生きづらさから脱け出す覚悟の決め方

 

人は理解し合えないことを表現した画像

 

人生の原液を飲んで生きる

 

第7回
人は理解し合えない

 
「理解したよ。」
 
そもそも、この、
“理解した”とは、
どういう状態なのでしょうか?
 
文字通り、
理屈を解ること。
 
しかし、
 
「理解して欲しい」
 
と言って、
相手に理解を求めるようなとき。
 
ただ理屈を解るだけでなく、
それを、
 
“納得する”
 
ところまでをふくめて、
 
『理解』
 
と私たちは呼ぶ傾向があります。
 
すなわち、
 
「理解したけれど納得はできない」
 
という言い分は受け入れられない。
 
理解したのなら、
納得もして欲しいというわけです。
 
この、
 
『納得もふくめた理解』
 
を実現するためには、
3つのことが必要になります。
 
『方法』と『経験』と『確認』です。
 
一つ目に必要な『方法』とは、
相手を理解するための方法です。
 
実は、相手を理解したくても、
理解する方法が解らない人がいます。
 
相手を理解するための
脳の使い方が、本人も、
自分の中で見つからないのです。
 
例えば、
 
自転車に乗るには、
練習してその方法を身につけます。
 
逆上がりをするのも、
練習してその方法を身につけます。
 
そのどちらも、
ある時ふとできるようになります。
 
この瞬間というのが、
 
自転車に乗るための、
脳の使い方を見つけた瞬間。
 
逆上がりをするための、
脳の使い方を見つけた瞬間です。
 
そして、
一度それが見つかってしまえば。
 
自転車に乗ることも、
逆上がりをすることも、
何度でもできるようになります。
 
むしろ、
できないようにする方が、
難しくなるでしょう。
 
それと同じように。
 
理解する練習をしてこなかった人、
 
つまり、長年、
理解せずに済ませて来た人は、
 
“理解の仕方が解らない”
 
のです。
 
脳がそのための使い方を、
まだ発見していないのです。
 
だから相手を理解できない。
 
理解しないのではなく、
理解できない。
 
Don'tではなく、
Can'tなのです。
 
次に2つ目の『経験』です。
 
人は経験していないことは、
なかなか腹の底から、
理解することができません。
 
交通事故が恐いと言われれば、
理屈では解るのだけれど、
 
事故の経験がなければ、
無茶な運転をしてしまう。
 
しかし、
一度事故を経験してしまえば。
 
あっさり心から理解して、
安全運転をするようになる。
 
経験していないことに対しては、
想像するしかありません。
 
相手の言うことに対して、
似たような経験を見つけ出し、
 
「たぶんこうだろうなぁ」
 
と納得しようとするしかないのです。
 
似たような経験すらない場合。
 
言葉づらで理屈を
飲み込むことしかできない。
 
だから相手を理解できない。
 
理解しないのではなく、
理解できない。
 
Don'tではなく、
Can'tなのです。
 
できないことを
させようとすれば。
 
お互いに消耗するだけです。
 
だから、
相手に理解を求めない。
 
しかし。
 
相手が、
 
「心から理解した」
 
と言ってくれた場合は
どうでしょうか?
 
そこで出てくるのが、
3つ目の『確認』です。
 
相手があなたの言うことを、
理解してくれたとしましょう。
 
「心から理解した」
 
そう言ってくれたとしましょう。
 
しかし今度は。
 
本当に理解してくれているかどうか、
確認する方法がないのです。
 
そこであなたは、
相手にさらに確認をする。
 
そして、
 
「本当に理解したよ。心の底から。」
 
と言われても。
 
口先だけかもしれません。
 
まったく
理解していないかもしれません。
 
それを確認したくてもできない。
 
確認しないのではなく、
できない。
 
Don'tではなく、
Can'tなのです。
 
そこで何度も質問責めにする。
 
そのうち、
自分とまったく同じようには、
理解してくれていないということを
まざまざと思い知ることになる。
 
そしてまた、
「もっとちゃんと理解して欲しい」
という要求を突き付け、
 
できないことを、
させようとし続ける
不毛な悪循環におちいるのです。
 
この世界が、ルールのない
弱肉強食の世界で在る限り。
 
人生は日々冒険であり、
安全は幻想です。
 
『完全な理解』という
安全を得ようとしても、
 
手に入れることはできない。
 
それが人生の原液なのです。
 
だから。
 
たとえ、
あなたを理解できなくても、
 
「理解しよう」
 
としてくれる人が一人でもいるのなら。
 
それだけでも奇跡。
 
その人は、
この世界の中で、
 
「あなたのために安全を提供したい」
 
と言ってくれている、
かけがえのない存在です。
 
人生という冒険の中では、
それだけで十分なのです。
 
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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