「得る」より「手放す」で楽になる

 

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人生のダイエット

 

第6回
止まらない「物欲」を抑える方法

 
頭の中の「ゴチャゴチャ」を増やす大きな原因として、
 
「物欲」
 
があげられるでしょう。
 
あれが欲しい、これも欲しいと、私たちはいつでも何かを欲しがってしまいます。
 
しかしながら、それをすべて満たすためのお金がある人などほとんどいません。
 
そのために、常に欲求不満の状態に陥っている。
 
もし無理をして、その欲しいものを手に入れたとしても、今度は日常生活に必要な最低限のお金が足りなくなってしまい、我慢を強いられることになります。
 
そんな状態が当たり前になってしまっていたとしたら。
 
欲求不満や我慢によって、頭の中の「ゴチャゴチャ」が満杯になってしまい、常にイライラしたり、不安になってしまうのも当然のこと。
 
ゆえに「物欲」という欲望のダイエットをおこなうことは、心地よい人生を送る上で、どうしても必要なことだと言えるでしょう。
 
つまり、止まらない「物欲」を抑える方法を身につけることが大切なわけです。
 
とはいえ、これは自分の意志の力で、
 
「何も欲しがらないようにするぞ!」
 
とかたく決心したところで、どうにかなるものではありません。
 
なぜなら以前見てきたとおり、私たちの住む日本の社会は、人々に物を、
 
「どんどん欲しがらせよう」
 
とすることで成り立っている社会だからです。
 
その、
 
「どんどん欲しがらせよう」
 
という最前線で、私たちの「物欲」を刺激しつづけているものが、
 
『広告』
 
です。
 
この広告というものが、あらゆる角度から私たちに向けて、
 
「買え~!」
 
とビームを発射している。
 
つまり私たちは広告からの、
 
「買え!ビーム」
 
に日々さらされて生きていることになります。
 
そこで、止まらない「物欲」を抑えるためには、この「買え!ビーム」を攻略することが近道になります。
 
意志の力で無闇に欲望を撃退しようとするのではなく、広告という相手の手の内を知り、論理的に「買え!ビーム」をかわす方法を考えていくのです。
 
そこでまずはじめに知っておきたいことがあります。
 
それは、そもそも大部分の広告というものは、
 
「たいして必要ではないものを、さも必要そうに見せている」
 
という大前提があるということ。
 
そこに命をかけているといっても過言ではありません。
 
だから何となく気を抜いて広告を目にしてしまうと、ついついその気にさせられてしまう。
 
「買え!ビーム」の餌食になってしまいます。
 
広告業界には、私たちをその気にさせるためのありとあらゆるテクニックが、長年の経験とデータとともに集積されています。
 
そのプロたちの手にかかれば、人に何かを買わせる気持ちを起こさせることなど本当にたやすいこと。
 
そのため広告業界には、
 
「売れる商品があるのではない。売れる売り方があるだけ。」
 
という有名な人の言葉が広く知られ、常識にすらなっているのです。
 
たとえばよく使われる方法に、
 
「フィアアピール」
 
というテクニックがあります。
 
これは、あえて相手の恐怖心をあおって、商品を欲しがらせる手法。
 
あなたもご覧になったことがあるのではないでしょうか。
 
食卓やお風呂にいる雑菌をCGで表現して、
 
「実はこんなに汚れているんです!」
 
と見ている人の危機感をあおり、最後に、
 
「でも、これで安心!」
 
と商品を紹介して、「買え!ビーム」を発射する広告です。
 
でもよくよく考えてみれば、雑菌は空気中にもバンバン舞っていますし、オフィスのドアから、電車のつり革から、自転車のハンドルから、手袋の中まで、手につくところはほとんど雑菌だらけ。
 
そして、そのていどの雑菌では体調を崩さないようにできているからこそ、私たちは日々生きることができているわけです。
 
にもかかわらず、恐怖(フィア)を刺激されてしまうと、ついつい私たちは、
 
「これは大変だ!」
 
と思わされてしまうのです。
 
このように、「相手の狙い」がわかってしまえば、フィアアピール広告の「買え!ビーム」を浴びても、
 
「え!そうなの!じゃあこれを買って早速ケアしなくちゃ!」
 
とは感じないでしょう。
 
反対に、
 
「こんな恐ろしい映像まで見せて買わせようとして、なんて嫌な広告なんだ。」
 
と、この商品だけは買うまいと思うようになるかもしれません。
 
前回もご紹介したように、私たちの脳は、ものごとを客観的に見ることで、冷静な判断をすることができるようにつくられています。
 
だから広告を見るときも、
 
「この広告は、どんなテクニックを使っているのかな」
 
という視点で見ることができれば、その広告のつくり出す雰囲気に飲み込まれてしまうことを防ぐことができます。
 
そして、本当に必要な情報だけが、自分の目にとまるようになるでしょう。
 
そうなんです。
 
決してすべての広告が不要なわけではない。
 
あなたにとって有効な広告もある。
 
欲を刺激することばかりを優先するのではなく、
 
「本当に必要としている人に、本当に必要なものを届けよう」
 
としている真摯な広告もあります。
 
つまり「必要」と「欲しい」の区別が、あなたの中でしっかっりとついていれば、広告は貴重な情報源になってくれるのです。
 
それを冷静に見極めるためには、広告を客観的に攻略してみる。
 
どんな風に自分に「買え~!」と訴えてきているのかを見抜こうとしてみる。
 
そうすることで、たとえ強力な「買え!ビーム」を浴びたとしても、それに踊らされることなく、自分にとって「必要」なものだけを手に入れて生きていくことができるようになります。
 
むやみやたらに「物欲」をおさえつけたり、すべての広告を拒絶するのではなく、自分にとって適切な「物欲」を知り、そのための情報源として広告を活用する。
 
広告に使われるのではなく、広告を使いこなす。
 
それによって、上手に人生のダイエットを進めることができるのです。
 
●人生のダイエットその4
広告に踊らされず、広告を使いこなそう。
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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