自分の受け入れ方

 

自分の受け入れ方

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第66回
自分の受け入れ方

 

┃自分を受け入れられない、受け入れても楽になれない

 
世間では、「自分を受け入れよう」ということが盛んに言われています。
 
これは、書籍やWEBサイト、セミナーをとおして語られることもとても多い言葉です。
 
そのため、あなたも「自分を受け入れよう」という言葉に触れたことがあるのではないでしょうか?
 
そして、その言葉どおり、自分を受け入れる努力をしてきた。
 
たとえば、気の小さい自分、勇気のない自分、弱い自分・・・。
 
それを、受け入れようとしてきた。
 
でも、受け入れたら楽になれるのはわかっていても、どうしても受け入れることができない。
 
もしくは、受け入れてもちっとも楽になれない。
 
周囲の人は、じっさい自分を受け入れたり、それいよって楽になったりしている。
 
でも、どうしても周囲の人と同じように解決できないのです。
 
とくに、アダルトチルドレンだと自覚されている方は、なかなか自分を受け入れることができません。
 
また、受け入れたとしても楽にはなれない。
 
それはいったいなぜなのでしょうか?
 
 

┃ダメな自分を受け入れる?

 
じつは、世間で語られる「自分を受け入れよう」という言葉は、ある一つの意味でしか使われていません。
 
その意味とは「自分の悪いところ、認めたくないところを受け入れよう」という意味です。
 
「自分を受け入れよう」とは言ってはいるものの、それは「ダメな自分」という意味に限定されてしまっているのです。
 
だから、アダルトチルドレンは楽になれないのです。
 
なぜなら、アダルトチルドレンは、もう充分に自分の「ダメ」なところを受け入れているからです。
 
そのような「ダメ」のために、多くの苦しみを味わってきた。
 
数え切れないほどの人間関係のわずらわしさを経験してきた。
 
だから、徹底的に周囲の人たちから「ダメ」だと言われてきた。
 
「受け入れよう」なんてのん気な話ではない。
 
「受け入れざるをえない人生」を送ってきたのです。
 
そこにさらに「受け入れよう」と言われる。
 
もう充分「ダメ」だと自分でも思っているのに、「ダメ」な部分をさらに受け入れろと言われる・・・。
 
こんな残酷なことを平気で言い放ち、それが素晴らしいことだとしてはびこっているのが、私たちの住むこの社会なのです。
 
 

┃受け入れるわけにはいかない「ダメ」もある

 
また、アダルトチルドレンが「ダメな自分」を受け入れても楽になれない、または受け入れることができない大きな理由がもう一つあります。
 
それは、「受け入れるわけにはいかないダメ」があるということ。
 
たとえば、職場の同僚に言い返せなかった。
 
だから自分は気の小さい、勇気のない、弱い人間なんだ。
 
世間ではそれをそのまま受け入れろ、そうすれば楽になると説きます。
 
たしかに多くの人は、それで楽になるかもしれません。
 
しかし、アダルトチルドレンの多くはそうかんたんにはいきません。
 
アダルトチルドレンだと自覚している人には、虐待やいじめという過酷な過去を背負っている人が多くおられます。
 
そこでは、一方的な暴力や暴言により、多くの痛みと屈辱が植えつけられました。
 
だからこそ、その後の人生においても、言い返せなく、やり返せない体験がつづき、悔しい思いを重ねてきた。
 
あまりにもそんな経験をし過ぎて、苦しくて思い返すことすらできない。
 
それほどの痛みと屈辱を味わいつづけてきた。
 
そのたびに、自分は気が小さく、勇気がなく、弱い人間だと自分自身で感じざるをえない状況に追い込まれてきた。
 
これ以上、そんな「ダメな自分」を認めて一歩でもあとに引いてしまったら、もはや自分を成り立たせることができない。
 
だから、自分はダメだと決してこれ以上認めるわけにはいかない。
 
これ以上あとに引くわけにはいかないのです。
 
つまり、世間で言われている「ダメな自分」とは、そのような究極の状態をいっさい想定していない。
 
言うなれば、「受け入れてしまえる程度のダメさ」しか想定されていないのです。
 
だからアダルトチルドレンは、「自分を受け入れよう」と言われてそれをそのまま実行しても、深い葛藤におちいり、逆に苦しくなってしまうのです。
 
では、いったいどうしたらいいのでしょうか?
 
