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考え方のパターンを変える技術

 

思考のアミダくじ書きかえ法

 

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第5回
超強力な “横棒” のはずし方

 
せっかくアミダくじを
ストップさせることができた。
 
しかしそこで、結局
 
「残業してでも終わらせねばならない」
 
「怒られるような事態はさけねばならない」
 
「上司から信頼されねばならない」
 
「いつも気にかけてくれているのだから
 嫌な顔せずにやらねばならない」
 
「自分に仕事を与えてくれている会社に
 感謝せねばならない」
 
といった、“ヤセ我慢的” な
選択肢ばかりが浮かんでしまい
心のアンテナがネガティブな感情を生み出してしまう。
 
これは、
あなたの『思考のアミダくじ』のどこかに、
 
“ねばならない”
 
という超強力な “横棒”が、
入っているからおこる現象だと私は言いました。
 
この超強力な“横棒”を、
カコ~ンとはずす方法があるのです。
 
その方法を、
今回ご紹介したいと思います。
 
それは、
 
『超極端な選択肢を思い浮かべる』
 
という方法です。
 
どういうことでしょうか?
 
私たちの心のアンテナである
脳の扁桃体という部位は、
 
『自分でコントロールできない状況』
 
にとても弱いと説明しました。
 
でも実際には日常生活の中で
本当にまったく『自分でコントロールできない状況』に
おちいることはまずほとんど無いのではないでしょうか。
 
だから、思考のアミダくじを止めたら、
 
『今は自分でコントロールできる状況だ』
 
ということを、心のアンテナに教えてあげれば
いいわけです。
 
そのためには、
今の状況で選ぶことのできる
行動の選択肢を
たくさん思い浮かべればいいですよね。
 
でも、これがなかなか出来ないものです。
 
私もそうでした。
 
それは「ねばならない」という
超強力な“横棒”に邪魔されてしまうからです。
 
なぜ邪魔されてしまうのかというと、
私たちには、
 
『現実的に実行できる選択肢』
 
から思い浮かべようとしてしまう
クセがあるからなのです。
 
現実的に実行できるという
狭い範囲で選択肢を思い浮かようとしても、
超強力な“横棒”には太刀打ちできません。
 
そこで、
 
『超極端な選択肢を思い浮かべる』
 
のです。
 
『超極端な選択肢を思い浮かべる』ことで
一気にアクセルを踏んでメーターを振り切り、
選択肢の幅を限界まで広げてしまうことができるのです。
 
例えば、前回までご紹介していた
いそがしい最中に上司に企画書をせかされた時。
 
まず思考のアミダくじをストップさせます。
 
その次に『超極端な選択肢』として、
 
「上司に絶縁状を叩きつける」
 
と思い浮かべます。
 
これで一気に、
選択肢の幅が限界まで広がります。
 
あとはそこから、
 
「そこまでするほどでもないのかな」
 
と、少しずつ現実的な選択肢へと
階段を下りるように思い浮かべていくことが
できるようになります。
 
このテクニックをご紹介すると、
 
「でも、上司に絶縁状なんて叩きつけられません!」
 
とおっしゃられる方がとても多くおられます。
 
正当で、ごもっともな感覚だと思います。
 
でも、ここで重要なのは、
 
“実際にそれが行動にうつせるかどうか”
 
ではないのです。
 
あくまでも、
 
“いくらでも選択肢は存在するのだ”
 
ということを論理的に脳に理解させることが
目的なのです。
 
今は決して
『自分でコントロールできない状況』
なんかではない。
選ぼうと思えばあらゆる選択肢がある。
今は『自分でコントロールできる状況』なのだ。
 
ということを、
一撃で『心のアンテナ』に教えてあげることが目的なのです。
 
脳の主導権を、
感情を担当する『心のアンテナ』ではなく、
思考を担当する『前頭前野』に
一気に取り戻すためのテクニックです。
 
その場でいきなり『超極端な選択肢』を
思い浮かべることは難しいかもしれません。
 
事前に、『超極端な選択肢』を
用意しておく方がいいでしょう。
 
あなたが、
人間関係において感情が暴走しがちなら。
 
私がオススメする『超極端な選択肢』は、
今回ご紹介した
 
『絶縁状を叩きつける』
 
です。
 
さらに、
この選択肢の『現実感』を高めるために、
実際に絶縁状を用意して、
いつも胸にしのばせておくのも大変効果的です。
 
本当に叩きつけるかどうかは、
あなたのご判断にお任せします(笑)
 
また、『超極端な選択肢』と言えども、
自分や他者を死傷させるような選択肢を
思い浮かべるのは避けましょう。
 
心がすさんでいきます。
 
今回は超強力なアミダくじの“横棒”を
カコ~ンとはずす方法をご紹介しました。
 
ただ、超強力な“横棒”は、
まだまだたくさんあなたの
思考のアミダくじの中に存在しています。
 
これをあらかじめ
見つけることができれば、
“横棒”の架け替えも
もっとスムーズにおこなえますよね。
 
そこで次回は、
あなたの思考のアミダくじに潜む、
超強力な“横棒”の見つけ方について、
ご紹介したいと思います。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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