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更新日:2021.07.18

生きづらさの克服には「三つの時期」を通過する必要がある

 

分かれ道で立ち止まる裸足の足

 
あなたは今、生きづらい人生のなかで立ち往生していませんか?
 
生きづらさを克服したいのに、なにをしても苦しくて、もうどうしていいのかわからなくなっていませんか?
 
生きづらさを克服するためには「三つの時期」を通過しなければなりません。
 
そのためには「生きづらさ克服のロードマップ」を手に入れる必要があるのです
 
それは長年、私が生きづらさ専門カウンセラーとして生きづらい方たちの悩みと悪戦苦闘するなかで見つけた、ここにしかない唯一無二の地図。
 
その地図を見れば、あなたは「心地よい人生」へとたどり着けるでしょう。 
 


なにをやっても苦しい「人生の袋小路」にハマっている

 
行き止まりの道と高い壁

 
生きづらさは、本当に苦しいものです。
 
生きているだけでつらいわけですから、並大抵の苦しさではありません。
 
だから一日でも早く楽になりたいと思う。
 
でも・・・。
 
前に進もうにも進めない。
 
後に下がろうにも下がれない。
 
だからといって右へ行けばいいのか、左に行けばいいのかもわからない。
 
どこに行っても苦しい。
 
生きづらさとは、まさにそんな「人生の袋小路」にハマりこんでいる状況です。
 
だから本を読んだり、セミナーを受けたり、心理カウンセリングを受けてみる。
 
どれも少し効果はある。
 
でも「生きづらい」という状態は変わらない。
 
だからまた別の本を読んだり、セミナーを受けたり、心理カウンセリングを受けてみる。
 
でも「生きづらい」という状態は変わらない。
 
「目先」の苦しみがほんの少し解決されただけで、「根っこ」の苦しみは相変わらず居座っている感じる。
 
いつまで経っても、なにをやっても、同じところをグルグルグルグルと回りつづけているだけ・・・。
 
いったいどうすればいいのかと、途方にくれてしまうのです。
 

「生きづらさ克服のロードマップ」があれば安心できる

 
スマホに表示された地図

 
もしあなたがこんな「人生の袋小路」にハマりこんでいるのなら。
 
あなたが真っ先にするべきことは、「生きづらさ克服のロードマップ」を手に入れること。
 
そして、そのロードマップのなかで「自分のいる場所」を確認することです。
 
言うなれば、巨大な「生きづらさ」という世界のなかで、今自分がどこにいて、そこから移動するためには、まずなにをすればいいのかということを知るということです。
 
私たち人間は、「全体像」がわかっているだけでホッと安心できるものです。
 
山登りもハイキングも、その場所の「全体像」がわかっているから、安心して歩いていけるわけですよね。
 
「全体像」がわかり、今自分がどこにいるのかさえわかれば、あとは自分のペースで歩いけばいいだけです。
 
途中で起こるトラブルもあるていど予想できて、冷静に対処することができるでしょう。
 
一方「全体像」がわからなければ、道に迷うわけにはいかないから、常に緊張状態です。
 
分かれ道が出てくるたびに、不安で仕方がありません。
 
転んだだけで、その痛みも大きく感じるはずです。
 
トラブルが起きたら、いつもより大きなパニックを起こしてしまうでしょう。
 
つまり「全体像」がわからないと「苦しみがよけいに増す」のです。
 
生きづらさも同じです。
 
「全体像」がわからないから、その生きづらさは余計に苦しみを増すことになる。
 
反対に言えば、「全体像」さえわかれば、苦しみは一気に軽くなるのです。
 
だから、生きづらい人にとって重要なことは、生きづらさを克服するための「全体像」を知ること。
 
つまり「生きづらさ克服のロードマップ」を手に入れることなのです。
 

生きづらさ克服に必要な「三つの時期」とは?

 
「生きづらさ克服のロードマップ」がわかれば「自分のいる場所」がわかる。
 
「自分のいる場所」がわかれば、「次に進む方向」がわかる。
 
さらに「途中で起こるトラブル」も予想できる。
 
同じところをグルグルと回りつづけることは、もうなくなります。
 
そうすれば、あとは自分のペースで進むべき方向に歩いていくだけです。
 
では「生きづらさ克服のロードマップ」には、いったいなにが書かれているのでしょうか?
 
それは、生きづらさを克服するときに必ず通過する「三つの時期」です。
 
私は長年、生きづらさ専門カウンセラーという仕事をさせていただいてきました。
 
そして「生きづらい」と悩み苦しむ多く方たちが、生きづらさを克服する姿を目の当たりにしてきました。
 
そのなかで、すべての方が同じ「時期」を経験することがわかってきました。
 
それが、生きづらさを克服するときに必ず通過する「三つの時期」です。
 
それは次の三つです。
 
1.戦闘期
2.本質期
3.飛躍期
 
生きづらさを克服する過程で、誰もが必ずこの「三つの時期」を通過されるのです。
 
そして、その「三つの時期」について知るだけで、みなさんホッと一息ついて、新しい人生に向かって歩いていけるようになるのです。
 
つまり、生きづらさ克服の「全体像」がわかって、「人生を仕切りなおす勇気」をもてるようになるのです。
 
では、その「三つの時期」とはいったいどんなものなのか?
 