 

┃生きづらい人が受け入れるべきこと

 
生きづらい人が「自分を受け入れる」ということ。
 
それは「ダメな自分」を受け入れるということではありません。
 
それはもう充分過ぎるほどに果たしてきました。
 
だから、生きづらい人が受け入れるべき「自分」とは「強い自分」です。
 
今までみずからが成してきた、人生のあらゆる「偉業」を受け入れる。
 
つまり、自分の「強さ」を受け入れるのです。
 
これを聴くとあなたは、
 
「私に、そんな素晴らしい部分なんてありません・・・」
 
と思うかもしれません。
 
たしかに、そう感じるかもしれません。
 
あなたが重ねてきた人生の苦労を考えれば、当然のことだと思います。
 
でも、私はなにもあなたを励まそうとしてこんなことを言っているのではないのです。
 
あなたが「強い」のは「事実」なのです。
 
あなたは、自分がダメだと思わざるをえないような状況で生きてきた。
 
周囲からもそう思わされてきた。
 
多くの痛みと屈辱を植えつけられてきた。
 
ただし。
 
あなたは、それでも人生を投げ出さなかった。
 
その痛みと屈辱を抱えたまま、今日まで生き抜いてきた。
 
自分の力でなんとか立ち上がろうと、命を断つことなく今日まで人生と闘い、生きてきたのです。
 
そのあなたが強くないのだとしたら、いったい他の誰が「強い」というのでしょうか?
 
言い返せなくて当然、やり返せなくて当然なほどの痛みと屈辱を植えつけられ、それでも死なずに生きてきた人を「強い」と言わず、いったいなんと呼べばいいのでしょうか?
 
「ダメな自分を受け入れよう」などと、あなたに気軽に説教してくる人間には、その「強さ」が見えないのです。
 
あなたのような究極の苦しみを味わった人にしか、その「強さ」は実感できない。
 
あなたは「強い」。
 
それが「事実」なのです。
 
 

┃みずからの「生命力の強さ」を自覚する

 
それでもあなたは、自分の「強さ」を受け入れることが、なかなかできないかもしれません。
 
別に「生き抜いてきた」わけじゃない。
 
みずからの意志で「生き抜いてきた」というより、死ぬこともできずに、ただ「生きてきてしまった」のだ。
 
そう感じているかもしれません。
 
だからこそ、あなたに必要なのは、自分の「強さ」を受け入れること。
 
毎日こんなに苦しいにもかかわらず、死ぬこともできずに生きてきてしまった、その「たくましい生命力」を受け入れることです。
 
死にたい、でも死ねない。
 
それはあなたの「弱さ」ではない。
 
あなたの「生命力の強さ」なのです。
 
苦しいなかでも「生きてしまう」という、あなたの「強さ」なのです。
 
その「たくましい生命力」を受け入れ、認めること。
 
そして、その「たくましい生命力」をもつあなただからこそできることを見つけていく。
 
それがアダルトチルドレンを本気で克服するうえで、欠かせないプロセスなのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 

 
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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
49.他人に興味がもてない
50.自分に興味がもてない
51.人の顔色をうかがってしまう
52.私は変われるでしょうか?
53.どこに行っても同じだぞ!
54.自分がわからない
55.やる前から「無理」「できない」とあきらめてしまう
56.職場の人間関係がつらい
57.自分で自分をしばりつけてしまう人
58.不自由を感じてしまう原因
59.口が悪くて孤立してしまう
60.親のせいにするのは自分の甘えなのか?
61.嫌味ったらしい言い方をしてしまう
62.明るく楽しく振るまえなくなった
63.家庭環境のせいにし過ぎと言われてしまう
64.すべてを受け入れてもらいたい
65.親への憎しみが消えない
66.自分の受け入れ方
67.一人暮らしを必死になって止める母親


おかげ様でコラム数500本突破!

読むと心が強くなるコラム

「読むだけで生きる勇気が湧いてくる」と大好評をいただいている、しのぶかつのり(信夫克紀)の連載コラムです。
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