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自分で自分をしばりつけてしまう人

 

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第57回
自分で自分をしばりつけてしまう人

 

┃自由に生きたいのに生きられない

 
あなたは自分で自分をしばりつけていると感じることがありますか?
 
心の底から自由に生きたいと願っている。
 
にもかからず、その自由を邪魔しているのが自分自身。
 
そんな感覚をおもちになったことがありますでしょうか。
 
それはアダルトチルドレンと自覚している方に、とても多い感覚です。
 
自由に生きたいのに生きられない。
 
親からの束縛に気づき、自分なりに自分を解放してきた。
 
あれをするな、これをするな。
 
ああするべき、こうするべき。
 
お前はダメだ、あなたはダメだ。
 
そんなネガティブな鎖を、一つひとつていねいにはずしてきた。
 
でもやっぱり、言いようのない不自由を感じて人生が息苦しい。
 
それは自分で自分をしばりつけているから。
 
だから、なにをどうしばりつけているのかが気づきにくい。
 
そのために、なかなかその鎖をはずすことができないのです。
 
今回は、その見えない鎖がなんなのかを探っていきたいと思います。
 
 

┃自由を邪魔する一本目の鎖

 
アダルトチルドレンが自分をしばりつけているもの。
 
それは数多くありますが、カウンセリングでお話をうかがっていると、「二本の鎖」が浮かび上がってきます。
 
一本目の鎖は「時刻」です。
 
何時までにこれを終わらせて、何時までにこれを提出する。
 
その時刻を少しでも過ぎてしまうことを、極端に恐れてしまうのです。
 
アダルトチルドレンは、段取りが崩れることをとても苦手だと感じる人が多い。
 
それもそのはず、段取りが崩れたら「時刻」に間に合わなくなるし、あらためてさまざまな予定の「時刻」を組みなおさなければならない。
 
まさに「一大事」になってしまうからです。
 
でも、どうしてそこまで予定の「時刻」を過ぎてしまうことを恐れてしまうのでしょうか。
 
それは、期限を守れなかったことを人から責められるのが怖いからかもしれません。
 
また、「どうして予定どおりにできないんだ…」と自分で自分を責めるハメになるからかもしれません。
 
だから段取りが崩れることに対して、余計に神経質になってしまう。
 
そして「時刻」どおりに作業を進めることがなによりも最優先になり、自分で自分をしばりつけるという、悪循環にハマッていく…。
 
 

┃「時刻」にしばられていく仕組み

 
私たちは幼いころから時刻を中心に生きるように言い聞かされてきました。
 
登校から寝床に入るところまで、「何時までにこれをする」という感覚に急かされて生きてきたと言えるでしょう。
 
アダルトチルドレンであれば、高圧的な親のもと、なおさらその感覚が強くなってしまったとしても無理はありません。
 
時刻は、自分よりも立場の弱いものを管理し、言うことをきかせるために、たいへん都合のよいツールです。
 
企業を見ているとわかりやすいですよね。
 
会社に何時に来い、何時までに書類を提出しろ、何時になったら帰っていい。
 
それを守らないと「集団の輪を乱す」という、もっともらしい理由までしっかり用意されている。
 
資本主義経済と集団の輪にどっぷり漬かった日本において、時刻はまさに絶対的な権威をもつものとして君臨しているのです。
 
しかし、そもそも時刻とは、たんなる長い針と短い針の「位置」でしかありません。
 
または、液晶画面に映し出された「数字型の黒いシミ」でしかありません。
 
それに合わせると人間にとって便利だという、一つの目安でしかないのです。
 
あげくの果てには、一つひとつの時計が指す時刻はバラバラと来ています。
 
たいへんいい加減な存在です。
 
それがいつしか、産業革命を経て、時刻を守るために人間が生きるかのような社会になってしまったに過ぎません。
 
 

┃「時刻」という鎖から自由になる

 
だから、アダルトチルドレンは次のように感覚を逆転させる必要があります。
 
時刻に利用されるのではなく、自分が時刻を利用するのだ、と。
 
当然のことですが、時刻のために自分がいるのではなく、自分のために時刻という便利な「目安」があるのです。
 
もしあなたが、自由に生きたいと感じるなら。
 
まずは、時刻という鎖から自由になりましょう。
 
時刻はたんなる目安に過ぎない。
 
目安に過ぎないものを、グルグルと自分のまわりに巻きつけているのは、あなた自身にほかなりません。
 
その鎖をほどいてしまいましょう。
 
カウンセリングでも、よくこのワークに取り組みます。
 
もちろん、いくらあなたが時刻から自由になろうとしても、周囲の人はそれを許さない場合が多いでしょう。
 
さらに、あまりにも時刻を守らないで生きていけば、他人からの信頼を失って、より生きづらくなってしまうかもしれませんよね。
 
だから、行動よりも感覚を身につける。
 
「時刻は絶対的な存在ではない」という感覚で、時刻に接するようにしてみましょう。
 
そもそも時刻とは目安に過ぎず、さらにたいへんいい加減な存在なのだという感覚を身につけることがたいせつです。
 
まずはそこからはじめてみましょう。
 
自由に生きるために、自分をしばりつけている「二本の鎖」をはずす。
 
次回は、「もう一本の鎖」とそのはずし方についてお話ししたいと思います。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 


アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
49.他人に興味がもてない
50.自分に興味がもてない
51.人の顔色をうかがってしまう
52.私は変われるでしょうか?
53.どこに行っても同じだぞ!
54.自分がわからない
55.やる前から「無理」「できない」とあきらめてしまう
56.職場の人間関係がつらい
57.自分で自分をしばりつけてしまう人
58.不自由を感じてしまう原因
59.口が悪くて孤立してしまう
60.親のせいにするのは自分の甘えなのか?


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