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この世界を知り、生きづらさから脱け出す

 

Brain with Soul現象

 


第11回
生きづらさ第三の源泉

 
これまで、生きづらい意識を生み出す源泉として、遺伝子扁桃体のお話しをしてきました。
 
今回は、生きづらい意識を生み出す第三の源泉、
 
『前頭前野』
 
のお話しをしたいと思います。
 
私たちが思考するときには、この前頭前野が活発に動いています。
  
前頭前野にも遺伝子に書き込まれた『傾向』があります。
 
前頭前野が生きづらい考え方を生み出しやすい『傾向』を持っていたなら、前頭前野という源泉から「生きづらい意識」が生まれるのです。
 
前頭前野は、目の前のできごとがどんなできごとなのかを分類するパターンをもっていると考えられています。
 
つまり、前頭前野は情報を「カテゴリー」で分けようとする。
 
言い換えれば、ものごとのとらえ方、考え方にはクセがあるということです。
 

<引用>
「前頭前野は外部情報を行動情報へと変換する機能を持つと考えられている。こうした変換過程において重要なのが、外部情報をもとにカテゴリーを形成する能力である。」

「こうしたカテゴリーを形成するプロセスに前頭前野が関与していると考えられている。特にその外側部は、刺激に含まれる様々な情報から適切な情報のみを抽出することで、カテゴリーの境界を設定し、カテゴリー情報を表象している可能性がある。

 (引用元:小口峰樹他「前頭前野におけるカテゴリー形成」
 
このカテゴリーが、目の前のできごとをネガティブな記憶とばかり結びつけてしまうとき、当然ネガティブな感情が生まれやすく、生きづらさの源泉となってしまうでしょう。
 
ただし、このカテゴリーは生きていくなかで変更されていくと考えられています。
 
また、前頭前野がしっかりと活動し、論理的な思考ができていると、第二の源泉である「扁桃体」をもしずめてくれることもわかっています。
 

参照記事:
生きづらい原因は脳の扁桃体?

 
「やった、これで生きづらさから脱け出せる!」
 
と言いたいところなのですが、これだけではまだ生きづらさのしつこい苦しみからは逃れられないのです。
 
生きづらさから脱け出すためには、いま一度 『意識』の仕組みに立ちもどり、さらに深く『意識』の謎を解く必要があります。
 
そこで次回は、あらためて意識の謎に迫り、私たちの『精神』の存在についてお話ししたいと思います。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 
参考文献
小口峰樹他「前頭前野におけるカテゴリー形成」Clinical Neuroscience Vol.32 2014.1
金井嘉宏「社交不安症の認知行動療法と神経科学」心理学ワールド 76号 2017年1月

 
 
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