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アダルトチルドレンが子供のしつけに迷うとき

 

アダルトチルドレンが子供のしつけに迷うとき

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第69回
アダルトチルドレンが子供のしつけに迷うとき

 

┃しつけの「前提」を疑ってみる

 
アダルトチルドレンだと自覚されている方が親になったとき。
 
「子供のしつけ」に迷われる方が多いようです。
 
どうしつけたらいいのかわからなくなる、と。
 
同じ親として、私も深く共感できるところです。
 
自分が親にされたことはしたくない。
 
でも、じっさいに厳しくしつけないといけないと思えるときもある。
 
社会の常識を、しっかり教え込んであげなければいけないとも思う。
 
そんなとき、次のことに気がつくと、しつけに対する考えが柔和になるかもしれません。
 
じつは、しつけとはある「前提」に立っておこなわれている。
 
私自身、この「前提」がおかしいということに気づいたとき、しつけに対する姿勢がガラリと変りました。
 
その前提とは、いったいなんでしょうか?
 
それは「現在の社会がこのままつづく」という前提。
 
つまり、しつけとは今目の前にある社会や常識が、このまま残るという考えのもとにおこなわれているものだということです。
 
だからこそ、我が子を「今現在の社会」にフィットさせるようにあれやこれや手を尽くそうとするわけですよね。
 
でも、目まぐるしく変わっていく社会において、「今現在の社会」と言える状態はどんどん短くなってきています。
 
つまり「今現在の社会」の寿命が短くなっているわけです。
 
その状況において、ほとんどの「しつけ」は将来役に立たなくなるかもしれないということです。
 
 

┃しつけは将来役に立つとはかぎらない

 
これは今の社会だけに当てはまることではないですよね。
 
私の子供のころでも同じことが言えます。
 
たとえば、私の子供のころには、
 
「時間は必ず守れ」
 
「待ち合わせ場所には10分前に到着していろ」
 
などと、大人たちからよくしつけられました。
 
でもその後、ケータイやメールのおかげで、
 
「ごめーん、ちょっと遅れそう」
 
「了解、じゃあ私がそっちに向かうは」
 
と言った会話が当たり前になりました。
 
私たちが子供のころに受けたしつけが、まったく役に立たない社会がきたのです。
 
その他にも、
 
「好き嫌いなく食べろ」
 
「門限を守れ」
 
「薬を飲め」
 
「勉強しろ」
 
「元気よく挨拶をしろ」
 
「早く寝ろ」
 
「おしゃべりはするな」
 
「テレビを見るな」
 
「嫌なことは先にやっておけ」
 
などなど、大人たちから口うるさく言われました。
 
あとで必ず役に立つ、と。
 
やっておかないとあとで必ず後悔するから。
 
しつけてくれた大人に感謝するときが将来必ずくるから、と。
 
でも残念ながら、その後の人生において「必ず役に立つ」どころか「まったく役に立たない」ことが多かった。
 
私はこれらのしつけを守れずに大人になりましたが、いまだに一度も後悔せず、大人に感謝するときもまだ訪れていません(笑)
 
じっさいに、まったく困っていないのです。
 
なぜなら、社会が変わったからです。
 
もちろん、これらのしつけに価値がないと言っているわけではありません。
 
子供たちのことを思ってなされたことも多いでしょう。
 
ただ、子供が成長したときにはどんな社会になっているかわからない。
 
だから子供に教えられることがあるとしたら、
 
「将来どんな社会になっているかわからない」
 
ということを教えてあげれることが重要なのではないか?
 
私はそんなふうに考えています。
 
 

┃親が子供に教えてあげられることとは?

 
ですので、私は子供にしつけらしいしつけをしたことがありません。
 
というか、できないのです。
 
この先の社会がどうなるのかもわからないのに、軽々しくしつけなどできないと思ってしまうのです。
 
やっていることと言ったら、「これをされたら俺は嫌だ」という私の意志を伝えること。
 
つまり、人それぞれされたら嫌なことがあるということ。
 
あとは直近の社会で必要な「マナー」だけです。
 
つまり、それをやると無条件に集団から排除されるよというもの。
 
たとえば、
 
「食卓の上に足を乗せない」
 
「自分以外のものを面白がって害さない」
 
といったものです。
 
それも「善い」とか「悪い」で伝えることはありません。
 
ただ、それをやると君にとっても周囲の人にとってもメリットにならないよということだけ伝えています。
 
うちの子供はテレビを観ません。
 
オンデマンド配信やYoutubeで好きなコンテンツだけチョイスして、10分ていどの映像をくり返しなんども観ています。
 
こんなこと、ほんの少し前ですら考えられなかったですよね?
 
また、テレビゲームがオリンピックの正式種目にも選ばれました。
 
社会はどんどん変わっていく。
 
それが「事実」です。
 
この「事実」のなかで、親が教えてあげられることなんて、たかが知れているのではないか。
 
私はそう感じてしまうのです。
 
なぜなら、先ほども申し上げたとおり今なにかを教えたところで、ほとんどのことは将来役に立たない可能性が高いからです。
 
なん時までに歯磨きして、なん時になったから風呂に入れと言われても。
 
将来、時計がなくなっているかもしれません。
 
さらに「もう寝ないと明日学校に行くのがつらいぞ」「大人になったら会社に通うのに遅刻できなんだぞ」と教えても。
 
3年後には、わざわざ全員が学校に通わなくてもいい仕組みになっているかもしれません。
 
それどころか10年後には「義務教育は100年の実験によってわかった壮大な失敗だった」とか、勝手なことが言われているのかもしれません。
 
そして、その子が大人になるころには、会社という「通う場所」はなくなっているかもしれません。
 
じっさいに多くの企業ではすでにリモートワークが取り入れられて、好きな時間に好きな場所で仕事ができる仕組みが整いはじめています。
 
つまり、会社に通わなくてもいい時代はもうすでに来ているのです。
 
親が子供にむやみなしつけをするというのは、この変わりゆく社会のなかで、無駄な足かせをハメることになるのかもしれない。
 
そう思えてしまうのです。
 
今の社会にジャストフィットできるようにすることよりも、どんな社会がきても健やかに生きていけるようにする。
 
それが「親の役割」なのかなと、私は思っています。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 

 

アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
49.他人に興味がもてない
50.自分に興味がもてない
51.人の顔色をうかがってしまう
52.私は変われるでしょうか?
53.どこに行っても同じだぞ!
54.自分がわからない
55.やる前から「無理」「できない」とあきらめてしまう
56.職場の人間関係がつらい
57.自分で自分をしばりつけてしまう人
58.不自由を感じてしまう原因
59.口が悪くて孤立してしまう
60.親のせいにするのは自分の甘えなのか?
61.嫌味ったらしい言い方をしてしまう
62.明るく楽しく振るまえなくなった
63.家庭環境のせいにし過ぎと言われてしまう
64.すべてを受け入れてもらいたい
65.親への憎しみが消えない
66.自分の受け入れ方
67.一人暮らしを必死になって止める母親
68.ひどい親に育てられた
69.アダルトチルドレンが子供のしつけに迷うとき
 


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