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この世界を知り、生きづらさから脱け出す

 

Brain with Soul現象

 


第2回
意志と感情の源泉をさがして

 
生きづらさを抱える人にとって。
 
意志と感情は、もっとも扱いにくいものかもしれません。
 
自分を苦しめる敵のように、感じることすらあるでしょう。
 
今回は、その意志と感情がいったいどこからやってくるのか、それを考えてみたいと思います。
 
私にも、あなたにも意識があります。
 
意識は、時には何かをしようと決め、時には何かを感じます。
 
それは『決める』という自発的なはたらきと、『感じる』という受動的なはたらきの正反対の性質といえるかもしれません。
 
この意識の自発的なはたらきの方を、ここでは『意志』と呼びましょう。
 
そして意識が受動的に感じるはたらきを、ここでは『感情』と呼ぶことにしたいと思います。
 
私たちは、この意志と感情の連なりの中で毎日を生きています。
 
何かを決め、何かを感じる。
 
では、この何かを決めたり、何かを感じる 『基準』 はいったいどこにあるのでしょうか?
 
私たちの意志と感情は、どこからやってくるのでしょう。
 
一つだけ言えることがあります。
 
それは、意志と感情の『基準』の多くは、私たちの中にもともと備わっているものではないということです。
 

<引用>
人間の性格を考える際には、まわりの人との関係や、その人が抱いている対人関係にまつわる空想を考慮しなければならないだろう。
結局、性格を個人に内在する属性としてとらえることには、かなりの無理があると考えざるを得ない。

 
(引用元:浮田徹嗣「性格に与える遺伝的要因と環境的要因に関する考察 -心的現実の再発見-」)
 
それは、私が自分自身の体験から言えること。
 
そして生きづらさを感じる多くの方々のカウンセリングをさせていただいた経験からも言えることことです。
 
だから、私たちは生きづらさを感じてしまう。
 
あなたも、生きづらさを感じてしまうのです。
 
なぜなら、その環境は、あなたの意識の本質に合わせて作られた環境ではないのだから。
 
では、そのあなたの意識の本質とは、いったいどこにあるのでしょうか?
 
それを見つけようとするのは、自分自身を探すことと言えるかもしれません。
 
世間でよく聞かれる「本当の自分を見つけたい」「ありのままの自分を見つけたい」という自分探しというものと、大差ないのかもしれません。
 
意識の本質。
 
本当の自分。
 
ありのままの自分。
 
そこに迫るためには、自分のあらゆる意志と感情を見つめる必要があります。
 
なぜそう考えるのか、なぜそう感じるのか、と。
 
やがて、あなたは気がつくはずです。
 
どんな意志や感情も、毎回同じ所へたどりつくということを。
 
そして、それ以上さかのぼってはいけないという畏れのようなものを感じるかもしれません。
  
この先を見てしまうと、今までの自分ではいられなくなってしまうのではないか。
 
そこには何もないのではないか。
 
本当の自分という『芯』なんて存在しないのではないか。
 
純粋な自分の意志や感情は存在せずに、空っぽの意識があるだけではないのか。
 
それこそが、決して見てはいけない、「ありのままの自分」なのではないか。
 
そんな予感。
 
でも、いずれあなたは、どうしても見てみたい、生きづらさから脱け出すためにはどうしても見なければいけない、そう感じるでしょう。
 
そして、恐る恐るのぞきこんで見る。
 
次第に見えてくる、意志と感情の中心点。
 
やはり何も見えない。
 
何もない。
 
そう思い、ハッキリと見据えたそのとき。
 
そこにあるもの。
 
それは、
 
『世界』
 
です。
 
そこには、『世界』だけがあるのです。
 
「何も」ないのに、「すべてが」がある。
 
そんな今まで感じたことのない景色。
 
その『世界』とは、「自分と世界がある」という自分が感じる対象としての世界ではありません。
 
また、「世界の中に自分が含まれている」という「すべてが一つ」という世界でもありません。
 
あえて言うなら、
 
『世界=自分』
 
という世界があるのです。
 
「うわ~、なんかヤバい人のコラム読んじゃったなぁ~」と思われたかもしれません(笑)
 
でも、これから少しずつ具体的なお話をしていきますので、どうぞご安心ください。
 
そして、もう少しだけお付き合いください。
 
なぜなら『世界=自分』という事実には、生きづらさから脱け出せる最大の事実が隠されているからです。
 
それは、『世界=自分』であるなら世界を調整すれば自分が変えられるということ。

つまり、今まであなたが『自分』と思っていた側だけではなく、『世界』と思っていた側を調整すれば、意志と感情を変えられるということ。
 
今まであなたは、意志と感情にとらわれて、自分の考え方を調整することばかりに気をとられていたかもしれません。
 
しかし、意志と感情を変えたければ、『世界の側』を調整すればいいのです。
 
自分の考え方とともに、『世界の側』を調整すれば、意志と感情は変わるのです。
 
しかし、『世界の側』と一言にいっても、それは途方もなく大きなものです。
 
とても簡単に調整できるものではないと思うかもしれません。
 
しかし実は、手っ取り早く調整できる『世界の側』があるのです。
 
それは、
 
自分の体と、身近な環境
 
です。
 
そう。
 
心を変えたければ、自分の体と身近な環境も同時に変える。
 
つまり『心』と『体』と『環境』という
 
三理一体
 
で生き方を変えれば、意志と感情を変えられるのです。
 

<参照記事>
三理一体の法則とは?

 
意志と感情の源泉を探して、たどりついた先に見えるもの。
 
それは『世界=自分』という景色。
 
だから世界を変えれば、自分が変わる。
 
意志と感情が変えられる。
 
なんだか抽象的で、まだまだ解りにくいお話ですよね。
 
次の章では、例え話を使って、もっと解りやすく具体的に解説していきたいと思います。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 
参考文献
浮田徹嗣「性格に与える遺伝的要因と環境的要因に関する考察 -心的現実の再発見-」『横浜市立大学論叢人文科学系列 2015:Vol.66 No.3』
Sharon Begley「サイエンス 「性格はDNAが決める」の嘘」『ニューズウィーク 24(2), 2009』
 
 
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