生きづらさ解決の三段階論 - 消せない苦しみを抱えたあなたへ
┃執筆・監修:
生きづらさ専門カウンセラーしのぶかつのり
日本トランスパーソナル学会理事
セロトニントレーナー(有田秀穂・東邦大学名誉教授認定)
著書:『生きづらさから脱け出す実践法』(コスモス・ライブラリー)
【略歴】 幼少期の虐待、植物嫌悪症、重度のうつ病、精神障害者手帳の取得という状況から、脳生理学・心理学・環境設計を融合させた独自の回復メソッド「三理一体の法則」を体系化。東邦大学医学部名誉教授・有田秀穂博士の査読を受けた論文を上梓。自身の当事者経験にもとづいた「超・当事者目線」のカウンセリングを提供し、延べ8,000件以上の相談実績をもつ。現在は、脱世間起業塾「Adic」やオンラインサロンを主宰し、社会に適応できず苦しむ人々が「生きづらさをチカラに変える」ための支援をおこなっている。
生きづらさは「解消」できない、「解決」するしかない
「生きづらさが100%消える方法!」
「生きづらさを一瞬で解消する技術!」
「生きづらさを解消できるたった一つの原因!」
「生きづらさを解消する誰でもできる簡単な習慣!」
こんな情報が、世間にはあふれています。
しかし・・・、
生きづらさは「解消」できません。
なぜなら、生きづらさとは「葛藤の無限後退」だからです。
無限ですから、当然終わりがない。
ゆえに、消すことができない。
だからこそ、生きているだけでつらい。
つまり、「生きづらい」のです。
参考記事
「葛藤の無限後退」について詳しく解説しています。
生きづらさとはいったいなにか?
生きづらさを構成している一つひとつの苦しみ。
そのいずれかを消すことはできるかもしれません。
もちろん、消せるものは消した方がいいでしょう。
生きづらさが少しでも軽くなって楽になれるのなら、それに越したことはないのですから。
しかし、それは「生きづらさを消した」のではなく「苦しみを消した」のです。
地雷原から地雷を取り除くことはたしかに重要です。
しかし、ようやく地雷を一つ取り除けたとしても「危険」という状態は変わらない。
「地雷」は消せても「危険」は消せないのです。
そして、そもそも地雷を一つ取り除くこと自体にだって、非常な危険がともないます。
生半可な覚悟でできることではありません。
生きづらさも同じです。
その人の苦しみ一つひとつに、つらく濃密な痛みと深い個人史が含まれている。
だから、
「生きづらさが100%消える方法!」
「生きづらさを一瞬で解消する技術!」
「生きづらさを解消できるたった一つの原因!」
「生きづらさを解消する誰でもできる簡単な習慣!」
などと軽々しく言っていいものではない。
アクセス数欲しさに、そんなタイトルをつけてはいけない。
それは、生きづらい人を侮辱していることにほかならない。
生きづらい人が日々味わっている「解消できない苦しみ」の重厚さを、軽く見ていることにほかならないのです。
「いや、そんなことはない!」
「私はちゃんと生きづらい人の苦しみを尊重している!」
と言うのなら、ぜひ私のオンラインサロンにお越しください。
そして、生きづらさ専門カウンセラーである私のもとに集まってくださったご相談者さんの目の前で、
「生きづらさが100%消える方法!」
「生きづらさを一瞬で解消する技術!」
「生きづらさを解消できるたった一つの原因!」
「生きづらさを解消する誰でもできる簡単な習慣!」
とやらを、どうぞ披露してみてください。
私のご相談者さんたちの視線を一身に浴びながら、目を逸らさずに。
それができないのなら、二度とそんな軽薄な記事は書かないことです。
生きづらさは「解決」するしかない。
「解消」できないのなら、生きるために「解決」するしかないのです。
そうしたいからするのではなく、そうせざるをえないからするのです。
そして、それを実現するための「生きづらさ解決三段階論」を、この記事ではご紹介していきます。
「解消」と「解決」の違い
ここまでお読みいただいて、
