嘘をついてしまう

 

アダルトチルドレンを本気で克服する方法第32回 嘘をついてしまう

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第32回
嘘をついてしまう

 
アダルトチルドレンは、すぐに嘘をついてしまう傾向があります。
 
といっても、誰かをおとしいれるために計画的につくような嘘ではありません。
 
つい反射的についてしまう嘘。
 
好きでもないものを好きだと言ってしまったり、行く気もないのに行くと言ってしまったりするのです。
 
その理由は、否定することが苦手だから。
 
否定したときに相手が見せる「とがめるような目線」や「驚いた表情」を見ると、胸がキュッと絞めつけられてしまうのです。
 
結果として、相手に聞かれたことを反射的に肯定してしまう。
 
相手に合わせようとして、嘘をついてしまうのです。
 
たとえば「このミュージシャン好き?」と聞かれて、どちらかと言えば嫌いなのに、ついつい「うん、メロディがいいよね。」と合わせてしまう。
 
そして相手から「えー!?好きなの?私は苦手。曲が古くさくない?」と全否定され、悔しい思いをしてしまうこともあります。
 
面接などでも「有名な〇〇という人を知っていますか?」と聞かれ、まったく知らないのに「はい」と答えてしまう。
 
終わったあとに、バレやしなかったかと冷や汗をかいたり、相手をだましてしまったと、自己嫌悪におちいったりもするのです。
 
また、相手に反応するだけではなく、みずから嘘をついてしまうこともあります。
 
人に褒められたくて。
 
人からうらやましいと思ってもらいたくて。
 
心の傷を癒すために、称賛という快楽が欲しくて、気がつくとつい自分のことを大げさにアピールする嘘をついてしまうのです。
 
快楽のためだけではありません。
 
苦しい日々の中で、これ以上バカにされたくなくて。
 
損をしたくなくて。
 
傷つきたくなくて。
 
つまり、自分を守ろうとするあまり、嘘をついてしまうこともあるのです。
 
しかも、それらの行動が当たり前になりすぎて、嘘をついているという自覚もとても薄くなってしまっている。
 
だから、なかなか改善することもできないのです。
 
こうなってしまうと、嘘の数が多すぎるため、本人もすべての発言についてフォローできない。
 
当然周囲では、言ってることが違う、裏表が激しいといった評価が広まり、信頼もなくしてしまいます。
 
本人にいくら事情があろうとも、周囲の人からすれば、嘘はたんなる嘘に過ぎないのですから。
 
だから、アダルトチルドレンは、知らずしらずのうちに嘘をついてしまうという自分の悲しい習性について、しっかりと自覚する必要があります。
 
「相手に合わせすぎ」とか「自分に正直に生きていない」といった言葉のオブラートに包んでしまわずに、あえて、
 
「私は嘘つきなのだ」
 
というわかりやすい立ち位置に立ってみるのです。
 
そして普段、自分がどんな嘘をついてしまっているのか、しっかりと向き合ってみる。
 
これはアダルトチルドレンを「本気」で克服するために、大変重要な過程です。
 
カウンセリングでも、この過程に取り組むことがあります。
 
もちろん「私だけじゃなく、他の人も嘘をついているじゃないか」と思うこともあるでしょう。
 
たしかに、誰もが毎日のように嘘をついていますよね。
 
しかも嘘をつきながら、上手に人間関係も維持して、仕事をしたり友人関係をつづけています。
 
しかし、そんな「器用な人たち」のことは、今は放っておきましょう。
 
それが自然にできる人たちのことを参考にしても、意味がありません。
 
アダルトチルドレンは、ただでさえ人間関係を築くのが苦手です。
 
嘘を器用に使いこなすなどという高等技術のことは、忘れてしまった方が身のためなのです。
 
それよりもみずからの嘘と向き合い、なぜ自分は嘘をついてしまうのかを把握してみる。
 
その上で、じっさいに嘘を減らしていくことに力を注ぐ。
 
反射的に相手に合わせてしまうことなく、称賛を得ようともせず、自分を過剰に守ろうともしない。
 
少しずつでいいから、その回数を重ねていく。
 
やがて嘘の数とともに、自己嫌悪や余計なトラブルが目に見えて減っていくのを実感することができるでしょう。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 


アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
 

 
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