誰にも理解されない苦しみの乗り越え方

 

理解されない苦しみを表現した画像

 

わかりにくい不幸

 

第9回
鎖を引きちぎれ

 
とても悲しいことですが、
親から子供への心理的、身体的虐待が
今もこの日本中で繰り広げられています。
 
そしてその悲しい出来事は、
まるで強固な鎖のように、
親から子へ、そのまた子へと、
引き継がれてしまっています。
 
それはまるで『負の鎖』。
 
本人達の意思とは無関係に、
その『負の鎖』は、
輪の連なりを重ねているのです。
 
あなたももしかしたら、
今、その鎖の輪を一つ、
重ねてしまう立場に立っているのかもしれません。
 
そしてそのことに、
人知れず苦しんでいるのかもしれません。
 
自分の身に、
もしくは妻の身に、
新しい命が宿っている。
 
親から受けた惨い仕打ちを思い出し、
自分は決して同じことはするまい。
 
そう心に誓っている。
 
でも…。
 
もしかしたら、
自分も同じことをしてしまうかもしれない。
 
暴力と蔑みが渦巻く家庭しか
体験したことのない自分が、
果たしてまともな子育てなんかできるのか。
 
そう考えると、
喜びよりも恐怖の方が先に立ってしまう。
 
『負の鎖』を断ち切る自信がない。
 
人に相談しても、
 
「だったら子供なんて作るなよ」
 
という“正論”をぶつけられ、
弱音を吐くことも許されない。
 
逆に、周りの人が、
 
「おめでとう!」
「良かったね!」
 
と声をかけてくれても、
心からは喜べない。
 
こんなに嬉しいことはないはずなのに、
恐怖ばかり感じる自分を責めてしまう…。
 
そんな、わかりにくい不幸を
抱えているのかもしれません。
 
確かに『負の鎖』を断つことは、
容易にできることではありません。
 
虐待が表沙汰にならずに
大人になった人は、
自分の子供にそのまま
同じことをしてしまう傾向があります。
 
もし表沙汰になったとしても、
自分を虐待した親とは、
二度と会いたくない。
 
様々な事情で会うことができない。
 
つまり過去の怒りや恨み、
屈辱を内にに引きづったまま、
生きていかざるを得ない人も、
たくさんいます。
 
その感情を乗り越えないまま、
子供をもうけて、
自分も同じことをしてしまい、
自責の念に苦しむのです。
 
また、虐待を受けていたことを、
大人になってから自覚する人もいます。
 
その中には、
自分の子供が生まれることを機に、
親にケジメを付けさせようとする人が
あとを絶ちません。
 
そうすることで心を整理し、
前を向いて歩こうとする。
 
自分の子育てに、
心置きなく専念しようとする。
 
しかし、これも、
なかなかうまくはいきません。
 
なぜなら、まず、
自分が虐待をしていたと
自覚できない親がとても多いからです。
 
躾(しつけ)だったと思っている。
 
だから、
親はまったく反省しないのです。
 
そしてもし、
自覚できたとしても、
 
「私も親に同じことをされたのだから」
 
と自らの被害体験を語りはじめ、
逆に理解を求めはじめます。
 
これでは、
ケジメの付けようがありません。
 
当然、そうなると今度は、
その親自身も自分の親に対して、
 
「何であんなことをしたのだ。
 あなたのせいでこうなったのだ。」
 
と責めはじめます。
 
そして、
子供に対しては、
 
「だからあなたにひどいことをしても、
 仕方のない状況だったのだ。
 何で解ってくれないのだ。」
 
と責める。
 
つまり、
 
自分が子供にひどい仕打ちをしたのは
「親のせい」で、
 
それを理解してくれないのは
「子供のせい」というわけです。
 
自分はあくまでも
被害者でしかないと言い張るわけです。
 
どうしようもないくらい
身勝手な親ですよね。
 
しかし残念ながら、
最近ではこのパターンが、
非常に多く見受けられます。
 
あなたも、
そんな自分の親の姿を、
目の当たりにしてしまった
一人かもしれませんね。
 
あなたの中の怒りは、
さらにたかぶり、
唸り声をあげてしまっている…。
 
でも。
 
悲しいですがあなたの親は、
もはやそうするしか
自尊心を守れない状態なのです。
 
そんな身勝手で幼稚な考え方でしか、
自分の人生を守れない惨めな状態なのです。
 
そう考えると、
とても哀れに見えてはこないでしょうか。
 
あなたは、同じような、
哀れな道を歩むことを望みますか?
 
もし望まないのなら。
 
今すぐ、
親を相手にするのはやめなさい。
 
たとえ心の中ででも。
 
それが『負の鎖』を断つ第一歩。
 
それはとてつもなく、
大変な力がいるかもしれない。
 
でも、あなたなら、
できるかもしれない。
 
『負の鎖』を、
引きちぎれるかもしれないのです。
 
なぜならあなたの心は、
 
“怪力”
 
の持ち主だからです。
 
あなたは抑圧された人生の中で、
心にとてつもなく
大きな負荷をかけ続けてきました。
 
耐えに耐え、
耐え抜いてきました。
 
鍛えに鍛え、
鍛え抜いてきました。
 
耐え抜いて、
鍛え抜いて、
生き抜いてきた。
 
そのあなたの心には、
とてつもない“怪力” が眠っているのです。
 
とても信じられないかもしれない。
 
どちらかと言えば、
今までは自分の心が弱いと
思い込まされてきたかもしれない。
 
そんなことはありません。
 
私は断言します。
 
あなたの心は、
ものすごいパワーを持っています。
ものすごいエネルギーを持っています。
 
今は少しだけ、使う方角を
間違っているだけなんです。
 
今こそ、ふさわしい方角に向けて、
そのパワーを発揮する時です。
 
そのエネルギーを解き放つ時です。
 
あなたが鍛えあげてきた
その『心の怪力』で
『負の鎖』を引きちぎるのです。
 
あなたの親も、
そのまた親もなし得なかった、
その名誉ある使命を果たす機会が、
今、あなたに与えられているのです。
 
あなたの代で、
虐待の連鎖を断ち切るのです。
 
そして、大切な我が子を
守ってあげてください。
 
親の愛を、
存分に注いであげてください。
 
それは決して、
他の誰にもできない。
 
親であるあなたにしか
してあげられないことなのですから。
 
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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