「でも、解消と解決ってどう違うの?」
と思われたかもしれません。
ごもっともな疑問だと思います。
そこで、生きづらさ解決三段階論をご紹介するまえに、「解消」と「解決」の違いについて解説させていただきたいと思います。
解消とは「問題を消し去ること」。
解決とは「問題に決着をつけること」。
つまり、「解消」は、苦しみそのものが消えてなくなることを目指すということ。
一方、「解決」は、苦しんでいる状態にケリをつけるということです。
これでも、まだわかりにくいですよね。
そこで、苦しみという言葉を「事件」に置き換えるとわかりやすくなるかもしれません。
事件が「解消」したということは、事件が無かったことになるということ。
事件が「解決」したということは、事件に結論が出たということです。
こうなるとだいぶ明確になりますよね。
つまり、解消は「無」になること。
そして、解決は「有のまま決着をつける」ということです。
つまり、生きづらさの「解消」とは、生きづらさを完全に消し去ってしまうこと。
一方、生きづらさの「解決」とは、生きづらさを抱えたままでも生きられる方法を見出すということです。
そして、生きづらさを完全に消し去ってしまうことはできません。
この記事の冒頭でお伝えしたとおりです。
終わらない苦しみが生きづらさなのですから、原理的に消せないのです。
だから「解決」するしかない。
終わらない苦しみがあったとしても、それを抱えたまま深く充実した人生を生きられる方法を見出すしかないのです。
本当にそんな方法があるのか?
あります。
ただし、「100%」や「一瞬」や「たった一つ」や「誰にでも簡単にできる」ものではありません。
その代わり、真摯に実行しさえすれば、着実に堅実に生きづらさを「解決」していくことができます。
では、その具体的な内容をご紹介いたします。
これは私自身が生きづらさに苦しみ喘いだ経験、そして12年以上にわたり生きづらい方たちのご相談をお受けするなかで見出した方法。
生きづらさとのストリートファイトのなかで体得した、生きづらさ解決の実践法です。
生きづらさ解決三段階論
まず、結論からお伝えします。
生きづらさの解決は、下記の三段階でおこなっていきます。
1.消せる苦しみは消す
2.消せない苦しみは受け容れる
3.受け容れた苦しみは活かす
一つひとつは、よく見かけるかもしれません。
「苦しみを消す方法」
「苦しみを受け容れる方法」
「苦しみを活かす方法」
そのどれもが、有効な方法である場合が多いですよね。
しかし、それぞれ単発で取り組んでも「生きづらさ」までは解決できないのです。
たとえば、「苦しみを消す方法」ばかりに取り組んでいると・・・、
消せない苦しみまで消そうとして、さらに苦しみが増してしまいます。
また、「苦しみを受け容れる方法」ばかりに取り組んでいると・・・、
受け容れたあとの苦しみが放置され、ただただ苦しいだけの人生になってしまいます。
さらに、「苦しみを活かす方法」ばかりに取り組んでいると・・・、
消せても受け容れてもいない膨大な苦しみの猛攻を受けて、活かすどころではなくなってしまいます。
だから、
1.消せる苦しみは消す
2.消せない苦しみは受け容れる
3.受け容れた苦しみは活かす
という三段階でおこなっていけばいいのです。
では、ここで一つひとつの段階について、わかりやすくさらに詳しく解説していきます。
┃1.消せる苦しみは消す
生きづらさの解決のために、まず、消せる苦しみを消していきます。
苦しみは、消した方がいいものが多いでしょう。
中には、苦しむことで得られるものもありますから、「すべてが」と言うつもりはありません。
ただ、「無駄に苦しむこと」だけは避けたいものです。
幸い、世間は「苦しみを消す方法」であふれ返っています。
だから「苦しみを消す方法」には、こと欠きません。
しかし、どの方法を使っても、すぐぶり返してしまう。
いったん楽になったと思っても、またすぐ苦しくなってしまう。
そんなことはありませんか?
