自尊心が低い

 

アダルトチルドレンを本気で克服する方法第26回 自尊心が低い

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第26回
自尊心が低い

 
アダルトチルドレンの方からよくいただくご相談に、
 
「自尊心が低い」
 
というお悩みがあります。
 
自分の中に基準がない感じ。
 
自分のことを信じられない感じ。
 
人の目ばかり気になって、人と比較しては落ち込んでしまう。
 
そんな「自分が空っぽ」な感覚があって、その原因は、自尊心が低いためではないかと悩んでしまうのです。
 
さらにそれ以前に、そもそも自尊心というものが、いったいどんなものなのかよくわからないという方もとても多いのです。
 
たしかに自尊心と言われても、すぐに一言で「パッ!」と答えられる人は少ないでしょう。
 
自尊心とはいったい何なのでしょうか?
 
たとえばアダルトチルドレンの多くの方は、いい結果を出し自信満々に振るまっている人を見ると、自尊心が高いと思う傾向があります。
 
また、自分は何でもできると言わんばかりに、他の人を批判してばかりいる人を見ても、自尊心が高いと感じる。
 
さらに、人から批判されても平気な顔でいられる人を見ると、自尊心が高くてうらやましいとすら思うことがあるのです。
 
でもじつは、今挙げたようなタイプの人は、自尊心が高いのではありません。
 
いい結果が出せたことで自尊心が高まるのであれば、結果が出せなければ自分の価値が下がってしまうということ。
 
それでは自尊心ではなく「結果尊心」です。
 
また、誰かを批判してばかりいるのは、相手の価値を下げて相対的に自分の価値を高めているに過ぎません。
 
つまり、批判することで相手より優越しようとしている。
 
これも自尊心ではなく「優越尊心」。
 
劣等感の裏返しでしかありません。
 
さらに、何を言われても平気な顔をしていられるのは、もはや「〇〇尊心」でもなく、単なる「怖いもの知らず」です。
 
扁桃体が丈夫なのかもしれませんし、大きな苦労や恐怖を味わったことがないだけという場合も多いでしょう。
 
どれも、その人の自尊心とは関係がないことなのです。
 
では、自尊心とは何なのでしょうか?
 
どんな心のことを、自尊心と呼ぶのでしょうか?
 
それは、
 
「自分に許可を出してあげられる心」
 
のこと。
 
そう私は考えています。
 
自分が悲しいと感じたとき、悲しいと感じさせてあげられる心。
 
何かをやりたいと感じたときに、やらせてあげられる心。
 
苦しいと感じたときに、苦しいと認めて休ませてあげられる心。
 
自分の感情や感覚をそのままの形で尊重し、自分の基準にしていける心です。
 
だから、自尊心とは外側の条件によって高まったり低くなったりするものではないということ。
 
常に育んでいくものなのです。
 
アダルトチルドレンの自尊心は、残念ながらしおれている状態だと言えるでしょう。
 
なぜなら、長いあいだ家族から踏みつけられてきたからです。
 
自尊心がしおれていると、
 
「自分がどうしたいのかわからない」
 
という状態になります。
 
そして心の中で聴こえる、親の声や周囲の人の声を無自覚のうちに優先してしまう。
 
それがさらに自尊心をしおれさせていく。
 
ついにはそんな自分に嫌気がさし、自分を責め、自分自身で自尊心を踏みつける悪循環にハマっていくのです。
 
あなたがもし、自尊心がしおれていると感じるなら。
 
まずは、自分の自尊心を踏みつけることをやめなくてはいけません。
 
そして、あなたの自尊心を踏みつける人と接することをやめなくてはなりません。
 
自尊心を取り戻すためには、何かを「する」よりも「しない」こと。
 
踏みつけていた行動を「しない」ことが最優先なのです。
 
自尊心が低いと感じると、どうしてもいい結果を出したり、人より優越することで自尊心を高めようとしてしまいがちです。
 
そして「する」努力に力を注いでしまいます。
 
しかし、それが自尊心とは無関係であることは、先ほども見たとおり。
 
自尊心とは、結果や他人という「外側」の条件で上下するようなグラグラした頼りない存在ではないのです。
 
また、自分の基準ではない「外側」の条件に合わせて努力をしても、自尊心を踏みつける悪循環にハマるだけ。
 
だからまずは何かを「する」努力よりも、「しない」努力が重要なのです。
 
すると、自尊心が少しずつ動きだします。
 
自分の感情や感覚が少しずつわかってくる。
 
あなたの中にある基準が見えてくるのです。
 
そこに、水をあげる。
 
「許可」という水をあげる。
 
感情や感覚をそのまま感じることを「許可」してあげる。
 
そして、できるだけその感情や感覚の望む行動を「許可」してあげるのです。
 
このくり返しで、しおれていた自尊心が少しずつムクムクと体を起こしはじめ、やがて輝きはじめます。
 
自尊心とは瞬間的に高めるものではない。
 
育むものなのです。
 
感じること、感じたことを行動に移すこと。
 
自分で自分に許可を出しつづけることで、あなたの中の自尊心は力強く育っていくのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 


アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
 

 
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