「得る」より「手放す」で楽になる

 

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人生のダイエット

 

第13回
お金とはいったい何か?

 
お金のダイエットをするにあたって、ここでいったん立ち止まって考えてみたいと思います。
 
そもそも、お金とはいったい何でしょうか?
 
お金があると、私たちはいろいろなものを手に入れることができます。
 
食べ物や服、住む所や娯楽を手に入れることができますし、そのお金がたくさんあると、さらに、おいしい食べ物や質のいい服、心地よい住まいや希少な娯楽を手に入れることができます。
 
そして、受けることのできるサービスの質も高まり、うやうやしく接してもらうことができますし、異性から興味を持ってもらえる確率も高まり、セックスなどの快楽も手に入れやすくなり、さらに、それらの物やサービス、異性や快楽を手に入れることのできない人からうらやましがられ、優越感を得ることもできます。
 
つまり、お金があると、あらゆるものが手に入るわけです。
 
だから、私たちは、お金にはすごい価値があると信じています。
 
しかしここで一つ気をつけなければならいことがあります。
 
それは、
 
「お金そのものに価値があるわけではない」
 
ということです。
 
確かにあらゆるものが、お金を媒介して手に入りますが、それはもともとお金という物そのものに何らかの価値があるということではありません。
 
お金には、何らかの物やサービスと交換できる、
 
「機能」
 
が与えられているだけであって、その「機能」に価値があるのであり、お金そのものが価値を持っているわけではないのです。
 
お金とはその「機能」を果たすための、ただの、
 
「道具」
 
なのです。
 
さらにその「機能」すらも、実はとても不安定なものです。
 
景気によって大きく左右され、インフレが起きれば、いくらお金を持っていても物やサービスと交換できません。
 
それ以前に日本で使われている「紙幣」と「硬貨」で言えば、日本政府が、
 
「この紙と金属を使って物やサービスと交換できることにしましょう」
 
と決めたから価値があるだけであって、まったくその価値が通用しない国もありますし、日本政府が、
 
「お金を使う制度を失くしましょう」
 
とか
 
「今の紙幣と硬貨はお金と認めないことにします」
 
と言ってしまえば、もはや「機能」を失い、お金は何の価値もなくなってしまいます。
 
つまりお金は、利用範囲がかなり限定された「機能」しか持っていない「道具」に過ぎないのです。
 
同じ「道具」として考えたら、ハサミや棚やフライパンの方が、国境や時代を越えて、どれほど役に立つ「道具」だと言えるでしょうか。
 
それはハサミにも棚にもフライパンにも、それ自体にゆるぎない「機能」がそなわっているからです。
 
それに比べてお金ときたら、紙幣は模様で満たされていてメモすら取れませんし、硬くてツルツルでお尻もふけません。
 
小銭にいたっては、軽すぎて重しにすらならず、時代劇の銭形平次のように、人に投げて痛がらせるていどのことしかできない役立たずぶりです。
 
このように今私たちが使っているお金は、状況が変わってしまえば、あっさりとその「道具」としての価値を失い、ただ場所をとるだけの、
 
「邪魔な物体」
 
でしかなくなるのです。
 
たしかに美術的に高い価値を感じる人もいると思いますが、それだって紙幣、硬貨ともに一枚ずつ持っていれば十分でしょう。
 
つまりその場合、最新のお金で言えば、一万六千六百六十六円分(計9枚)あれば完全コレクションできてしまいます。
 
しかも「機能」を失ったお金など、壊れて何も洗えない洗濯機と同じで、皆がただでくれるはずです。
 
あっというまにコンプリートできてしまうでしょう。
 
このようにお金そのものには、実は「道具」としての価値すらもほとんどない。
 
コレクター以外には「邪魔な物体」。
 
それがお金の正体です。
 
私たちが欲しがっているのは、お金に今現在たまたま与えられている「機能」の方。
 
私たちは、お金を欲しがっているわけではないのです。
 
「機能」が欲しいのであれば、別のもので代用したり自ら作ることができますよね。
 
紙を切る「機能」が欲しければ、たとえハサミがなくても、その紙を折って手で切り取ることもできますし、収納する「機能」が欲しければ、棚を自分で工作することもできます。
 
お金の持つ「機能」も同様に、代用したり作り出すことができるということです。
 
あなたは、今、お金が持つ「機能」を使って、いったい何を手に入れたいのでしょうか?
 
それは本当に他の方法で代用したり、作り出すことのできないものなのでしょうか?
 
それを「本気」で試すこともなく、あなたはこれからも、
 
「邪魔な物体」
 
でしかないものをむやみに増やすために、心にも体にも無理をさせつづけ、頭の中のゴチャゴチャをためつづけていくのでしょうか?
 
お金ではなくお金の「機能」に価値がある。
 
その「機能」がなければ、本当に手に入らないものは何か?
 
そしてそれが自分にとって本当に「必要」なのかどうか?
 
それを見極めることが、お金のダイエットを成功させる、最大のポイントなのです。
 
●人生のダイエットその11
お金ではなく、その「機能」が欲しいのだと知る
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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