じつは、それには理由があるんです。
その理由とは、「三理一体」で取り組んでいないからです。
三理とは私の造語で、「生理」と「心理」と「物理」のこと。
つまり、「体」と「心」と「環境」のことです。
参考記事
三理一体の法則について詳しく解説しています。
「生き方全体」を整えれば生きづらさから脱け出せる
この三理を同時に整えないと、苦しみがぶり返してしまいます。
いったいなぜでしょうか?
それは、三理が足の引っ張り合いをしているからです。
たとえば、物事の受け止め方を変えても(心)、寝不足でイライラしていて(体)、言い方のキツい上司がそばにいたら(環境)どうでしょうか?
物事の受け止め方を変えられたとしても、すぐに限界が来てしまいますよね。
苦しい自分に逆戻りしてしまうでしょう。
なんなら、受け止め方だけで無理に解決しようとして、以前よりも苦しいくなってしまうかもしれません。
だから、苦しみを消すためには三理一体で取り組む必要があるのです。
生きづらさは、複雑です。
心の問題だけでなく、体や環境も含めた、「自分と社会のグルグル運動」によって常に生じてきます。
参考記事
生きづらさを生み出す「グルグル運動」について詳しく解説しています。
生きづらさとはいったいなにか?
だから、「心」と「体」と「環境」を同時に整えればいい。
そうすることで、生きづらさ特有の足の引っ張りを止め、苦しみを消していくことができるのです。
┃ 2.消せない苦しみは受け容れる
生きづらさ解決の二段階目は、「消せない苦しみを受け容れる」です。
それを実現する方法をご紹介します。
それをご理解いただくためにも、まず次のことを知っていただく必要があります。
じつは、あまり知られていませんが、多くの生きづらい人が共通の理由で、日々苦悩し悶絶しているのです。
いったい、なぜなのでしょうか?
それは「消せない苦しみを消そうとしているから」です。
本来なら、消せないのだから受け容れる段階に入った方がいいはずです。
にもかかわらず、なぜか消せない苦しみを消そうとしつづけてしまうのです。
なぜなら、私たちの住むこの日本が「問題消去型の社会」だからです。
参考記事
問題解消型社会について詳しく解説しています。
日本社会で生きづらい人が苦しんでいる本当の理由
つまり「都合が悪いものは消す」という前提で、社会が回っている。
そのため、とにかく苦しみは消すものだという前提で、あらゆる話が進んでいく。
親に相談しても、パートナーに相談しても、友人に相談しても、「苦しみを消す」という前提で話が進んでいく。
身近な人だけではありません。
医師に相談しても、カウンセラーに相談しても、占い師という専門家に相談しても、「苦しみを消す」という前提で話が進んでいく。
それゆえ、社会には次から次へと「苦しみを消す方法」ばかりが生みだされていく。
だから、「苦しみを受け容れる」という発想になかなかなれないのです。
もしなれたとしても・・・、
「苦しみを受容する方法」は、問題消去型の社会では望まれていません。
そのために、恐ろしいほど見かけない。
じっさいは、消せない苦しみだらけなのに。
したがって、いざ苦しみを受け容れようとしても、選択肢がなく、すぐ手詰まりになってしまうのです。
さらにやっかいなのは、苦しみを受け容れるふりをして「苦しみを消す方法」を提供してくる人がたくさんいることです。
ありのままの自分、自分らしさ、本当の自分。
そんな言葉を使って「自分を受け容れればすべて解決して楽になれる」と言って、結局「苦しみを消す方法」を勧めてくる。
ありのままの自分、自分らしさ、本当の自分という「理想の自分」になることで、苦しみを消し去ってしまおうとする方法がとても多いのです。
これらの罠をかいくぐって「苦しみを受け容れる」ことは、じっさい問題、とても難しいと言わざるをえません。
では、どうすればいいのか?
