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家庭環境のせいにし過ぎと言われてしまう

 

家庭環境のせいにし過ぎと言われてしまう

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第63回
家庭環境のせいにし過ぎと言われてしまう

 

┃「なんでも家庭環境に結びつけるよね?」

 
あなたが、身近な人や信頼している人と話をしているとき。
 
ふと、こんなことを言われたことはありませんか?
 
「家庭環境のせいにし過ぎ」。
 
やっとの思いで相談し、あふれ出た思いに対して、
 
「なんでも家庭環境に結びつけるよね」
 
「家庭環境を引きずり過ぎじゃない?」
 
「家庭環境にこだわり過ぎだよ」
 
と、ヘキエキした顔をされてしまう。
 
しまいには「家庭環境のせいにしてもはじまらないよ」とお説教をされてしまうのです。
 
つらい過去なんて忘れて、前を向いて生きろというわけです。
 
そんなことは自分でも充分にわかっていて、それでも苦しいから話しているにもかかわらず・・・。
 
 

┃家庭環境のせいにしてもはじまらないのか?

 
では本当に、周囲の人たちが言うように「家庭環境のせいにしてもなにもはじまらない」のでしょうか?
 
決してそうとはかぎらないでしょう。
 
それどころか私は、アダルトチルドレンと自覚されている多くの方とのカウンセリングをとおして、
 
「家庭環境のせいにしなければはじまらない」
 
とすら考えています。
 
アダルトチルドレンの多くは、人生があまりにも苦しいことを、自分の弱さや甘えのせい、人より劣っているせいだと感じています。
 
そして、自分を否定し、自分を責め、とことんまで自分にムチを打って限界をむかえているのです。
 
すべては「自分の責任」だ、と。
 
もちろん人間には、幼い子供であっても、もともともっている自分の「本質」があります。
 
その「本質」が人生をつくりあげていく大きな要因です。
 
だから、人生が苦しいのは自分の責任だと言われればそのとおりです。
 
しかし、親がその「本質」を理解せず、認めようともせず、ことごとく否定し、抑圧してしまうのなら、それは親の責任です。
 
そして、その子が「生きづらさ」を抱えざる負えない状況に追い込まれてしまったのなら、親にも大きな責任があるでしょう。
 
だから、まず「家庭環境のせいだ」とハッキリ認めてみる。
 
自分が生まれ育った家庭には、大きな「問題」があったと認める。
 
そしてなによりも、そんな家庭で育ったら誰だって人生が苦しくなるということを知る。
 
そこからはじめることが、とても大切なのです。
 
そうしなければ、いつまでも自分を責めつづけるだけの人生になってしまいます。
 
たしかに、人生の不具合をなんでも家庭環境のせいにしてしまうのは、自分の人生の可能性をみずからつぶしてしまうことになります。
 
また、過去の暗い話をなんども聴かされ同情や同意を求められるのは、周囲の人も迷惑です。
 
しかし、家庭環境に大きな問題があったことを認めるのは、新しい人生を踏み出すための大変重要なステップです。
 
だから、大切なのは「家庭環境のせいにしないこと」ではありません。
 
家庭環境のせいにしてもいい。
 
ただ、家庭環境のせい「だけ」にしないこと。
 
そして、家庭環境のせいに「しつづけない」ことなのです。
 
 

┃家庭環境のせいにしたい衝動に対処する方法

 
人生を決めるには、家庭環境以外にも多くの要因があります。
 
通っていた保育園や幼稚園、学校の先生やクラスメート、近所のおじさんおばさん、テレビや映画、漫画や小説など、あらゆるものから影響を受けて、私たちの人生はつくりあげられていきます。
 
そして、なによりも自分自身。
 
先ほども申し上げた、自分の「本質」の影響が大きいでしょう。
 
生まれてしまったからには、自分で生き抜くしかありません。
 
しかしその事実は、日々苦しみつづけているアダルトチルドレンが受け入れるには、あまりにも過酷な事実です。
 
人はそれほど強くない。
 
猛烈に「家庭環境のせい」にしたくなるときがある。
 
あなたもご経験があるかもしれません。
 
その衝動が湧き上がってくることは、意志の力ではどうにもならないのです。
 
だから、その衝動を吐き出す場をもつこと。
 
それがとても大切なことです。
 
と言っても、周囲の人にむやみに話しても双方にとっていい結果にはならないでしょう。
 
たとえそれが、ふだんは優しい恋人、夫や妻であっても、
 
「家庭環境のせいにしすぎ」
 
「家庭環境のせいにしてもはじまらない」
 
と言われてしまうだけです。
 
どんなに説明をしても、経験したことのない人はわからないのです。
 
あなたの背負った運命の過酷さが。
 
だから「話が通じる場」をもつ。
 
ガマンできなくなったら、そこで時おり吐き出す。
 
それが現実的な対処法。
 
家庭環境のせい「だけ」にしないため。
 
家庭環境のせいに「しつづけない」ため。
 
そしてなにより、あなたが新たな人生を切り拓いていくための、積極的かつリアルな対処法なのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 

 

アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
49.他人に興味がもてない
50.自分に興味がもてない
51.人の顔色をうかがってしまう
52.私は変われるでしょうか?
53.どこに行っても同じだぞ!
54.自分がわからない
55.やる前から「無理」「できない」とあきらめてしまう
56.職場の人間関係がつらい
57.自分で自分をしばりつけてしまう人
58.不自由を感じてしまう原因
59.口が悪くて孤立してしまう
60.親のせいにするのは自分の甘えなのか?
61.嫌味ったらしい言い方をしてしまう
62.明るく楽しく振るまえなくなった
63.家庭環境のせいにし過ぎと言われてしまう
64.すべてを受け入れてもらいたい
65.親への憎しみが消えない
66.自分の受け入れ方


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