なぜ自分ばかりが苦しいのか?

 

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虐待の後遺症

 

第1回
自尊心を取り戻す旅へ

 
なぜ自分ばかりが、
こんなにも苦しいのか…。
 
幼い頃から今日にいたるまで、
なぜ自分のまわりには、
いつもトラブルや苦しみがつきまとうのか…。
 
もしかするとこれは、
自分が過去に受けた虐待に
原因があるのではないだろうか…?
 
このコラムは、
そんなやるせない心のつぶやきを
抱えた方のために書かれたものです。
 
このコラムには、
ある一つの大きな目的があります。
 
それは、
虐待を受けた方が失ってしまった、
 
『自尊心』
 
を取り戻すこと。
 
そして、そのことを通して、
人生の不具合や
生きづらさを解消していくことです。
 
カウンセラーである
私のところには、
 
人生に行きづまった方や、
生きづらさを抱えた多くの方たちが
日々ご相談にこられます。
 
例えば…、
 
暴力シーンが怖くて、
映画も小説も楽しめない、
 
どうしても
人に嫌われてしまう、
 
異性と付き合うと
必ずドロドロの愛憎劇になる、
 
何かに依存してやめられない、
 
何をするにも自信がなく
オドオドしてしまう、
 
怒りや恐怖が激しすぎて
コントロールができない、
 
生きる意味が感じられず
毎日が虚しい、
 
すぐ人をバカにしたり、
攻撃してしまう、
 
簡単なことで傷つき、
人と話すことが怖い、
 
どうしていつもいつも、
自分のまわりにばかり、
こんなにもトラブルや苦しみが
つきまとってしまうのか…。
 
実はこのようなご相談を
される方の中には、
「虐待を受けた経験」を
お持ちの方が少なくありません。
 
ご自身で明確に、
「虐待を受けた」と
おっしゃる方もいますし、
 
「これって虐待でしょうか」と
ご質問される方もいます。
 
また、
明らかに虐待を受けたと思える
ご経験を語っているにも関わらず、
 
そのご本人には、
「虐待を受けた」という
自覚がない方もとても多くいらっしゃいます。
 
そして、
受けた虐待の内容や、
時期、相手、期間なども、
人によって違います。
 
実に様々です。
 
しかし、
そのような悩みを抱えた方たちに、
たった1点、確実に共通していることがあります。
 
それは、幼い頃に、
 
『自尊心』
 
をつぶされるような体験を
し続けてきたこと。
 
健全な『自尊心』を育む機会を、
長きにわたり奪われ続けてきたということです。
 
そして、それこそが、
『虐待の本質』であると、
私は考えています。
 
そのつぶされた『自尊心』が、
心の奥底でうめき声をあげている。
 
生きるはずであった自己が
行き場をなくしたまま、
怒り、悲しみ、不安、恐怖の
嵐を巻きおこし体の中で叫んでいる。
 
そのために、
先にあげたような、
人生の不具合や生きづらさが
生じてしまっている。
 
それはまさに、
 『虐待の後遺症』。
 
虐待そのものも、
筆舌に尽くしがたい、
大変苦しい経験です。
 
しかし、その経験によって
『自尊心』をつぶされたまま、
その後の長い人生を
歩んでいかなければならない・・。
 
ここにこそ、虐待がもたらす
恐ろしいまでに粘着質な苦しさがある。
 
虐待というと、
世間一般ではすぐに、
メディアで取り上げられるような、
暴力による傷害事件のことだけだと
考えられてしまいがちです。
 
もちろん、それは、
間違いなく虐待であり、
決してあってはならないことです。
 
『自尊心』はおろか、
即座に命まで奪いかねない
危険極まりないおこないです。
 
一秒でも早く、
撲滅しなければなりません。
 
しかし。
 
そのような、言うなれば
“派手な虐待”だけではなく、
 
じわじわと時間をかけて
自己を踏みつぶされていくような、
“地味な虐待”を受けたことによって、
 
多くの方たちが、
最低限の『自尊心』すらも
グチャグチャに破壊されて
しまっているのです。
 
そして、
その『虐待の後遺症』を背負ったまま、
トラブルや苦しみにつきまとわれる、
その後の長い人生を
歩かざるをえなくなっているのです。
 
ご賢明なあなたなら、
すでにお解りのことと思いますが、
 
『自尊心』とは、
決して自信満々の、
 
“おごりたかぶった感情”
 
のことではありません。
 
真に『自尊心』の高い人は、
自己顕示をすることもありません。
 
このコラムでいう『自尊心』とは、
自分を受け入れることのできる心。
 
私は素晴らしいのだ、
誰にも負けないのだと、
高く評価する心でもなければ、
 
自分のやることを
常に肯定できてしまう心の
ことでもありません。
 
しっかりと自分の本質を受け入れ、
その自分に責任を持って生きられる心、
 
自分の人生を、
自ら切り拓いていける心、
 
そのような心を、
『自尊心』と呼び、
 
そして、
それを取り戻すことが、
このコラムの目的なのです。
 
そのためにこのコラムでは、
 
まず、先ほどあげたような
悩み苦しみを一つ一つ取り上げ、
 
「そのような問題が、
 どうしておきてしまうのか?」
 
という原因について、
虐待経験という観点から
読み解いていきます。
 
そして、
その問題の奥底でうごめく
『自尊心』の叫び声に耳を傾け、
真の原因を解き明かしていきます。
 
さらに、最後には、
 
失ってしまった
『自尊心』を取り戻し、
自分自身の手で育てなおすことで、
 
人生の行きづまりを突破し、
生きづらさから脱け出す方法を
解説していきます。
 
それは、『虐待の後遺症』に
苦しみつづけている方が、
すべての悩み苦しみを、
虐待のせいにするためでもなく、
 
親をはじめとする
加害者のせいにするためでもなく、
 
その悲しすぎる過去を振り切り、
新たな人生を創り上げるため。
 
そして、ただ大切な
 
『自尊心』
 
を取り戻すため。
 
このコラムは、
その勇敢な旅路を支える
ガイドブックです。
 
自尊心を取り戻す旅へ。
 
もしあなたが、
虐待を受けた経験があるのなら。
 
私は伝えたい。
 
あなたなら取り戻せる。
あなたの大切な『自尊心』を。
 
だって、あなたは今日まで、
地獄のような苦しい日々を耐え抜き、
 
そして、今まさに、
こうして生きているという、
 
『真の強さ』
 
を魂に秘めた人なのだから。
 
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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