ちゃんと方法があります。
生きづらさを抱えて生きつづけてきた私自身と、多くのご相談者様が共通してたどりついた答え。
それはまず最初に、生きづらい自分は強いという「事実」に気づくことです。
これは、安っぽい励ましではありません。
「事実」です。
あなたがこれだけの生きづらさを背負いながら、今日まで生き抜いてきたこと。
それが、どれだけ過酷なことであったのか。
その過酷な運命のなかで、命を投げ出さずに、悩み苦しみながら歯を食いしばり、何度も転んで立ち上がり、今こうして生きていること。
その「強さ」に気づくということです。
生きづらさという切実な苦しみが、あなたの強さを証明してくれる。
その苦しみを誰にも理解されない孤独のなか、たった一人で人生を闘い抜いてきたあなたの強さを証明してくれる。
生きづらさは、あなたの弱さではない。
あなたの「強さの証明」なのです。
そう思い込むのではありません。
その「事実」に気づくこと。
生きづらいからこそあなたは強いという「事実」を受け容れること。
生きづらい人が苦しみを受け容れるためには、まずこの「事実」を受け容れることから始めていくのです。
そのとき、「消せない苦しみ」は、たんなる苦しみではなくなる。
自分の「強さの証明」となる。
そうしてはじめて、苦しみを受け容れていくことができる。
生きづらい自分を受け容れていくことができるのです。
┃ 3.受け容れた苦しみは活かす
生きづらさ解決の三段階目は、「受け容れた苦しみを活かす」です。
世間にも、苦しみを受け容れる方法はわずかでも存在しています。
しかし、受け容れたあとどうするかまでは誰も語らない。
放置しているのがほとんどです。
じつは私にも、その経験があります。
40歳近くなり、生きづらさのあまりほぼ寝たきりになった頃のことです。
障害者手帳を取得し、保険センター長である医師の面談を受けることになりました。
その医師は私の話を2分と聞かずに、
「今のように生きていくしかないんじゃないの」
と言いました。
この放置プレイぶりには、さすがに驚きました。
いつも親身に相談に乗ってくださる保健師さんが、気まずさと困惑の入り混じったような表情で、私と医師を交互に見ておられたのが深く印象に残っています。
この有難いお言葉をひとこといただくために1ヶ月待ち、しかも2回も延期されて3ヶ月待ったわけですから、当然のことと思います。
しかも、私からではなく保健センターからのご提案だったので、気まずさと困惑もひとしおだったことと思い、保健師さんに深く同情しました。
そこから私は、自分一人で、受け容れたあとのこの苦しみたちをどうすればいいか、その方法を必死に探しました。
消せないものだと覚悟して受け容れたからといって、苦しいものは苦しい。
それをただ耐え抜いて生きるなどということは、現実的にはとても難しいことです。
でも、誰もそこを本気で解決しようとしていない。
その社会の現実を、このときまざまざと思い知りました。
もはや自分で考え、実践していくしかない。
あるとき、そのなかで大きなヒントを得ました。
私が、ネットで発信した「苦しみのしのぎ方」について、共感してくれるツイートを見かけたのです。
苦しみの消し方ではありません。
消せない苦しみをどうしのいでいるか。
生きづらさをどうしのいでいるか。
それが、同じ苦しみをもつ人の役に立つということを知った瞬間です。
私はそれからも発信をつづけ、やがて生きづらさ専門カウンセラーとなりました。
