一生懸命育てたのに!

 

アダルトチルドレンを本気で克服する方法

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第9回
一生懸命育てたのに!

 
親が子を一生懸命育てること。
 
前回も述べたように、それは、「当たり前」のことでしかありません。
 
つまり、「親は子を一生懸命育てるべき」という義務でもなければ、「親は子を一生懸命育てるかどうか決めていい」という権利ですらない。
 
子を一生懸命育てる存在、それを「親」と呼ぶのです。
 
それ以上でも、以下でもない。
 
だから、親が子を一生懸命育てるのは、「当り前」以外のなにものでもない。
 
その「当たり前」のことをしておいて、「一生懸命育てたのに!」と言ってくる親がいるのだとしたら、それはとんだお笑い草です。
 
そんな幼稚な脅しに屈する必要はありません。
 
あなたの親は、そのように言えばあなたがひるむと知っていて、あえて言っているのですから。
 
それが、相手がずっとあなたに対してとってきた「戦略」。
 
その「戦略」を成立させるためには、どうしてもありもしない「恩」が必要なのです。
 
だから親はあなたに、一生懸命育てたという偽の「恩」の存在を声を大きくしてアピールしてくるのです。
 
「一生懸命育てたのに!」と、親が一人、自分の子育てをふり返り、ひっそりと悔やんで涙を流しているのなら問題はないでしょう。
 
親だって人間。
 
そのように後悔したり、反省する気持ちがこみ上げてくるのは当然のことです。
 
真面目な親ほど、そんな感情が強くわき出てくるかもしれません。
 
しかし、その感情を我が子に直接ぶつけてしまうのは、あまりにも身勝手すぎる行動であるとしか言いようがありません。
 
幼い子は、親(大人)に育ててもらうしか生きていく方法がありません。
 
それしか選択肢がなかったのです。
 
その立場の弱さにつけ込んで、「一生懸命育てたのに!」と我が子に言い放つことは、親が自分の立場を最大限に利用して、我が子に罪の意識を持たせようとする卑怯な「戦略」でしかないのです。
 
その「戦略」にはまる「立ち位置」に、あなたがいつまでも居つづけてあげる必要が、本当にあるのでしょうか?
 
もしあなたが、必要が「ある」とハッキリ言い切れるなら、もちろんそのままの「立ち位置」にとどまっていてもいいと思います。
 
しかし、もし必要が「ない」と感じるのなら。
 
そして、アダルトチルドレンを「本気」で克服するのなら。
 
「一生懸命育てたのに!」という言葉に背を向けて、あなたは自分の人生を歩きはじめればいい。
 
親を捨てる」という道を、堂々と選べばいい。
 
たとえ周囲の人に「親不孝」となじられても。
 
もちろん、ここで強い罪悪感が、あなたの頭をよぎるでしょう。
 
世間には、自分と同じ年代で、親とわきあいあい楽しく過ごし、親孝行している人もいる。
 
その人たちを見ると、やはり自分はとんでもない「親不孝」をはたらいているのではないか?
 
そんなネガティブな気分におそわれるかもしれません。
 
でも、その必要はありません。
 
あなたは決して「親不孝」などではない。
 
次回は、その明確な理由について述べてみたいと思います。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 


アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
 

 
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