トランスパーソナルを学び、役立てる

 

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トランスパーソナルを日常に活かす

 

第6回
トランスパーソナルが流行らない理由<3>

 
確かに、トランスパーソナルという立ち位置は、雑多でせわしない日々を送る私たちが普段感じることのできないような、「この世界」の限りなく清らかな「一面」を見せてくれることがあるでしょう。
 
私も、そう思います。
 
でも「自分以外の人とつながるとは?」でも見たように、本来トランスパーソナルな視点と、今私たちが見ている「現実」とのあいだには、上も下もないのではないでしょうか?
 
トランスパーソナル心理学入門(諸富祥彦著:講談社刊)においても、トランスパーソナルとは「含んで超える」ことと表現されています。
 
つまり、下から上へと「高貴」な別の場所に移動してしまうわけではなくて、あくまでも同じ場所の広がりに過ぎないのだということ。
 
同じ場所なのですから、その視点に立てて当たり前。
 
同じものを、角度を変えて見ているていどのことに過ぎません。
 
今だって、振り返ったら景色が変わりますよね。
 
それをいちいち「神聖」だと思う人は、ほとんどいないでしょう。
 
要するにトランスパーソナルな視点でものが見えるというのは、気高いわけでもなんでもなく、「当り前」のことなのではないでしょうか。
 
それだけ「当り前」の視点なのですから、「日常」にも利用できて「当たり前」だと思いませんか?
 
トランスパーソナルを感じる手がかりは、その辺にゴロゴロ転がっているのです。
 
それは、山奥の由緒あるお寺とか、屋久島の静かな森とかに行かなくとも、この「日常」の中に、すでにそこにあるのです。
 
つまり、トランスパーソナルとは、深い呼吸を長時間たくさんしたり、お堂にこもって不思議な言葉をとなえたり、パワースポットで瞑想をしたりして、わざわざ「たどり着く」ものではない。
 
トランスパーソナルとは、「今」「この場所」で感じられるもの。
 
私は、そんなふうに考えています。
 
だからその感覚を、「日々の生活の中」でどんどん使っていきましょう、というのがこのコラムの趣旨です。
 
次回からは、その具体的な例について、一緒に見ていきたいと思います。
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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