そのなかで私は、消せない苦しみを抱えてきた自分の経験が、人を癒し、勇気づけ、「生きるエネルギー」に変わるさまを目の当たりにしてきました。
生きづらい自分の「むき出し共感」が、同じく生きづらい人たちの「生きるエネルギー」に変わることを知ったのです。
参考記事
むき出しの共感について詳しく解説しています。
生きづらい人にもっとも大切な支援
それは、消せない苦しみの「意味」を発見したということにほかなりません。
そう。
消せない苦しみを活かすことで、その苦しみの「意味」を発見することができる。
そうして私たちは、生きづらい自分ごと受け容れていくことができる。
消せない苦しみを抱えたまま、生きていくことができるのです。
私たち人間は、意味のない苦しみに耐えることができない生き物です。
苦しむ意味が解ることで、はじめてその苦しみを人生の一部として認めていくことができる。
消せない苦しみごと「これこそが自分なのだ」と認めていくことができるのです。
┃生きづらさをチカラに変える
お気づきのことと思いますが、「消せない苦しみを受け容れる」ことと「受け容れた苦しみを活かす」ことは、相互関係になっています。
つまり、活かしたから受け容れられるし、受け容れられたから活かせる。
このような、消せない苦しみを自分と人の生きるエネルギーに変えていく作用。
それを私は「生きづらさをチカラに変える」と呼んでいます。
参考記事
生きづらさとチカラに変えるとは、どういうことか詳しく解説しています。
生きづらさとチカラに変えるとは?
これは、生きづらさを強みに変えることや、生きづらさを武器に変えることとは異なります。
生きづらさを強味や武器にしようとすることは、とても危険です。
なぜなら、「強味」や「武器」といった時点で、競争して勝つことが前提になっているからです。
繊細な生きづらい人は、ドン感な世間の中で競争してさんざん傷ついてきたはずです。
もうそんな不利な戦いはしたくないですよね。
でも「強味」や「武器」にしようすると、世間にまた戦いを挑み、傷き、撃沈してしまうことにつながってしまうのではないでしょうか?
参考記事
「生きづらさは強みになる」は本当か?12年寄り添ったカウンセラーの本音
生きづらさを武器にして「自爆」したカウンセラーの告白
だから、生きづらさを「チカラ」に変えるのです。
自分や、自分と同じ苦しみをもった人の生きるエネルギーに変えていく。
そうすれば、「生きづらさの意味」が感じられるようになる。
この生きづらさがあったから、この生きるエネルギーが生まれた。
この生きづらい自分だからこそ、生きるエネルギーを提供することができた。
今自分は、自分だからこそ果たせる「役割」を果たすことができている。
その実感が、自分の人生に心の奥底からの納得をもたらしてくれるのです。
これはキレイゴトではありません。
苦しくても人のために生きましょうというお道徳でもありません。
生きづらさをチカラに変える。
それは、消せない苦しみ抱えた人が、やむを得ず選ばざるをえない道。
過酷な運命の果てにたどり着く「境地」なのです。
すべての生きづらい人が「生きててよかった」と感じられるために
生きづらさをチカラに変える。
その先に待っているのは、「この生き方で間違いない」と魂の奥底から実感できるような深いふかい納得です。
どう生きればいいのか?
自分はなにをすべきなのか?
そもそも、なぜ生まれてきたのか?
なぜ生きなければならないのか?
こんな苦しい思いをしてまでも・・・。
この命にいったいなんの意味があるというのか?
