職場の人間関係がつらい

 

職場の人間関係がつらい

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第56回
職場の人間関係がつらい

 

┃八方ふさがりで追い詰められていく

 
アダルトチルドレンと自覚されている方のなかで、この悩みをもっていないという人はいない。
 
そう言えるほど共通しているのが、「職場の人間関係がつらい」というお悩みです。
 
周囲の人との会話になじめない。
 
軽くあつかわれ、仕事を押しつけられる。
 
かといって一人でいようとすると、人の目が気になってしまう。
 
そのうえ、仕事に情熱も感じられないまま責任ばかりが重くなり、プレッシャーに押しつぶされそうになる…。
 
日々カウンセリングをしていて、このお悩みを聴かない日はありません。
 
当然、あまりにもしんどいので、ほとんどの方はここで転職を考えます。
 
しかし、どんな職場に行っても人間関係はつきまとってきます。
 
そこで人とかかわりが少ない職場を探すと、こんどは職種が苦手だったりする…。
 
そして「あれも無理、これも無理、それも無理」という状態におちいってしまう。
 
結果的に八方ふさがりとなり、追い詰められていってしまうのです。
 
そこで多くの方が、「私はどんな環境で、どんな仕事がしたいのか?」と自分自身を見つめなおしてみます。
 
でも、自分がどうしいたのかわからない。
 
自分のなかに判断基準がない。
 
結局、突破口が見つからず、八方ふさがりの苦しみがつづいていくのです。
 
 

┃新しい「三つの基準」をもつ

 
もしあなたが同じようなお悩みをもっているのなら。
 
ここでご紹介する、「三つの基準」で転職先を探してみましょう。
 
一つ目の基準は「ネガティブな感情」です。
 
世間では、好き、楽しい、うれしいといった「ポジティブな感情」を基準にしようという考え方が常識になっています。
 
しかし、アダルトチルドレンはこのような感情をとらえることが苦手です。
 
それに比べれば、苦しい、つらいといった「ネガティブな感情」の方がまだとらえやすい。
 
そして、その「ネガティブな感情」の感度はひと一倍強い。
 
だから、アダルトチルドレンは「ネガティブな感情」を基準にする。
 
つまり、やりたいことを見つけるより、どうしてもやりたくないことを避けるのをエネルギーにしていくのです。
 
社会の常識やルールにとらわれる必要はありません。
 
誰に遠慮することなく「ネガティブな感情」を基準にして、転職先を判断してみましょう。
 
 

┃「心の状態」が先、「目標」はあと

 
二つ目の基準は、理想的な「心の状態」です。
 
私はこれを「ありたい自分」と呼んでいます。
 
あなたが24時間365日「この状態でありたいなぁ~」と思える感情や気分を、転職の基準にするのです。
 
よく自己啓発本や悩み解決本には、「なりたい職業」という目標をはじめに決めようと書かれています。
 
つまり「なりたい職業」になれば、理想的な「心の状態」が手に入ると考えるわけです。
 
しかし、この考え方をアダルトチルドレンがまともに実践すると、うまくいかないことがほとんどです。
 
なぜなら、「なりたい職業」が見つからなかったり、目標を達成する前に人間関係の悩みにつまずいてしまうからです。
 
そこで、発想を逆転させましょう。
 
まず、自分が常にどんな「心の状態」でありたいのかを先に決める。
 
そして、その「心の状態」であるためにはどんな職業に就けばいいのかと判断していく。
 
つまり「心の状態」が先、「目標」はあと。
 
「今の自分」がなりたい職業ではなく、「ありたい自分」であるための職業を選ぶのです。
 
世の中の自己啓発本や悩み解決本は、この順番がさかさまになっているからうまくいかないのです。
 
 

┃好きなこと、やりたいことにとらわれない

 
「ネガティブな感情」と「ありたい自分」を基準に転職先を探してみると、今までとはまったく違う選択肢が見出されるでしょう。
 
しかし、ここで立ちはだかるのが「あれも無理、これも無理、それも無理」です。
 
そこで三つ目の基準。
 
「まだマシな無理」を基準にして転職先を選びましょう。
 
アダルトチルドレンは、「好きなこと」「やりたいこと」「得意なこと」を見つけるのが苦手です。
 
参照:「趣味もやりたいことも見つからない」
参照:「好きなこと、やりたいことがわからない」
 
そのため、選択肢を並べられても、結局なにを選んだらいいのかわからなくなってしまいます。
 
だから「まだマシな無理」を転職先を探す判断基準にするのです。
 
「好きなこと」「やりたいこと」「得意なこと」にとらわれないようにしましょう。
 
誰もが「好きなこと」「やりたいこと」「得意なもの」をもっているわけではない。
 
ましてやそれらを仕事にしている人なんて、ほとんどいません。
 
だから働き方改革で残業するなと言われても、「もっと仕事をさせろ!」と大騒ぎにならないのです。
 
かくいう私もそうでした。
 
「好きだ!」「やるぞ!」と情熱を燃やしてカウンセラーになったわけではありません。
 
人間関係と職種において「まだマシな無理」を選んでいったら、この仕事が「残った」のです。
 
そして脱世間起業をしました。
 
もちろん、今はカウンセラーという仕事が好きですし、他の仕事は考えられません。
 
充実もしていますし、脱世間の居心地は最高です。
 
ただ、そう言えるようになるまで何年もかかりました。
 
何年もつづけられたのは、他の環境よりも「まだマシ」だったからです。
 
参照:「好きなことを仕事にする…?」
 
あなたも職場の人間関係がつらいと感じて、転職を考えているのなら。
 
「自分がどうしたいのか?」という問いを、いったん手放してみましょう。
 
そして「ネガティブな感情」「ありたい自分」「まだマシな無理」を基準にして、転職という人生のモデルチェンジに取り組んでみてください。
 
きっと、今までとはまったく違う選択肢が見出されるはずです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 


アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
49.他人に興味がもてない
50.自分に興味がもてない
51.人の顔色をうかがってしまう
52.私は変われるでしょうか?
53.どこに行っても同じだぞ!
54.自分がわからない
55.やる前から「無理」「できない」とあきらめてしまう
56.職場の人間関係がつらい
57.自分で自分をしばりつけてしまう人
58.不自由を感じてしまう原因
59.口が悪くて孤立してしまう
60.親のせいにするのは自分の甘えなのか?


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