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更新日:2020年7月12日

自分の空想によって生きづらくなる

 

自分の空想によって生きづらくなる

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生きづらさ体験談

文:ギャラクシー

 

第1回
自分の空想によって生きづらくなる

 

┃空想のなかの作文

 
わたしが小学生の頃、頭の中で空想していたことがあります。
 
それは、教室で作文を発表するという空想でした。
 
作文の文章まで正確に空想していたわけではありません。
 
ただその作文の内容だけを空想していました。
 
その内容とは、
 
わたしの父は、毎日夕飯時に「うちにはお金がない」「給料が安い」とこぼしている
 
というものでした。
 
教室で作文を発表したことは、わたしの空想でしたが、
 
その作文に書かれている内容は、当時のわたしが実際に体験したことでした。
 
多少の誇張はありましたが、現実に父は、ことあるごとに「お金がない」「給料が少ない」などと未練がましく愚痴をこぼしていたのです。
 
子供ながらに、そんな話を聞かされるのはとても嫌な気分だったことを覚えています。
 
しかし、豊かではなかったとはいえ、住むところ、着るもの、食べるものに困ったり、学校に通えなかったりしたわけではありません。
 
今にして思えば、経済的な貧しさ以上に、心が貧しい家庭だったのだと思います。
 
空想の中で作文を発表することで、わたしが感じた不快な感情を告発したかったのでしょう。
 
この空想には続きがあります。
 
わたしの作文を聞いた担任の先生が、
 
「それはあんまりだ」
 
と言ったのです。
 
「あんまりだ」というのは父の行為に対してではなく、わたしの作文に対して向けられた言葉でした。
 
「そんなことを作文に書くべきではない」
 
「親のことを悪く言ってはいけない」
 
「親が可哀想だと思わないのか」
 
そういった意味が、担任の先生の「あんまりだ」という言葉に込められていました。
 
「親を敬い、大切にしなければいけない」という、
 
わたしの中の「しなければいけない」という思い込みが、
 
空想の中で、担任の先生の言葉となって表れたのでしょう。
 
「親を敬い、大切にしなければいけない」という価値観は、巷に溢れているように思えます。
 
だから、わたしがその思い込みをもつに至った原因を探ることはもはや困難でしょう。
 
希望があるとすれば、作文を書いて発表するという手段をとったこと。
 
Brain with Soulでも、生きづらさを癒す方法として、誰かに向けて書くことをすすめていますね。
 

 
小学生の頃、空想の中で、
 
生きづらさを打ち明ける作文を書いたわたしが、
 
どういった運命か、このBrain with Soulで生きづらさ体験談を執筆することになりました。
 
 

┃思い込みが空想をつくる 

 
小学生の頃は、心の内を打ち明けるような話をするという行為を知らず、
 
自分のことを打ち明ける手段として、作文くらいしか思いつきませんでした。
 
高校や大学くらいになると、自分のことを話せる仲間もできたので、
 
頭の中で、話を聞いてくれそうな相手に語りかけるという空想をすることで、
 
自分の考えや知識を整理する手段としていました。
 
空想をするのは、勉強などにも使えて便利なようですが、
 
空想によって苦しめられることもありました。
 
過去のつらい記憶を映画のように思い出したり、
 
言われてつらかった言葉が再生されたりしてしまうのです。
 
そういった空想を再生しているとき、わたし自身もそのときのわたしの感情に戻り、
怒り、憎しみ、悲しみなどの感情に支配され、そしてさらにその当時以上の不快な感情へと進化していくのです。
 
そして、現実に起きたことだけがリピートするのではなく、さらに空想は進んでいきます。
 
「あのとき、さらにこんな展開になったら」「さらにこんなひどいことを言われたかもしれない」「さらにこんなひどい目に遭ったかもしれない」
 
ちょっとしたきっかけや単語でつらい空想が蘇ります。
 
ついには、自分にひどいことを言う奴らの、自分を否定する声が自動的に聞こえてくるようになるのです。
 
当然ですが、私の頭に、担任の先生や親やかつての同級生が住んでいるわけではありません。
 
今思えば、空想を加速させてわたしを苦しめていたのは、
 
「~するべき」「~しなければいけない」という思い込みだったのです。
 
もはや原因のわからない思い込みもあれば、
 
原因となったつらい記憶がある思い込みもあります。
 
こうしてわたしは、
 
自分が作り出す空想や、
 
怒り、憎しみ、悲しみなどの不快な感情、
 
自分を否定する言葉、
 
「~するべき」「~しなければいけない」という思い込み、
 
つらい記憶などに苦しめられ、
 
生きづらさを抱えていました。
 
文:ギャラクシー
 
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<目次>

1.自分の空想によって生きづらくなる
2.自分が自分でいてはいけない感覚
3.自尊心のスタートラインに立てていなかった
4.とにかく自分が悪いと思ってしまう
5.自分は被害者だったのか
6.相手に依存しないためには精神的自立が必要
7.マインドコントロールされていた
8.成功を手にして復讐を果たそうとした
9.あなたの中の不快な感情があなたを攻撃している
10.自分が安心できていないことに気づいていない
11.生きづらさに名前をつけると安心できるのか
12.自分を苦しめていたものとは、もう1人の自分
13.自分をいじめるのをやめ、自分をいたわる
14.つらい過去と決別できる「イメージ書き換え法」
15.グルグル思考にハマるのは「理解してもらいたい」から
16.感情マネジメントで気づいた怒りの正体
17.根底にある思い込みに気づくことが、生きづらさ脱出の一歩
18.なぜ自分は生きていてもいいと思えるようになったのか?
19.自尊心とはなにか?
20.「生きている意味」とはいったいなにか?
21.葛藤しすぎの人は、自分に都合よく考えよう
22.算数はメタ思考を育むチャンス
23.葛藤は悪いこと?
24.心の中に「もう1人の自分」はいる?
25.生きづらい人が「本当の自分」に気づける方法
26.イライラが止まらなくて何も考えられないときの対処法
27.生きづらい人が自分の基準をもつとはどういうことか?
28.生きていたくないと思っている人は、どう生きるかをまず決めよう
29.何かにつけて不自由を感じるなら、時間の流れと縁を切ろう
 


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