ナイーブさを捨てる

 

アダルトチルドレンを本気で克服する方法

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第24回
ナイーブさを捨てる

 
アダルトチルドレンは、とても『ナイーブ』です。
 
ナイーブというと、よく「傷つきやすい」とか「繊細」という意味で使われがちですよね。
 
でも、本来の意味は「うぶ」。
 
たとえば、子供がサンタクロースの存在を純粋に信じている状態は、まさにナイーブだと言えるでしょう。
 
現実を見ればそんなことは起こりえないのに、そうあって欲しいという「淡い理想」を信じているわけです。
 
同じように、アダルトチルドレンも「淡い理想」を信じています。
 
たとえば…、
 
・自分の苦しみを心の底から理解してくれる人がいる。
 
・すべてを受け止めてくれる運命の人がどこかにいる。
 
・話せばわかってもらえる。人は必ず理解し合える。
 
・頑張っていれば誰かが認めてくる。努力が報われる。
 
・どんなときも誰とでも笑顔で優しく接してくれる人いる。
 
・人は決して一人ではない。誰もが手を取り合って生きていける。
 
などなど…。
 
無自覚のうちに、さまざまな理想をナイーブに信じているのです。
 
なぜアダルトチルドレンはナイーブなのでしょうか?
 
それは、
 
「受け容れてもらいたい」
 
という強い欲求があるからです。
 
見捨てられたくない、守って欲しい、どんな自分であっても受け止めて、いつまでもそばにいて欲しい。
 
さらにそれらの強烈な欲求が、誰かれかまわず全方位的に放たれている。
 
その結果、先に述べたようなナイーブな理想を心が勝手に思い描いてしまう。
 
あまりのさみしさ、苦しさ、心細さに「そうあって欲しい」と思うあまりに、自分でも気づかぬうちに「淡い理想」を信じてしまっているのです。
 
しかし、やがて現実にぶつかります。
 
そして日々、深く傷つくことになる…。
 
たとえば…、
 
自分をかわいがってくれていた上司に自分の過去を話したら、「そんなことくらい」とたしなめられてしまう。
 
この人こそ運命のパートナーと思いワガママをぶつけていたら、実はそういうところが大嫌いだと捨てられる。
 
「感謝」「笑顔」「優しさ」を連発しているセミナー講師が、しかめ面でスタッフに文句を言う姿を見てしまう。
 
…など、ナイーブに信じ切っていたものが裏切られてしまい、現実を突きつけられて、傷つきつづけるのです。
 
やがて、
 
「人間、結局最後は一人なのだな。」
 
「何もかも受け入れてくれる人なんていないのだな。」
 
「いつでも笑顔で優しく接してくれる人なんて存在しないのだな。」
 
と、本人にとってとてもつらい事実へとたどり着き、受け入れざるを得ないときがくるのです。
 
さらに、それだけでは終わりません。
 
そのつらい事実を周囲の人に伝えてみると、
 
「そりゃそうだよ。」
 
「当たり前でしょう。」
 
と言われてしまう。
 
自分が苦労して傷つきながらやっとたどり着いた答えを、いとも簡単に肯定されてしまい、二重にショックを受けることになるのです。
 
誰よりもつらい思いをしてきたつもりでいたけれど、ようやくたどり着いた答えは誰もがすでに知っていることだった。
 
いったい自分の苦しみは何だったのか…。
 
何のためにつらい経験を重ねてきたのか…、と落ち込んでしまうのです。
 
ときには、実は自分はたいした苦労をしてこなかったのではないかとすら感じてしまう。
 
周囲のすべての人が、自分以上の苦労をくぐり抜けてきた人のように思えてきてしまうのです。
 
でも実際のところ、周囲の人のほとんどは心が丈夫なだけ。
 
そこまで深く考えて受け答えをしてはいません。
 
考えていないからこそ、「そりゃそうだよ。」とあっさり肯定できるのです。
 
深く考えるほど追い詰められたこともなければ、孤独になったこともない。
 
だから「言われてみればそうだな。」とあっさり認められてしまうのです。
 
重要なのは、アダルトチルドレンは、そのような心が丈夫な人たちの中で生きていかなければならないということ。
 
その中で自分を守り、育むためには、早々に自分のナイーブさを捨てる必要があるのです。
 
これは、真にアダルトチルドレンを克服するために欠かせないステップ。
 
世界や人に対する「淡い理想」を捨てるのです。
 
この世は弱肉強食で、勝ち負けに満ちており、最後の最後になれば誰も守ってはくれず、一人で生き抜かなければなりません。
 
それが人生の原液とも言える事実です。
 
さらに周囲は、このような現実を突きつけられても平気な顔をして生きていられる人で埋め尽くされています。
 
ナイーブさを抱えたまま生きていれば、心がズタズタに傷つきつづけるだけなのです。
 
さらに、ナイーブさは「共依存の輪」を呼び込むサインにもなります。
 
知らず知らずのうちに「アダルトチルドレンハンター」と「獲物」を呼び寄せてしまうのです。
 
だからまず、アダルトチルドレンは自分がナイーブなのだと自覚する。
 
そして、具体的にどんな「淡い理想」を抱いているのかを、自分でしっかりと把握してみる。
 
それが自分を守り、育むこととなり、アダルトチルドレンを「本気」で克服することへとつながるのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 

 
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