「得る」より「手放す」で楽になる

 

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人生のダイエット

 

第12回
あなたにはお金がいくら必要か?

 
「あなたには、今、お金がいくら必要ですか?」
 
カウンセリングの場で、このように質問させていただくと、皆さんさまざまな金額をお答えになります。
 
百万円、一千万円、二千万円、五千万円、一億円、十億円、あればあるほどいくらでも、などなど…。
 
そこで次に、
 
「なぜその金額が必要なのですか?」
 
とたずねると、これまた皆さんそれぞれの理由をお持ちです。
 
カードローンを一括で返済したいから、外食で済ませる回数を増やしたいから、マンションのローン返済がキツいから、ひとまず安心できるから、家を買ってかつ老後の貯金をしたいから、特に理由はないけど欲しいから、などなど…。
 
でもここで考えてみてください。
 
これらのお金は、本当に「必要」なお金でしょうか?
 
確かにお話しをうかがっているとあった方がよいお金ではありますが、これらのお金は、
 
「必要」
 
なのではなく、
 
「欲しい」
 
お金ではないでしょうか?
 
欲望のダイエットで、「必要」と「欲しい」の区別をつけるのが、人生のダイエットのコツだと申し上げました。
 
お金もまったく同じ。
 
これをお読みのご賢明なあなたは、すでにお気づきかと思いますが、先ほどのようなお答えをしていただいた方たちも、
 
「必要」と「欲しい」
 
を混同してしまっていますよね。
 
なぜなら、現に今、生活して生きていられるからです。
 
つまり、「必要」なお金は「今」足りている。
 
これが紛れもない事実です。
 
カードローンもマンションのローンも、毎月もらう給料の中から身を切るようにして返済しなければならずその間ガマンしたり、窮屈な思いがして、
 
「一括で返したい」
 
と思うのは当然のことですが、だからと言ってそれは「必要」なわけではありません。
 
借入先は月に一度の返済日まで必ず待ってくれているはずです。
 
景気の不安定さや老後の不安にあおられて、
 
「とりあえず一億円あれば安心」
「十億円あれば家も確保できて老後も安心」
 
と考えるのは、人間として当たり前のことですが、それも、
 
「安心が欲しい」
 
のであって、「必要」なお金ではありません。
 
「必要」というのは必ず要ること。
 
それは、ないと困るどころか、ないと命を失い兼ねない状況のこと。
 
「欲しい」とか「あればいいな」とは次元が違うということです。
 
でも私たちは、ついつい強いストレスや不安にさらされて、頭の中のゴチャゴチャがたまってきて、
 
「お金さえあれば」
 
と考えるクセがついてしまい、「必要」なお金の金額がハネあがっていってしまうのです。
 
私たちの身の回りには、ストレスや不安を紛らわしてくれるサービスや商品であふれ返っています。
 
本当にそのような効果があるのかは別にして、
 
「お金さえあれば」
 
と思わせる情報に日々あおられつづけて、私たちは生きているわけです。
 
そして実際にテレビや雑誌などで、お金を使ってストレスや不安とは無縁のように暮らしている人たちの暮らしを見せつけられて、さらに、
 
「お金さえあれば」
 
という思いを、セメントのように強く強く固められてしまっています。
 
しかし、たくさんのお金を稼ぐということは、なかなか大変なことではないでしょうか。
 
確かに一億円くらいなら簡単に稼いでしまう人もいますが、それは明らかに少数派です。
 
その証拠にそのような一部の人が書いた、
 
「誰にでもできるお金の簡単な稼ぎ方」
 
のような本や、
 
「一年で希望の年収が手に入る」
 
といった自己啓発セミナーのブームは下火になりました。
 
今はほとんどの人が見向きもしなくなっています。
 
それは、たとえ一億円でも、一千万でも、お金をサッと稼ぐことは、本当は、誰もが簡単にはマネできることではないと、みんながやっと気づきはじめたからです。
 
だからまずは、「お金さえあれば」とあおられて、「必要」だと感じてしまった頭をリセットしましょう。
 
「今」生活できているのであれば、「今」「必要」なお金は足りているのだということに気がつきましょう。
 
そしてその上で、強いストレスや不安を解消するために、具体的に何ができるのかを考えていきましょう。
 
世の中にはお金を使わずともストレスや不安を解消できるものがたくさんあります。
 
それを「本気」で見つけてみましょう。
 
きっと今まで見向きもしなかったことや物、環境の中に、それらが見えてくるはずです。
 
お金のかかるネットの対戦ゲームや居酒屋やフィットネスクラブを利用しなくとも、
 
公園や図書館といった公共機関や月額固定の映像配信サービスを利用したり、一人の時間や家族との時間を充実させることを「本気」で考えていけば、お金を稼ぐよりも優先してやることが見えてくるはずです。
 
これは綺麗ごとではなく、
 
「優先順位」
 
のお話しです。
 
まずそれらを「本気」で活用した上で、それでも解消できない頭の中のゴチャゴチャがあるならば。
 
お金を使ってでも専門家とともに対処していく。
 
つまりそれを、「必要」なお金に加えていけばいいのです。
 
その整理がスッキリとついた方に、冒頭の質問をあらためてしてみると、皆さん同じことをおっしゃられます。
 
「今、お金は充分に足りています。」と。
 
●人生のダイエットその10
お金を使う優先順位を本気で見直してみよう
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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