生きづらさのあまりそう問わざるをえないそのあまりにも切実な苦悩に、ようやく答えが与えられるのです。
それは「私は生まれてきてよかったんだ」と自然と思える、人生全体への静かで濃密な肯定感だとも言えるでしょう。
自分の生きづらさをチカラに変えて、日々、誰の役に立てばいいのかがわかっている。
そのために、日々、なにをすればいいのかがわかっている。
つまり、「生きる意味」に充たされて生きることができるのです。
私は、すべての生きづらい人に「生まれてきてよかった」と感じていただくために活動しています。
それは、おいしいものを食べ、楽しいことをした快感や興奮によって「生まれてきてよかったぁー!」と叫ぶような幼稚な感覚ではありません。
あまりの苦しみに自分を否定し、自分の命を否定し、この世界をも否定させざるをえない生きづらい人が、その激しい苦しみをもチカラに変えて、
「ああ、この私も生まれてきてよかったんだ・・・」
と、全身に染みわたるように安堵する、深く成熟した感覚です。
もちろん、生きづらさをチカラに変えたからといって、すべての悩みや苦しみが解消されるわけではありません。
ただ、その悩みや苦しみが活かされ、自分と人の生きるエネルギーへと変わっていくことで、私たちは自然と「実存の充実」を味わうことになるということです。
それは、生きづらさを強味や武器にして運よく世間の人たちに勝ったとしても決して味わえない、人生そのものへの納得感です。
生きづらい人が「うらやましい」と言われる世界へ
私は、生きづらい人が「うらやましい」と言われる世界が来ると感じています。
今、勤務環境が改善され、AI化も進み、人間が無理をしてまで働く必要がなくなってきています。
その結果、人は娯楽に興じる時間ばかりが増え、それが当然のように感じられるようになってきました。
そうして、今まで私たちに快感や楽しみを与えていた仕事は少なくなっていき、趣味には無感動になっていく。
じっさい、ご相談の現場でも、仕事で生きがいを満たしたいというご相談は極端に減り、趣味をしていてもつまらない、新しい刺激が見つからないというご相談が極端に増えています。
つまり、人は「自分のために生きる人生」に飽きてきているのです。
それは、今まで「生きる意味」だと思っていたものが、どんどん失われていっていることにほかなりません。
そうなると、人は「本気で人の役に立つこと」に生きる意味を見出すようになっていくでしょう。
人のためになにかをすることの価値が、どんどん高まっていくのです。
そのとき、かんたんな人助けはすぐにできるでしょう。
しかし、苦悩の少ない人生では、自分の経験をチカラとまで呼べるものに変えることは、とても難しいと言わざるをえません。
生きづらい私たちのように、その深い苦悩によって人様に生きるエネルギーとまで呼べるものを提供することが、やりたくてもできないのです。
一方、生きづらい人は、自分の体験をどんどんとチカラに変え、深く、濃く、「自分だからこそできる人助け」をすることができます。
そのとき、世間の人たちは思うのです。
「生きづらい人がうらやましい・・・」と。
無茶苦茶な想像だと笑う人がいるなら、笑わせておきなさい。
無茶苦茶な想像を必要としないていどの苦悩しか経験したことのない人たちに、あなたの生きづらさのもつ強大な苦しみは決して理解しようがないのだから。
あなたはあなたの「強さ」を信じて歩きはじめればいい。
あなたの「むき出しの共感」のもつチカラを信じて歩きはじめればいい。
そのためにまず、三理一体で苦しみを消す。
消せない苦しみは受け容れる。
受け容れた苦しみを活かす。
そうして、生きづらさをチカラに変えることで、生きづらさを「解決」していけばいい。
そこには、深く安らかで濃密な「生きててよかった・・・」が待っているのですから。
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり
生きづらい人生の歩き方 <目次>
1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.自分と同じ症状の人が見当たらない
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたときの「一段深い」対処法
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.家にも世の中にも居場所がないときの解決法
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
105.なぜ苦しみを「克服」できないのか?
106.生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう
107.生きづらい人は「扁桃体をいたわる生き方」を身に着けよう!
108.生きづらい人が自由になれる「メタ思考」とは?
109.世間との「ほどよい距離」の取り方とは?
110.たんたんと生きる
111.生きづらい人が目標を達成できない本当の理由
112.生きづらさへの対処がうまくいかない人の共通点とは?
113.カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由
114.「生きづらさ克服」の気力を失いそうなあなたへ
115.「仕事に行きたくない、家にいたい」当事者の声と具体的な対処法
116. 気が弱い人が人生を変える極意
117.消えない恨みへの「レベル別」対処法
118.生きづらさをこじらせる「完全な被害者バイアス」とは?
