誰にも理解されない苦しみの乗り越え方

 

理解されない苦しみを表現した画像

 

わかりにくい不幸

 

最終回
苦難のライセンス

 
あなたは、悩み苦しむ中で、
こんなことを問うことがあるでしょうか。
 
「なぜ、生きていかねばならないのか」
 
その疑問は、
自分自身へ向けてなのか、
それとも人生そのものへ向けてなのか、
 
それとも、
天や神に向けてなのか…、
 
「なぜ、生きていかねばならないのか」
 
そう問うことがありますでしょうか。
 
生きるのがつらい。
苦しい。
 
ただ生きているだけでさえ
つらくて悲鳴をあげそうになる日々。
 
そこへ容赦なく、
次から次へと降りかかる不運な出来事。
 
一生のうちに、
一度でもあれば驚きに値するような
不幸なトラブルが何度も何度も訪れる。
 
どうしてこんなに苦しいことばかり
自分の身におこるのか。
 
なぜ、こんな思いまでして、
生きていかねばならないのか。
 
もはや、
生きる意味がわからない。
 
しかし、どんなに
「なぜ…」と問うてみても。
 
その答は見つからない。
 
もう生きていたくない。
 
死にたい。
 
でも、死ねない…。
 
あなたがもし、そんな、
行き止まりのような問いの中で、
苦しみ抜いてきたのなら。
 
あなたは、
気づかぬうちに、ある、
 
『ライセンス』
 
を手にしています。
 
それは、
生きづらさをかかえ、
多くの不運に見舞われ、
 
さらに、その苦しみを
理解されることもなく
生きてきた人に与えられるライセンス。
 
あらゆる心の傷を抱えて
どんなに癒そうとしても追いつかず、
その痛みをただ孤独に耐え続け…、
 
しかし、命を絶つことなく、
今日ここに生きている人だけが
手にすることのできるライセンス。
 
それは、
『苦難のライセンス』。
 
あなたは、今、
自らの手に、その、
 
『苦難のライセンス』
 
を握っているのです。
 
苦難のライセンス?
バカなことを言わないでほしい。
そんな資格なんて欲しくもない。
誰がそんなものを欲しがると言うのか。
いったい何の役に立つというのだ。
 
確かにそのとおりです。
 
望んで手に入れるには、
あまりに重すぎて、
苦しすぎる授かり物です。
 
しかし、これは、
好むと好まざるとに関わらず、
与えられるもの。
 
そして、このライセンスを、
受け入れることができたとき。
 
行き止まりだと感じていた
あなたの前に、
 
『理解する側へまわる』
 
という一筋の新たな道が、
ひらかれるでしょう。
 
それは、
悩み、苦しむ人のために、
自らの苦難の経験を活かす道です。
 
『わかりにくい不幸』を
抱える人の心の中には、
 
「理解されたい」
 
という思いが渦巻き、
唸り声をあげています。
 
きっと、
あなたの心の中でも、
 
「理解されたい」
 
という思いが、
手に染み込んだ油のように
しつこくまとわりついて、
あなたを苦しめてきたことでしょう。
 
その思いは、
断ち切っても、
断ち切っても、
断ち切っても、
 
何度断ち切っても、
また心の中に現れる。
 
どんなに振り払っても、
また追いかけてくるのです。
 
それは、
延々と続く“追いかけっこ”。
 
あなたがもし、
その“追いかけっこ”に明け暮れたまま、
一生を過ごしたいと思うのなら。
 
このコラムは、
ここで読むのを終えていただいて
かまいません。
 
しかし、もし。
 
あなたが、
その“追いかけっこ”を、
本気で終わらせたいと思うなら。
 
あなたの
「理解されたい」という声が、
遠くかすんでいってしまう場所、
 
生きる意味と言う名の
大河を越えた対岸、
 
『理解する側』
 
へと渡るのです。
 
あなたは、
数々の生きづらさを経験してきた。
 
そして、
数々の不運も経験してきた。
 
つまり、数々の、
『わかりにくい不幸』を経験し、
その中を生き抜いてきた。
 
だからこそ。
 
あなたは、
さまざまな人の痛みを
我が痛みのごとく
感じ取ることができる。
 
その痛みに、
『心の底から』共感することができる。
 
その共感によって、
 
あなたの中にくすぶり続けていた、
「理解されたい」という思いを越えて、
 
『理解したい』
 
という思いが、
魂の涙のごとくあふれ出てくる。
 
あなたの、
その“魂の共感”こそが。
 
悩み、苦しみあえぐ人たちに、
強く生きる力を与えてくれるのです。
 
それは、
『苦難のライセンス』を
持つ者だからこそできること。
 
そう。
 
『苦難のライセンス』を持つ
あなただからこそ、
『理解する側』にふさわしいのです。
 
これを読んで不愉快になる人が
いるかもしれません。
 
「苦しんできたのは、
 なにもお前たちだけではない」
 
そう言いたくなる人が、
いるかもしれません。
 
それでも私はあえて言いたい。
 
『苦難のライセンス』を
持っていることを自覚しなければ
生きてはいけない人たちがいることを。
 
苦難の経験を
使命に変えていかなければ、
もはや生きていくことが出来ない人たちを。
 
あなたがもし、
その中にいるのなら。
 
私は、伝えたい。
 
あなたにしか救えない命がある。
 
あなたにしか癒せない傷がある。
 
あなたにしか鍛え上げられない心がある。
 
あなたの苦難の経験が、
同じ苦しみを持つ人たちを救う。
 
あなたの苦難の経験が、
同じ苦しみを持つ人たちを癒す。
 
あなたの苦難の経験が、
同じ苦しみを持つ人たちを強くする。
 
それこそが、あなたが
わかりにくい不幸を乗り越えて
生きる道だということを。
 
奇麗事じゃない。
道徳じゃない。
平和主義でも博愛主義でもない。
 
わかりにくい不幸を
本気で乗り越えていく道は、
そこにしか残されていないのです。
 
あなたにしか果たせない使命が、
確かにそこにあるのです。
 
そこには新たな苦難が
待ち構えているかもしれません。
 
それでもあなたは、
その苦難さえも
力に変えていく力を持っている。
 
生命力の発電所を持っている。
 
だから進むのです。
 
一歩でも、いや半歩でも、
いや、足をピクリと動かすだけでもかまわない。
 
動きはじめるのです。
歩きはじめるのです。
 
そして、歩き続けるのです。
 
いつかその『苦難のライセンス』が、
『幸福のライセンス』に変わる日まで。
 
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

 
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