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考え方のパターンを変える技術

 

思考のアミダくじ書きかえ法

 
考え方のパターンの画像

 

第2回
心のアンテナのいたわり方

 
前回は、あなたの脳の中にある
アミダくじの存在についてご紹介しました。
 
それは、あなたの行動や
感情を自動で決めるアミダくじ、
つまり、
 
思考のアミダくじ
 
です。
 
あなたの思考のアミダくじは、
自動スタートでくじを勝手に進めてしまいます。
 
そして、怒りや悲しみ、
不安や恐怖をより大きくする、
 
『ネガティブな結果』
 
へとあなたの感情を
導いていってしまうのです。
 
思考のアミダくじは、
あなたが感情に振り回される
大きな原因の一つと言えるでしょう。
 
その『思考のアミダくじの正体は、
脳の前頭前野という部分。
 
そして、
『自動スタート』をさせる正体は、
脳の扁桃体です。
 
前頭前野は、
論理的で客観的な考え方を担当しています。
 
一方の扁桃体は、
不快なできことをキャッチする、
 
『心のアンテナ』 
 
を担当しているんです。
 

参照記事:「生きづらい原因は脳の扁桃体?

 
この『心のアンテナ』が、
目の前のできごとを
不快であると判断すると、
 
あなたの中の、
思考のアミダくじ』を、
ネガティブな方向へと自動スタートさせます。
 
さらにそこに、
ネガティブな考え方の
 
“横棒”
 
が入っていると、心の中は、
不安や恐怖、怒りでいっぱいになり、
『心のアンテナ』である扁桃体を
さらに刺激してしまいます。
 
そうして不安や恐怖、怒りが
どんどん強まっていくという、
 
“悪循環”
 
におちいります。
 
それがつづくと最後には、
“感情の暴走” をおこし、
私たちはパニック状態になってしまうのです。
 
それは、少し過激に表現すると、
 
『心のアンテナ』である扁桃体に
脳が乗っ取られてしまった状態
 
と言えるかもしれません。
 
この扁桃体の敏感度は、
幼少の頃に決まってしまっていて、
敏感度そのものを変える方法は
今のところ見つかっていないのです。
 
ただし色々な研究結果から、
前頭前野によって扁桃体の活動を
しずめられることがわかってきました。
 
つまり、
思考のアミダくじを書き換えれば
 “悪循環”から脱け出すことができる。
 
『心のアンテナ』 を優しくいたわり、
“感情の暴走” を止められるのです。
 
そのためには。
 
前頭前野が脳の主導権
握る必要があります。
 
前頭前野が脳の主導権を握れば、
アミダくじの“横棒”を書きかえて、
『心のアンテナ』をいたわり、
 
“心地よい感情”
 
へとあなたの心を誘導することが
できるわけです。
 
次回は、その具体的な方法として、
思考のアミダくじ』の
 “横棒”を書き換えるための、
 
「感情マネジメント」
 
という方法をご紹介したいと思います。 
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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