしまうのでしょうか?
 
主な原因は二つ考えられます。
 
一つは「言葉がどんどん浮かんでくる」から。
 
生きづらい人のなかには、とにかくよくしゃべるタイプの人がいます。
 
次から次へと言うことが思い浮かび、表に出さないといられない。
 
本人の意志でおさえられないほどの量で、抑えがきかず、口からあふれ出てしまうのです。
 
それだけ膨大な言葉を、一つひとつ適切な言葉かどうかと判断している余裕はありません。
 
そのなかには当然「失言」も含まれています。
 
たくさん出てくるからこそ、失言の可能性もあがってしまう。
 
しかも、判断する余裕もないとなっては、容易には防ぎようがありません。
 
言葉がどんどんと浮かんでくるのは、生まれつきの能力の場合もありますし、幼い頃の環境が関係しているかもしれません。
 
たとえば家庭や学校などのごく身近な環境で、常になにかを言って場をつくろわなくてはならない立場にいたことも考えられるでしょう。
 
 

┃失言が多いもう一つの理由

 
さらに二つ目のポイント。
 
失言が多いもう一つの理由は、「他人の悪いところばかり目につく」から。
 
朝、出社して同僚と会えば、その人の寝ぐせや服の乱れが目につく。
 
お客様と会えば、そのおかしなイントネーションや体に合っていないシャツのサイズが目につく。
 
とにかく次から次へと、他人が指摘されたくないと思っているところばかりが目につくのです。
 
そして会話の合間に、まったく関係がないのに、
 
「今日の髪型カッコいいね。」
 
「そりゃ服も乱れるわけだよね」
 
といった冗談をはさんでしまう。
 
また、
 
「ご出身は日本ですか?」
 
「最近、運動されてますか?」
 
などの含みのある質問が、ついつい口をついて出てしまい、相手の機嫌を損ねてしまうのです。
 
しかし口にした本人からしてみると、そこまでの失言をした感覚がありません。
 
なぜなら、他人の悪いところばかりが目につきすぎていて、他人の悪いところで意識が覆われているから。
 
それが本人にとって「普通」だからです。
 
このようなタイプの人も、もともとそういう視点をもちやすい傾向なのかもしれません。
 
また、とにかく相手を茶化したり、悪いところばかりを指摘する環境で、長いあいだ幼少年期を過ごした。
 
そのために、相手の悪いところばかり目につく視点が養われてしまった可能性もあるでしょう。
 
 

┃失言をなくす方法

 
同じような発言をしても、相手が不愉快にならないキャラクターの人もいます。
 
しかし、生きづらいと感じ、人間関係に苦手意識をもっている人の発言は、あっさり「失言だ」ととられてしまいます。
 
ではいったい、どのように対処していけばいいのでしょうか?
 
よくあるパターンは、冒頭で見たように「言う前に気をつける」や「ほめる」という練習をすることでしょう。
 
たしかにこれで解決すればいいのですが、ことはそんなにかんたんではありません。
 
次から次に言葉が浮かんでくるなかで、言う前に気をつけるのは至難のワザです。
 
そして、悪いところばかり目につくのに「ほめろ」と言われても、ほめようがなく、結果的におかしな発言をすることにつながってしまいます。
 
だから「いっさい話さない」。
 
これが根本的な解決策です。
 
なにか話すことを前提に、そのなかから「失言」を減らそうとするからうまくいかないのです。
 
もはや話すこと自体を止める。
 
そのなかでどうしても話さなければならない場面でのみ、返事ていどの言葉を口にするようにするのです。
 
くり返していけば、冷静に的確に「失言」を省いて、最低限の会話をすることができるようになっていきます。
 
ただ、こう言われると、あなたは次のように感じてしまうかもしれません。
 
「最低限の会話?他の人はみんな、失言を避けて相手をほめながら、たくさん会話しているのに?」
 
たしかにそうですよね。
 
他のみんなが当たり前のようにできていることを、自分だけはできないなんて、なかなか納得がいかないかもしれません。
 
でも、これだけはお伝えしておきます。
 
他のみんなは、あなたの想像を絶するほど言葉が浮かんでこない世界に生きていて、あなたの想像を絶するほど他人の悪いところが目につかない世界で生きている。
 
だから「自然と」失言を避けて、「自然と」相手をほめることができるのです。
 
とくべつな努力をしているわけではない。
 
あくまでも「自然と」やっているのです。
 
そんな人たちと自分を比べたらかわいそうです。
 
無理やり周囲に合わせてあげる必要はない。
 
違う世界で生きている人たちと、無理をしてまでスムーズに会話する必要なんてないのですから。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
 


生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.AI時代に生き残る仕事
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.これからのビジネスの成功法則
4.善人なんていない
5.お金は好きですか?
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.「リア充」を目指すより
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.人に拒絶されると傷ついてしまう
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.仕事は三つもつ
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの使い方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.社会の常識に振り回されない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.居場所がない
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.苦手なことへの適切な対処法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
 


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