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明るく楽しく振るまえなくなった

 

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第62回
明るく楽しく振るまえなくなった

 

┃以前は人一倍明るいキャラだったのに・・・

 
「明るく、楽しく。」
 
幼いころから、私たちがよく耳にしてきたモットーです。
 
じっさいにそのモットーに合わせて生きてきた人も多いのではないでしょうか。
 
家族とテレビを見ているときも、楽しそうに歌い踊って見せる。
 
友達と旅行に行ったら、大はしゃぎで海に飛び込む。
 
飲み会の幹事をすすんで引き受け、場を盛り上げる。
 
業績が振るわず落ち込む同僚たちを冗談で笑わせる。
 
しかし、もはやそれができなくなってしまった。
 
つまり、明るく楽しく振るまえなくなってしまったというお悩みを抱えている方がおられるのです。
 
明るく楽しく振るまえないという方には、もともとそのようなことが苦手な人がいます。
 
それを自覚し、幼いころから静かにおとなしく振るまってきたのです。
 
でも、今回取り上げているケースはそのような方とは違います。
 
以前は、ひと一倍明るく楽しく振るまっていた。
 
周囲の人たちからも、明るくて楽しいキャラだと思われていた。
 
でもいつの間にか、力尽きたようにそんな振るまいができなくなってしまったのです。
 
じつはこのようなお悩み、アダルトチルドレンと自覚されている方にとても多いお悩みです。
 

┃静かな性格だという自覚がなかった

 
では、なぜアダルトチルドレンは、力尽きたように、明るく楽しく振るまえなくなってしまうことがあるのでしょうか?
 
いくつかの理由が考えられます。
 
よくあるのは、じつは明るく楽しく振るまうのがもともと苦手なのに、そのことに自分でも気づいていなかったケース。
 
つまり、つい先ほどご紹介したような「もともと静かな性格」だったのに、その自覚がなかったというケースです。
 
もともと静かな性格なのだけれども、ヒステリックな家族のなかで明るく楽しく振るまう必要があった。
 
また、学校でいじめにあわないように明るく楽しく振るまっていた。
 
そうして自分を守る必要があった。
 
つまり、明るく楽しい「フリ」をしていただけだった。
 
アダルトチルドレンは、自分の意志を出すことを強く禁じられてきました。
 
または、自分の本心を抑えざるをえない環境にいた。
 
そのため、じつは自分が静かな性格だということに、自分でも気づかなかったという方がたくさんいるのです。
 
その結果、無理をして明るく楽しく振るまってきた。
 
その無理が、一定の年齢を超えた頃に限界をむかえ、ついに明るく楽しく振るまう「フリ」すらできなくなってしまったのです。
 
カウンセリングでも、たいへんよくお見かけするパターンです。
 
このような方は、ご自分が静かな性格であることに気づくことで、自然とその性格に合った人生を送れるようになっていくことが多いです。
 
 

┃明るく楽しく振るまえなくなった複雑な理由

 
また、明るく楽しく振るまえなくなった理由で、今見たよりも、もう少し複雑な悩みの階層で苦しむケースがあります。
 
それは、
 
「心配してもらえないということがわかったから」
 
という理由です。
 
あなたもご経験がないでしょうか?
 
本当は生きづらさに深く悩んでいる。
 
すでに周囲の人にも相談したことがある。
 
そして、ふだんはそれを表に出すまいとして、無理をして明るく楽しく振るまっている。
 
でも、よく見かけるドラマや映画のように、周囲の人が、
 
「無理をしてるな」
 
「本当はつらいんだろうな」
 
「心配かけさせないようにしているんだな」
 
と気づかってはくれることはない。
 
それどころかあなたの周りにはなぜか、あなたが明るく楽しく振るまっていると、
 
「とても元気だ」
 
「楽しいんだな」
 
と単純に感じる人しかいない。
 
明るく楽しい振るまいの裏で、あなたがどれだけ無理をしているのかを気づかってくれる人がまるでいない。
 
つまり、あなたの明るく楽しい振るまいをストレートに受け取ってしまう人ばかりなのです。
 
なんなら、
 
「調子が悪いと言っていたけど、結局大げさに言っていただけだったんだな」
 
とオオカミ少年あつかいをしてくる人までいる。
 
そのために、あなたは、じっさいに楽しいときでも、素直にそれを表現できなくなってしまった。
 
誰も心配してくれなくなるのを避けるため、明るく楽しい振るまいができなくなってしまったのです。
 
 

┃明るく楽しくよりも大切なこと

 
このようなケースの場合、いったいどう対処したらいいのでしょう?
 
もっとも大切なのは、「明るく!楽しく!」よりも「無理をしない」を優先することではないでしょうか。
 
社会は、いつでも「明るく!楽しく!」と私たちに求めてきます。
 
それが我が日本社会のモットーだと言えるでしょう。
 
だから、以前のように明るく楽しく振るまえなくなってしまったことに罪悪感を感じることもあるかもしれません。
 
また、思いっきり楽しい思いを表現できないことにストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
 
でも重要なのは、あなた自身の限界を超えてまで心と体に負荷をかけないことです。
 
あなたが明るく楽しく振るまえば、周囲の人は容赦なくあなたを頼ってくるでしょう。
 
だから、しんどいときはしんどいと伝える。
 
時と場合によって明るく振るまったりせず、いつでもテンションを一定に保つ。
 
淡々と淡々と、しんどいときは、正直にしんどいと伝える。
 
できないときは、正直にできないと答える。
 
社会のモットーは気にしなくていい。
 
淡々と、淡々と。
 
あなたが無理せず生きられるペースを見つけ出すことが、もっとも大切なのではないでしょうか。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 

 

アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
49.他人に興味がもてない
50.自分に興味がもてない
51.人の顔色をうかがってしまう
52.私は変われるでしょうか?
53.どこに行っても同じだぞ!
54.自分がわからない
55.やる前から「無理」「できない」とあきらめてしまう
56.職場の人間関係がつらい
57.自分で自分をしばりつけてしまう人
58.不自由を感じてしまう原因
59.口が悪くて孤立してしまう
60.親のせいにするのは自分の甘えなのか?
61.嫌味ったらしい言い方をしてしまう
62.明るく楽しく振るまえなくなった
63.家庭環境のせいにし過ぎと言われてしまう
64.すべてを受け入れてもらいたい
65.親への憎しみが消えない
66.自分の受け入れ方
67.一人暮らしを必死になって止める母親
68.ひどい親に育てられた
69.アダルトチルドレンが子供のしつけに迷うとき
 


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