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人生を一旦仕切りなおしたい人へ

 

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夢のあきらめ方

 

第3回
夢依存症とは何か?

 
前回、私はあなたに
 
『夢をかなえたい動機』
 
を見つめて欲しいと
提案いたしました。
 
その動機が、
 
『悲しみ』
『恨み』
『怒り』
『劣等感』
 
といった心の葛藤と
つながっているならば、
あなたは『夢依存症』に
かかっているかもしれませんと申し上げました。
 
この『夢依存症』とは
いったい何でしょうか。
 
簡単に言えば、
夢をかなえることで
『心の葛藤』を解消しようとしている状態。
 
もう少し正確に言えば、
夢がかなって
心の葛藤が解消した時の『快感』を
欲しがっている状態です。
 
でもその『快感』が
なかなか手に入らずに、
心の葛藤がふくらみ
生活すべてが苦しくなっていく。
 
それが『夢依存症』と
いえる症状です。
 
本当にかなえたい夢であれば、
夢を追うプロセスにこそ
幸せを感じるものですよね。
 
逆に苦しくなってしまうのでは、
それはもう『夢』ではありません。
 
『依存する対象』です。
 
例えばあなたが、
「ビジネスを成功させる」
という夢を持っていたとします。
 
その動機が、
 
「ライバルを見返したい」
「お金で嫌な過去を忘れたい」
 
という心の葛藤であれば、
夢をかなえられないことが
苦しくなっていくでしょう。
 
「マイホームを手に入れたい」
という夢。
 
その動機が、
 
「妻から見直してもらいたい」
「家を建てなきゃ一人前になれない」
 
という心の葛藤であれば、
夢をかなえられないことが
苦しくなっていくでしょう。
 
「あこがれていたデザイナーになる」
という夢。
 
その動機が、
 
「人からカッコいいと言われたい」
「センスが無いとバカにされてきたから」
 
という心の葛藤であれば、
夢をかなえられないことが
苦しくなっていくでしょう。
 
プロセスを楽しむ余裕は
ありませんよね。
 
夢をかなえなければ、
見返せず、
見直してもらえず、
バカにされて、
カッコ悪いのですから。
 
誰だって、
焦りと義務感で
いっぱいになります。
 
かなえたとしても、
心の葛藤が一時的に
解消されるだけです。
 
他の依存症と同じく、
“もっと大きな刺激”が
必要になってきます。
 
刺激を大きくするには、
夢を大きくするしかありません。
 
夢が大きくなれば、
当然かなえることが
難しくなってきます。
 
どこかで、
追いつかなくなる。
 
かなわなくて
苦しくなる。
 
これが『夢依存症』です。
 
私たちの『夢の正体』が、
実は『心の葛藤』だったという時に
おちいってしまう苦しい状態なのです。
 
ではなぜ、
健全に『夢』を見られる人と
『夢依存症』にかかる人とに
分かれてしまうのでしょうか?
 
次回は、
そのターニングポイントについて
考察していきたいと思います。
 
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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