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嫌われてよかった

 

嫌われてよかった第一回

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嫌われてよかった

 

第1回
嫌われてよかった

 
「どうしても人に嫌われてしまう…。」
 
このコラムは、そんな苦しい悩みを抱えた人のために書かれたコラムです。
 
自分では、とくべつ人を傷つけようと思っているわけでもなく、人を不愉快にさせようと思っているわけでもない。
 
自分なりに「普通」にふるまっているつもり。
 
でも、結果的に、いつも自分の周囲からは人がいなくなり、相手にされなくなるどころか、敵視までされてしまう。
 
そんな「どうしても人に嫌われてしまう」という、まさに、
 
「嫌われ上手」
 
とも言えるような人が、豊かに充実した人生を送れるようになるための方法をご紹介していくのが、このコラムのテーマです。
 
と言っても、「人に好かれるテクニック」や、「またやり直せばいい!」と思えるような力強い考え方をご紹介するわけではありません。
 
それとは反対に、「せっかく周囲の人から嫌われているのなら、そのままでいた方がいいですよ。」という、まったく新しい角度から見た、人生の提案をしていきます。
 
つまり、
 
「嫌われてよかった」
 
と思えるようになるコラムなのです。
 
世間では、「嫌われる勇気」という言葉をよく耳にするようになりましたよね。
 
自由な人生を歩むためには、人から嫌われることもいとわずに、自分の信じた道を生きればいい。
 
とても前向きで素敵な考え方だと私も思います。
 
しかし、「嫌われ上手」の人が、この言葉に接すると、どうしても違和感を覚えてしまいます。
 
それは、「嫌われる勇気」を持つということは、「嫌われない」という選択肢もあるということが前提になっているからです。
 
「嫌われ上手」の人は、「嫌われる勇気」を持とうが持つまいが、どうしても人に嫌われてしまいます。
 
他に選択肢は存在していません。
 
だから、わざわざ「嫌われる勇気」を持つということは、「嫌われ上手」の人から見れば「ずいぶん贅沢な悩みがあるものだな…」としか感じられないのです。
 
生きづらさ専門のカウンセリングをおこなっている私のもとには、そのような「嫌われ上手」の方が、よくご相談にこられます。
 
それは、
 
「友達に嫌われた」
「恋人に嫌われた」
 
という限定した一人か二人に嫌われて悩んでいる人ではありません。
 
また、
 
「サークルで仲間はずれにされた」
「部署で浮いてしまっている」
 
という特定のグループ内で嫌われて悩んでいる人でもありません。
 
そうではなく、学生時代には、同級生から先輩、後輩のみならず、教師という教師、部活のメンバー、そして学習塾や習い事、バイト先で出会った人たち、成人後も、勤め先の同僚、上司、部下、取引先など、とにかく何らかのコミュニティに属したら、必ず嫌われて、常に、「四面楚歌」状態になってしまう人。
 
それが「嫌われ上手」な人です。
 
そして、そのような人たちと、私はとても話が合うのです。
 
なぜなら、私も何を隠そう「嫌われ上手」だからです。
 
中原中也さんの作品に、
 
「とにかく私は苦労して来た。苦労して来たことであった!」
 
という名節がありますが、それにならって言うなら、まさに、
 
「とにかく私は嫌われて来た。嫌われて来たことであった!」
 
というのがピッタリ当てはまるほど、私も嫌われとおしてきました。
 
そんな私自身の「嫌われ上手」体験、そして「嫌われ上手」な方たちへのカウンセリング経験から確実に言えること。
 
それは、嫌われるという状況を無理に変えようとするのではなく、嫌われたなら嫌われたなりにその流れにしっかり乗ってしまい、「嫌われ上手」としての生き方を極めていけば、人生を途方もなく充実させられる、ということです。
 
そこで、このコラムでは、嫌われたまま生きることのメリットをご紹介し、そのメリットによって、味わい深い人生が送れるということを、具体的に示していきたいと思います。
 
そして、そのメリットを得るためにはどうしたらいいのかという具体的な方法についても、ご紹介していきます。
 
さらに、その流れに乗った人生の先に姿をあらわす、
 
「本物時間」
 
についてご紹介していきます。
 
「本物時間」は、私たちが豊かに、そして濃密に生きるための決してブレない道しるべ。
 
それに触れるだけで、自分の人生がまさに「本物」だと感じられる、かけがえのない時間のことです。
 
「嫌われ上手」だからこそ、その「本物時間」を見つける機会を得ることができるのです。
 
もう無理して人に好かれようとして、苦しい努力をつづける必要はありません。
 
自分の性格を責めつづけて、落ち込む必要もありません。
 
このコラムを読めば、「人とうまくやろう」という思いや、「人間関係を上手に築けるようになりたい」という思いは自然と薄れ、
 
「嫌われていたい」
「嫌われてよかった」
 
とすら思えるようになるでしょう。
 
たとえ「嫌われ上手」ではない人でも、「嫌われるのも悪くないな、いや、ぜひ嫌われたい」とすら思うようになるかもしれません。
 
もう「嫌われる勇気」を無理にもとうとする必要もないし、そんな贅沢な選択肢がある人をうらやまなくても大丈夫。
 
「嫌われてよかった」と自然と思える、まったく新しい人生へと踏み出してみませんか?
 
そして、かけがえのない、
 
「本物時間」
 
を見つけに行きましょう。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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