119.生きづらいなら「役割」を果たし人生を落ち着かせよう
120.生きづらい人にもっとも大切な支援
121.生きづらい人は「意志が弱い」のか?
122.自分軸よりも大切なもの -「実存軸」で生きよう
123.人の言葉に傷つきやすい人が知ると楽になる二つの事実
124.メタ思考力を鍛えたいなら「バカ」や「アホ」ともつき合おう
125.生きづらさの「原因」を安易に特定するネット記事が多すぎる
126.「誰でもHSP症候群」にかかった日本
127.「結論だけ欲しがる社会」に踊れされるな
128.生きづらい人は「ギバー」を目指さなくていい
129.「一人で生きていく」と決めた生きづらい人に必要な覚悟
130.マイノリティは、なぜ生きづらいのか?
131.生きづらい人の「意識」の上手な活かし方
132.もんもん耐性、それは自分の「本質」と向き合える力
133.生きづらい人はAIと仲良くなれる - 関係性のシンギュラリティ
134.「メンタルが強い人」のアドバイスを真に受けない
135.雑談力は必要か?雑談できないあなたへ
136.嫉妬しやすい人が「嫉妬しない人」になりたいなら
137.お金に振り回されなくなる「二つの力」
138.日本社会で生きづらい人が苦しんでいる本当の理由
139.自分は本当に「生きづらい」のだろうか?
140.生きづらい人はコミュニケーションが得意という事実
141.内にこもりたいとき、あなたはどうしていますか?
142.「憧れの人」を目指すな - ビジネスの成功者に憧れる生きづらい人へ
143.私には不満がない
144.「無駄にプライドが高い人」が好きだ
145.その他大勢になるな、唯一無二のままであれ。
146.「生きる意味」が見つからない、生きづらい人へ
147.「異物」として生きて
148.FIRE達成!で、どうするの?
149.「気にしている」のではなく「気になっている」のです
150.「自分の本質」を見えなくさせるもの
151.生きづらい人が死ぬときに後悔しない方法
152.生きづらい人のための「お金を使う優先順位」
153.「傷の舐め合いはよくない」は本当か?
154.自己憐憫のススメ
155.お金の魔力から逃れる方法 - チェックリスト付き
156.生きづらさをチカラに変えるとは?
157.「成長」を手放し人生を「成熟」させるコツ
158.生きづらい人が理想のサービスに出会えない理由
159.扁桃体に悪い8つの習慣
160.生きづらさを武器にして「自爆」したカウンセラーの告白
161.お手軽スピリチュアルに壊された人生
162.美女やイケメンんだって生きづらい - 恵まれていてもなぜ苦しいのか?
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163.変わりたいのに変われない本当の理由|自分を変えずに人生を変える方法
164.なぜ自責をやめたいのにやめられないのか?苦しみの正体と3つの対処法
165.なぜ自責をやめたいのに止まらないのか?苦しみの正体と3つの対処法
166.職場に馴染めないのは自分のせい?辞めるべきか我慢すべきか迷うあなたに
167.頑張る自分になる vs 頑張れない自分を受容する|本当の出口はどちらか?
168.距離感がわからない人へ|LINE・職場・友人関係に疲れてしまう本当の理由
169.生きづらい原因を探すときにやってはいけない5つのこと
170. 自分は普通じゃないと感じるあなたへ┃普通になれない苦しみを終わらせる方法
171.自分を受け入れたいのに受け入れられない。その意外な理由と根本的な解決法
172.生きづらさ解決の三段階論 - 消せない苦しみを抱えたあなたへ
173.生きづらさ解決を阻む、もっとも強い誘惑
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生きづらさ解決を阻む、もっとも強い誘惑
自分を受け入れたいのに受け入れられない。...
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