快楽と上手につき合おう

 

アダルトチルドレンを本気で克服する方法第45回 快楽と上手につき合おう

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第45回
快楽と上手につき合おう

 
あなたはスナック菓子を食べることはありますか?
 
私はスナック菓子が大好きで、毎日のように食べています。
 
とお話しすると、じつはけっこう驚かれることが多いのです。
 
ふだんコラムなどをとおして、
 
「生理を整える」
「穏やかに、しずかに」
 
といった言葉をお伝えしているせいか、私がかなりストイックな生活をしていると思っておられる方もいるようです。
 
でも、じっさいはスナック菓子も食べれば、お酒も飲みます。
 
そして、できるだけその瞬間を集中して楽しむようにしています。
 
なぜなら、快楽をとても重要なものだと考えているからです。
 
世の中では、快楽という言葉はあまりいいイメージでとらえられていませんよね。
 
快楽というだけで、それを抑えようとしてしまう人もいます。
 
カウンセリングをさせていただいていると、アダルトチルドレンと自覚しておられる方のほとんどは、快楽を抑えようとなさっています。
 
さらに、快楽を得ている最中も、罪悪感を感じている方が多いのです。
 
それは、じっさいに苦しい人生のなかで、お酒や散財という快楽で大きな失敗してしまったからかもしれません。
 
また、家族から快楽に対する罪悪感を植えつけられてしまったのかもしれません。
 
いずれにせよ、そのような快楽への態度は、大きな苦しみをもたらしてしまいます。
 
本当は欲しいと思っているものを、徹底的にガマンしようするわけですから当然のことだと言えるでしょう。
 
そして、その反動でより大きな快楽を求め、やがて暴発してしまう。
 
結果として自己嫌悪におちいり、周囲の人からも信頼を失くしてしまう。
 
だからよけいに快楽を抑え込もうとして、よりストイックになり、人生がどんどん苦しくなっていくという悪循環にハマるパターンが多いのです。
 
抑えられた欲望はより大きくなっていく傾向があります。
 
そのため、この悪循環をくり返せばくり返すほど、暴発はどんどん大きくなっていってしまうのです。
 
それはやがて、依存症と呼ばれる状態にまでなってしまうでしょう。
 
そうなる前に、しっかりと快楽に対処していかなければなりません。
 
しかも、アダルトチルドレンにとっては、その対処がとくに重要なんです。
 
なぜならアダルトチルドレンは、
 
「より多くの快楽を必要としているから」
 
です。
 
アダルトチルドレンの心は、深くふかく傷ついています。
 
快楽でその傷を癒したいという欲求が他の人よりも強い。
 
そして傷が深いぶんだけ、快楽で癒されたときの快感も強烈なのです。
 
だから、行き詰ると快楽が欲しくて欲しくてたまらなくなるのです。
 
さらに、幼いころから自分の欲求をこれでもかと抑えつけられてきた。
 
自分を殺して、家族を生かす日常を強制させられてきた。
 
そのため、長年抑えつけられてきた「自分」の欲求が、心のなかで快楽を求めてうねりとなり暴れ狂っているのです。
 
一方それと同時に、これでもかと徹底的に快楽を抑えつけようともしてしまいます。
 
つまり、アダルトチルドレンは他の人よりも快楽を必要としている。
 
にもかかわらず、他の人よりも快楽を抑えようとしてしまう。
 
そんな、
 
両極問題
 
を抱えているのです。
 
この状況で生み出される強烈なストレスに耐えながら生きることは、本当に苦しい状態です。
 
しかも現代の日本は、テレビから電車内の広告まで、あらゆる手段を使って快楽をすすめてきます。
 
快楽を刺激されやすく、快楽を抑えにくい社会なのです。
 
また、人は誰もが、幼いころからなんらかの小さな快楽に頼って生きてきました。
 
アダルトチルドレンであれば、なおさらその傾向は強いでしょう。
 
生き延びるため、苦しみから逃れるために、幼いながらに工夫して、気づかぬうちに自分なりに大切にしてきた快楽があるはずです。
 
もしそれすらも取り上げてしまうのだとしたら、あまりにも自分がかわいそうです。
 
その圧力の激しさに、やがては心が壊れてしまうかもしれません。
 
だから、快楽はむやみやたらに抑えない。
 
そして、快楽と上手につき合うという態度を身につけることが大切になります。
 
快楽と上手につきあうためには、まず自分を依存させてしまう「触れてはならない快楽」を、しっかりと見極めることがなにより重要です。
 
そして、そのような快楽とは徹底的に距離をとる。
 
視界に入れないように工夫する。
 
そのうえで、依存することなくストレスを解消させてくれる「相性のいい快楽」を見つけ出す。
 
さらに、その快楽を思う存分じっくり味わうのです。
 
快楽を得ることを自分に許可してあげること。
 
それが心に余裕を生み出して、暴発を起こす悪循環から脱け出させてくれるきっかけとなります。
 
それでもやっぱり、快楽を味わうこと自体が「罪悪」だと感じてしまう人がいるでしょう。
 
どうしても楽な方に流されているだけの気がする、と。
 
でも、楽な方に流されることは、そんなにも悪いことでしょうか?
 
幼いころからあなたは、自分を殺してまで快楽を抑えつけてきた。
 
家族の快楽のために、自分の身も心も捧げてきた。
 
もう充分なのではないでしょうか?
 
だって、快楽を味わわなければやってられないですよ、アダルトチルドレンの人生なんて。
 
人間は、そんなに強くはない。
 
アダルトチルドレンだからこそ、快楽が必要。
 
重要なのは、快楽を得るかどうかではない。
 
「快楽とのつき合い方」なのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 


アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
 

 
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