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人間関係の悩みを解消する極意

 

葛藤の分岐点 最終回 人間関係の悩みを解決する極意

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葛藤の分岐点

 

最終回
人間関係の悩みを解消する極意

 

┃人間関係の葛藤はとても複雑

 
このコラムでは、私たちが人間関係で悩む「仕掛け」を解説してきました。
 
できるだけわかりやすいように「人と肩がぶつかった」というシンプルなシーンを例にとって説明してまいりました。
 
しかし、じっさいに起きる人間関係の問題は、もっと事情がこみ入っています。
 
それにともない、それぞれの「葛藤の分岐点」で生じる苦悩も、もっと激しいものになるでしょう。
 
さらに、人間関係の問題はひとつやふたつではなく、日々いくつも起きて積み重なっていきます。
 
その上、悩みを引きずりやすい人ならば、それらの問題をいつでもどこでも抱えこんでいることになる。
 
その状態は、まるで複雑なクモの糸をさらになん重にもかさねたような複雑さ。
 
上からのぞきこんでも、まるで底が見えない。
 
自分がなにに悩んでいるのか、他人からはもちろんのこと本人すらもまったく見当がつかない状態になってしまっています。
 
人間関係の葛藤は、あまりにも複雑で、そうかんたんには解きほぐすことはできないのです。
 
 

┃人間関係の葛藤への有効な対処法

 
これに対処するためには、自分の人間関係の悩みを「葛藤の分岐点」という視点から分け入って読み解いてみる。
 
クモの巣を、時間をかけてひとつずつていねいに見くことが有効です。
 
すると、自分がなにに葛藤しているのかが見えてきて、悩みとのあいだに距離がとれて、以前よりも冷静に対処できるようになっていきます。
 
ただ、これらのことをたった一人でやり切ることは、困難を極めるでしょう。
 
できれば、心理カウンセラーのような信頼できる専門家とともに、クモの巣の分析をおこなっていくことが大切です。
 
もちろん、カウンセラーなら誰でもいいというわけではありません。
 
葛藤の分岐点」を意識しながら、複雑な悩みをていねいに解きほぐしてくれる人を選びましょう。
 
反対に「問題はかんたんに解決できる」と信じているカウンセラーは、避けた方がいいでしょう。
 
なぜなら、そのように信じているカウンセラーは、かんたんに解決できる問題を持った人しか相手にしていないだけだからです。
 
そして、ネガティブな気分を前向きな言葉で言い直したり、認めたくない自分の弱みを受け入れさえすれば、問題が解決できると本気で信じている。
 
自分がそれで解決できたから、他の人もみんな解決できると単純に信じ込んでいるのです。
 
そのため、下手をするとクモの巣を強引に取りはらおうとしてきて、心が大けがをさせられてしまうこともあるでしょう。
 
そして「あなたは、このやり方が合わない人だった」と、無責任に告げてくるかもしれません。
 
今、私のカウンセリングルームには、そのような「心理カウンセラーもどき」の被害に合った方からのご相談が、連日寄せられています。
 
「心理カウンセラーもどき」であるほど、ビジネス効率の悪いカウンセリングよりも、セミナーやネット、本などで広く頻繁に情報発信することを選ぶため、被害はさらに広がっています。
 
こうなると、自分の身は自分で守るしかありません。
 
その役に立てていただくために、私はこのコラムを書きました。
 
葛藤の分岐点」というこのコラムは、複雑な葛藤を抱えるあなたを守る「心のオマモリ」なのです。
 
 

┃人間関係の悩みを解消していく「極意」

 
今ご紹介したように、人間関係の悩みを解消していくためには、信頼できる第三者の手を借りて、自分の葛藤を解きほぐしていくことが有効です。
 
つづけていくことで、以前より楽になっていくでしょう。
 
しかし、それでもまだ耐えがたいほど、人間関係が苦しいと感じる人もいます。
 
その人はもしかすると、どうしても人間関係が苦手な性質を持っているのかもしれません。
 
または、人間関係が嫌いなのかもしれません。
 
葛藤の分岐点」を読み解いていくと、自分について深く知ることができます。
 
結果として、自分の「人間関係のセンスのなさ」を、まざまざと見せつけられることになるかもしれません。
 
また、自分がいかに人間が嫌いなのかを思い知ることになるかもしれません。
 
そのときに「私はおかしいのだ」と考え、無理して周囲に合わせようとすると…。
 
せっかく解消してきたはずの葛藤に、あらためてみずから飛び込んでしまうことになる。
 
そして、また人間関係の悩みにどっぷりと漬かることになってしまいます。
 
つまり、人間関係にこだわりつづけて、自分を犠牲にし、人生を台なしにしてしまうのです。
 
しかし、よく考えてみてください。
 
人間関係とは、本当にそこまでしてこだわる必要のあるものなのでしょうか?
 
自分を犠牲にし、貴重な人生を台なしにするほどの価値があるものなのでしょうか?
 
私たちのなかには、野球がうまい人と下手な人がいます。
 
全員が野球がうまいわけではない。
 
それどころか野球が嫌いな人もいる。
 
同じように、人間関係がうまくない人、嫌いな人がいるのも当然のこと。
 
人間関係は、人間関係がうまい人同士、人間関係が好きな人同士に任せておけばいいのです。
 
たしかに、野球と違って人間関係は、日本で暮らしているかぎり、あるていどは「プレイ」しなければならないでしょう。
 
でもそれは、野球がうまくもなければ好きでもないのに、人数合わせで町内の野球大会に出なければならないのと同じようなもの。
 
人間関係が苦手な人にとって、人間関係とは「つき合いで無理して出場する町内の野球大会」ていどの価値しかないのです。
 
そんな回数、減らしてしまった方がよくはないでしょうか?
 
なければないに越したものではないでしょうか?
 
だとしたら、もとから断つのが一番。
 
無理して周囲に合わせるよりも、不要な人間関係を断つ方法を、具体的に本気で考えていく方が、現実的だと言えるでしょう。
 
人間関係の悩みで苦しんでいるのなら、まずは「葛藤の分岐点」をしっかり読み解いて、自分の悩みと距離を取れるようにする。
 
その上で、不要な人間関係はことごとく切り捨てていく。
 
そして、必要な人間関係だけ残した環境を目指して、人生をモデルチェンジしていく。
 
それが人間関係の悩みを解消していく「極意」なのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)

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