「得る」より「手放す」で楽になる

 

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人生のダイエット

 

第4回
激しい「食欲」を抑える方法

 
その欲望は自分にとって「必要」なのか?
 
それともただ「欲しい」だけなのか?
 
前回ご紹介したように、その区別をしっかりとつけていくことで、
 
「余分な欲望」
 
が浮きぼりになり、欲望のダイエットを上手に進めていくことができます。
 
さらに、欲望を、
 
「必要」と「欲しい」
 
に分けていくことは、欲望そのものをしずめていくことにも役立ちます。
 
なぜなら私たちは、自分の感情や感覚を客観的にながめることで、その感情や感覚に飲み込まれにくくなるからです。
 
今までは欲望が湧きあがってくると、それに飲み込まれてしまっていた。
 
でも、「必要」なのか「欲しい」のかを区別し、その欲望を遠くからながめることで、心に余裕が生まれてくるのです。
 
人ごみに飲み込まれた人は、視界をはばまれ、その人ごみに流されていくしかありません。
 
しかし、上空からその人ごみを見ることができれば、冷静に対処する余裕が生まれるでしょう。
 
同じように、欲望も客観視することで、自らに冷静さを取り戻すことができるのです。
 
ただし欲望というものが、それですべて綺麗にしずまってくれるような簡単な相手ではないことは、あなたもよくご存知のはず。
 
欲望のダイエットを進めていくためには、さらに欲望について深くその性質を知ることが必要になってきます。
 
そのためには、
 
「欲望を分解してみること」
 
が役に立ちます。
 
欲望を疑ってみるのです。
 
たとえば激しい「食欲」に悩んでいる人がいるとします。
 
ちゃんと夕飯をとったのに、寝る前になると猛烈にお腹が減ってきて、何か食べたくなって仕方がない。
 
とくに脂っこいものや味の濃いものが欲しくなって、それをムシャムシャとほおばりたくなる。
 
その欲望で何も手につかなくなり、眠ることもできず、冷蔵庫や棚の中を食べ物を求めてゴソゴソとあさり出し、そこになくてもあきらめきれず、夜のコンビニへと出かけていきます。
 
この激しい、
 
「食欲」
 
を分解してみる、
 
つまり、この「食欲」を疑ってみましょう。
 
「これは、本当に食欲なのか?」と。
 
それが直接、激しい「食欲」を抑える方法にもなります。
 
「食欲」とは本来、体内の不足したエネルギーを補うために肉体が欲するもの。
 
何か食べないと体に力が入らないし、頭もちゃんとはたらかない。
 
だから食べ物が欲しい。
 
そんな、誰もが経験したことのある、とってもわかりやすい欲望です。
 
しかし、今見たたとえでは、夕飯はしっかりとっています。
 
しかも、寝る前なので、もう体を動かす必要はほとんどない。
 
エネルギーは充分に足りているはずです。
 
にもかかわらず食べたくなる。
 
これは、本当に、
 
「食欲」
 
なのでしょうか?
 
そうなんです。
 
もうあなたもお気づきのとおり、この人はエネルギーを欲しているわけではありません。
 
この人は食べているときの
 
「快感」
 
や、食べ終わったあとの、
 
「満足感」
 
を求めています。
 
つまりこの激しい欲望は、「食欲」ではないのです。
 
この人はおいしい味やたっぷりの脂によって、「食欲」ではない別の欲望を満たそうとしています。
 
いったい何でしょうか?
 
それは、頭の中の「ゴチャゴチャ」と深く関係しています。
 
食事をしたにもかかわらず、寝る前になると猛烈に何か食べたくなる人は、かなりの頭の中の「ゴチャゴチャ」に悩まされているはずです。
 
仕事の人間関係がもたらす怒りや、一人で夜を過ごすことのさびしさ、とくにやりたいこともなく、ただただ時間が過ぎ、目を閉じて眠るだけの虚しさ…。
 
そのようなものが言葉にならず、心の中でうごめいて、強烈な頭の中の「ゴチャゴチャ」を発生させ、それを「一気に解消させる方法」をとらせようとするのです。
 
そう考えると、この人は心の奥では、怒りやさびしさ、虚しさをしずめて、ひたすら、
 
「安らぎたい」
 
と感じているのかもしれません。
 
安らぎを求めている。
 
その要求を一時的にでも手っ取り早く満たしてくれるのが、
 
「濃い味」や「たっぷりの脂」
 
であったということ。
 
言いかえれば、この人の欲望の正体は、「食欲」ではなく「味欲」や「脂欲」、そしてその先にある、
 
「安らぎたい欲」
 
だったということになるでしょう。
 
つまりこの人の激しい「食欲」は、いくら食べても抑えられないということ。
 
この人の激しい「食欲」を抑える方法は、
 
「安らぎたい欲」
 
を満たしてあげることなのです。
 
このように、自分をいつも悩ましてくる欲望を疑ってみる、つまり分解してみることで、その欲望の正体が姿をあらわしてきます。
 
私がおこなっているカウンセリングでも、欲望を分解していくと、それは自分の頭の中の「ゴチャゴチャ」が発していた悲痛な叫び声だったと気がつく…、そのようなケースがとても多く見られます。
 
もちろんこれは、「食欲」に限ったことではありません。
 
どんな欲望でも、疑い、分解してみることで、さまざまな正体が姿を現してきます。
 
次回はその例として「性欲」という欲望の正体を探ってみましょう。
 
●人生のダイエットその2
欲望を疑ってみよう。分解してみよう。
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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