なぜ焦ってしまうのか?

 

アダルトチルドレンを本気で克服する方法第37回 なぜ焦ってしまうのか?

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第37回
なぜ焦ってしまうのか?

 
アダルトチルドレンの方からよくうかがうお悩みに、
 
「焦ってしまう」
 
というものがあります。
 
たとえば、仕事でも洗濯でも、とにかく作業を早く終わらせようと焦ってしまう。
 
また、職場の上司に「この書類、いつまでに提出できそう?」とたずねられただけで焦ってしまう。
 
そして、アタフタとしてミスをしたり、言葉につまってうまく答えられず、挙句にくたびれ果てて、自己嫌悪におちいってしまうのです。
 
とても、しんどい状況ですよね。
 
そもそもアダルトチルドレンは、なぜいつも焦ってしまうのでしょうか?
 
理由は、主に二つあると言えるでしょう。
 
一つ目は、自分の都合よりも他人の都合で動かされてきたということ。
 
他人というのは、主に親をはじめとした家族であることが多いでしょう。
 
とくにアダルトチルドレンの親というのは、極端な人が多いものです。
 
社会の常識やルールにキッチリと合わせようとする人。
 
世間体や他人からの見栄えを異常に気にする人。
 
それらとは反対に、社会に適合しようとせず、自分の都合のみで家族を振り回す人。
 
いずれも共通しているのは、いっさい子供の都合を考えないということです。
 
もちろん、社会や世間体を気にしている親の場合は、「この子のために」と子供の都合を考えているつもりです。
 
しかし、心の皮を一枚めくってみると、社会で自分が恥をかきたくない、「世間並み」からはずれたくないという、自分の都合であることがほとんどです。
 
そして、その社会や世間というものは、時間に合わせて動いています。
 
必然的にアダルトチルドレンは、とにかく時間に合わせて動くことを最優先するようになっていくことが多いのです。
 
少し過激な言い方をすれば、アダルトチルドレンは「時計の奴隷」にされてしまったのです。
 
朝の準備も、宿題も、お風呂も、食事も、いつもせかされてきた。
 
あと何分、もう何時と、時計に合わせてせかされてきたのです。
 
さらに、そのような日常生活をせかされてきただけではありません。
 
「答え」をせかされてきた。
 
「どうしてできないの?」
「いつまでにできるの?」
「今言った意味わかる?」
「ちゃんと答えなさい!」
 
考える間もあたえられず、ひたすら答えをせかされてきた。
 
しかも、親が望む答えを出さないとひどい目にあった。
 
だから、大人になった今でも何気ない質問をされただけで、「急いで」しかも「正解」を出さないと、と焦ってしまうのです。
 
アダルトチルドレンは、自分の都合をいっさい無視されて、社会や親の都合で行動させられてきてしまったのです。
 
アダルトチルドレンが焦ってしまうもう一つの理由は、「疲れ切っている」ということです。
 
アダルトチルドレンは疲れています。
 
とにかく疲れています。
 
いろいろな苦悩を背負い、それでも毎日必死に生きてきて、とにかく疲れ果てているのです。
 
なにもしていなくても、人といるだけで疲れてしまう。
 
だから一人だけで過ごすことのできる、自由な「自分の時間」を持つことをとても欲している。
 
でも仕事や家事があると、その「自分の時間」がどんどん減ってしまいます。
 
だから、急いでやろうとする。
 
一秒でも早く終わらせて帰ろうとする。
 
結果として、ものすごく焦って作業することになるのです。
 
それは、上司から「いつまでに提出できそう?」とスケジュールをたずねられた場面でも同じです。
 
答え方一つで「自分の時間」が減ってしまう。
 
だから、焦ってしまう。
 
いえ、そうたずねられただけで、すでに「自分の時間」が奪い取られたようで、焦りはじめてしまう。
 
そして、どう答えたら「自分の時間」が確保できるかを考え過ぎてしまい、より焦ってしまうのです。
 
カウンセリングの場でも、「焦ってしまう」という悩みに上手に対処していくワークによく取り組みます。
 
もしあなたも「焦ってしまう」という悩みをお持ちなら。
 
まずは、自分が焦っているということを自覚できるようにしていきましょう。
 
その上で、アダルトチルドレンはせかされて生きてきたということ、そしてそのために疲れ果てているということを思い出してください。
 
あなたは、親の都合のために生きているわけではない。
 
「時計の奴隷」でもない。
 
あなたが疲れ果てているのなら、そのあなたに合った人生を選ぶことができるのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 


アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
 

 
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