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いつも自分ばかり残業している

 

アダルトチルドレンを本気で克服する方法第44回 いつも自分ばかり残業している

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第44回
いつも自分ばかり残業している

 
就業時間を過ぎても、いつも会社に残って仕事をしている人がいます。
 
その人は、いつも最後の一人になっても残業をしているのです。
 
もちろん、本人も早く帰りたいと思っています。
 
でも、なぜかいつもその人ばかりが一人で残業をしている。
 
ときには、お客様からクレームが入り、部署をあげて残業をし、その処理をすることもあります。
 
でも一人帰り、二人帰り、明け方になると、やっぱりなぜかその人だけが一人オフィスに残って処理に追われるはめになっているのです。
 
もしかすると「その人」とは、あなたのことかもしれません。
 
ではなぜ、いつもあなたばかりが残業するはめになるのでしょうか?
 
あなたがその仕事の担当で、担当者としての責任があるからでしょうか?
 
でも、担当者はあなたの他にもいるはずです。
 
その人は、いつも定時に帰ってしまいます。
 
では、あなたが課長だからでしょうか?
 
役職の責任で、あなたが残業しなければならなかったのでしょうか?
 
でも、部長は先に帰ってしまいました。
 
部長の方があなたより重い責任を負っているはずです。
 
では、いったいなぜあなただけが、責任をとり、残業するはめになっているのでしょうか?
 
それは、責任が「担当」や「役職」にではなく、
 
「あなた」
 
にくっついてきているからです。
 
だから、いつでもあなたばかりが残業をしなければならなくなるのです。
 
私たちの住む日本社会は、責任社会です。
 
どんな小さなできごとでも、「それは誰のせいか?」と責任を追及します。
 
ものごとの原因は必ず「誰か」にあるはずだという前提で、社会が動いているのです。
 
つまり、いつでもどこでも、責任を負わせる生贄(いけにえ)を探している社会だと言えるでしょう。
 
そして、アダルトチルドレンは、この「責任の生贄」にかんたんになってしまうのです。
 
なぜなら、アダルトチルドレンはあらゆることを「自分の責任だ」と感じる能力を延ばす英才教育を受けてきたからです。
 
あなたの育った家庭では、家庭内で起こるありとあらゆることを、強引に「あなたのせい」にされてはこなかったでしょうか。
 
夫婦喧嘩の責任を、先に寝ていたはずのあなたに負わされたこともあったかもしれません。
 
その結果あなたは、目の前にある出来事と自分の責任を結びつける達人になってしまった。
 
どんなに無関係に思える出来事でも、
 
「これは自分の責任だ」
 
という論理を創り上げることができる能力を、幼いころから無自覚のうちに鍛え上げられてきてしまったのです。
 
だから、あなたにとってはすべての仕事が「自分の責任」のように思えてしまうのです。
 
たしかに、組織で仕事をしていれば、互いに責任を分け合っています。
 
どんな仕事にも、あなたの責任がわずかながらあるかもしれません。
 
でも、あなたはそのわずかな責任を見つけては、すべてを「自分の責任」だと思えてしまうのです。
 
そして、気づけば「責任の生贄」にされてしまっているのです。
 
それだけではありません。
 
あなたは、みずからその「責任の生贄」に名乗り出てしまうこともあります。
 
アダルトチルドレンの心は、深く傷ついています。
 
いつだって癒されたいと、心の底から願っている。
 
だから、周囲からの称賛が欲しい。
 
その結果、あきらかに「地雷」と思える仕事や役職に、ついつい飛びついてしまう。
 
“チャレンジ”してしまう。
 
そして、いつも一人最後まで残業することになるのです。
 
周囲の人たちは知っています。
 
あなたに「責任の生贄」の素質があることを。
 
「匂い」で察知しているのです。
 
だから、責任の重くなりそうな仕事はあなたに振り分ける。
 
またはあなたの目の前に、地位や名声とともにチラチラと見せつける。
 
気がつくとあなたは、「責任の生贄」になっているのです。
 
そして、一度でも「責任の生贄」になってしまったら。
 
川の水が上から下に流れるように、次から次へのあなたのことろに面倒な仕事が流れてくるのです。
 
さらに、それを途中で投げ出すと「無責任だ」とあなたが責められてしまうのです。
 
にもかかわらずあなたは、驚くほど周囲の人に対して「不当だ」と感じることがありません。
 
そしてただひたすらに、自分のことだけを責めるのです。
 
仕事が遅い、要領が悪い、みんなに嫌われている、自業自得。
 
幼いの頃からそうやって、自分を納得させてきたように…。
 
でも、もうそんな悲しく不条理な状況をくり返す必要はありません。
 
「責任の生贄」という立ち位置からは離れてしまいましょう。
 
そのためには、二つの場面に注意して仕事をする必要があります。
 
一つ目は、仕事を割り振られる場面。
 
あなたにだけ、おかしな分量、やっかいなお客様、面倒な作業が割り振られていませんか?
 
それは、本当にあなたの仕事の能力を見て割り振られたものでしょうか?
 
あなたの「責任の生贄」体質を利用して割り振られていませんか?
 
二つ目は、重要な仕事や役職、プロジェクトの挽回役を依頼されたとき。
 
それは、本当にあなたの仕事の能力を見て依頼されたものでしょうか?
 
あなたの「責任の生贄」体質をあてにして依頼されていませんか?
 
周囲のほとんどの人は、あなたに責任を押しつけて「シメシメ」と思ってはいません。
 
本気であなたの仕事であり、あなたの責任だと思い込んでいることがほとんどです。
 
だから恐ろしいのです。
 
あなたがとくべつ仕事が遅いわけでもないのに、上記の二つのポイントに注意してもなお、あなたにばかり仕事や責任が流れてくるのなら。
 
そして、あなた一人ばかりが残業するはめになっているのなら。
 
もうその職場にはいない方がいいのかもしれません。
 
なぜなら、その職場は、
 
「あなたにとってのブラック企業」
 
なのですから。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 


アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
49.他人に興味がもてない
50.自分に興味がもてない
51.人の顔色をうかがってしまう
52.私は変われるでしょうか?
53.どこに行っても同じだぞ!
54.自分がわからない


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