一つづず、詳しく解説していきます。
 


社会に自分を無理やり適応させる「戦闘期」

 
地面に突き刺さった剣

 
まず最初の時期は「戦闘期」です。
 
とにかく、あらゆるものと戦っている時期です。
 
まずは自分のことを、
 
「どうしてこんなにダメなんだ」
 
「もっと努力して結果を出さないと」
 
「あの人に悪く思われたかもしれない・・・」
 
と責めつづけ、さらに他人のことも、
 
「なんで私の邪魔をするんだ」
 
「なんでわかってくれないの」
 
「もっとこうしてくれればいいのに」
 
と責めている時期。
 
つまり、自分とも他人とも戦っている時期です。
 
それだけでもしんどいのに、さらに戦いを挑んでいるものがあります。
 
それは「社会」です。
 
社会のなかで「成功」しようとガムシャラになっている。
 
「社会の価値観」に合わせようと必死になっている。
 
お金は多ければ多い方がいい。
 
学歴は高ければ高い方がいい。
 
だから偏差値の高い学校に入って、一流企業に勤めた方がいい。
 
いつもみんな一緒で、誰とでも仲良くした方がいい。
 
どんなときも元気にイキイキ、ポジティブな方がいい。
 
そんなかたよった「社会の価値観」に合わせるために必死で戦っている時期。
 
そしてその社会で「成功」するために、必死で戦っている時期。
 
つまり、自分の「本質」をすり減らし、ゴリゴリと削り落としながら、社会に無理やり合わせている時期。
 
それが「戦闘期」です。
 

「戦闘期」から脱け出せない理由

 
生きづらい人は「戦闘期」のなかをグルグルグルグルと回っています。
 
いつまでも「戦闘期」から脱け出せないのです。
 
いったいなぜでしょうか?
 
その理由は、あなたが取り組んできた「解決法」との相性にあります。
 
「戦闘期」にいるときは、とにかく苦しいものです。
 
自分の「本質」を削ってまで社会に合わせようとしているのですから、当然ですよね。
 
その結果、あまりの苦しさに色々な「解決法」に手を出すことになります。
 
あなたもご経験がありますでしょうか?
 
「一瞬で性格を変える方法」
 
これはと思い取り組んでみる。
 
少し効果はあったけど、またもとどおり。
 
「一週間で自己肯定感が高まる方法」
 
少し効果はあったけど、またもとどおり。
 
「誰でもすぐにお金と理想の自分が手に入る方法」
 
少し効果はあったけど、またすぐにもとどおり。
 
その中身は、自称「心の専門家」たちが、にわか仕込みで語る「潜在意識」や「脳科学」の話。
 
そのどれをとっても最終的には、みんな同じ内容。
 
苦しいのは自分の受け止め方次第。
 
考え次第でなんとかなる。
 
悩みなんてかんたんに解決できる。
 
すべては自分の思い込み。
 
そうして「生きづらいのはすべてお前の考え方次第だ」と、あなたを追い詰めてくるのです。
 
さらに、ここが重要なポイント。
 
それらの方法は、最終的にはあなたを「社会の価値観」に合わせようとしてくるのです。
 
「あなたらしく!」「本当の自分で生きよう!」と言いながら、バリバリに「社会の価値観」での「成功」を目指させようとしてきます。
 
そのためあなたは、なにをしても「戦闘期」に舞い戻らされてしまう。
 
人生を変えようと思い取り組んだ方法でも、また「戦闘期」に放り込まれてしまう。
 
あなたは、延々と「戦闘期」のなかをグルグルと回りつづけるはめになる。
 
そして、どこにいっても苦しいという「人生の袋小路」に追い詰められてしまうのです。
 


自分自身と向き合い人生を熟成させる「本質期」

 
背筋を伸ばし反り返って。一人、爽快な青空を見上ゲル女性

 
あらゆる「解決法」に手を出しては、疲れ果て、お金も労力も失っていく・・・。
 
そして、ついに力尽きて、パタッと転げ出た場所。
 
そこが「本質期」です。 
 
「戦闘期」での、戦いに明け暮れる日々に疲れ果てた人が、たどりつく場所。
 
いえ、ドサッと倒れこむように「転がり込む場所」です。
 
そこは自分の「本質」と向き合う時期。
 
追い詰められすぎて、自分自身と向き合わざるをえなくなるのです。
 
つまり「本質期」は、自分の人生を見つめなおし、自分の人生を熟成させていく時期です。
 
燃え尽き症候群と言われているような人は、まさにこの「本質期」に転がり込んだ状態だと言えるでしょう。
 
疲れ果ててしまった。
 
けれど、肩の荷が下りて一気に楽になった気もする。
 
そんな感覚を覚える人も、少なくありません。
 
たしかに体もつらいし心もつらい。
 
ほとんど動くことはできない。
 
しかし、身にまとっていた「鎧(よろい)」が、ドシャドシャドシャッと落ちたように、なんだか気が抜けて少し解放さたようにも思う。
 
そんな時期です。
 
「本質期」は、自分を受け容れていく時期。
 
自分が「できること」と「できないこと」。
 
自分が「好きなこと」と「嫌いなこと」。
 
自分が「得意なこと」と「苦手なこと」。
 
そんなことを、受け容れていく時期です。
 
さらに、今まで、自分がいかに「やりたくないこと」をやりつづけてきたのかを、まざまざと受け入れる時期。
 
今まで、自分がいかに「好きでもない人たち」と一緒にいたのかということを、まざまざと受け容れる時期。
 
つまり、自分がいかに「社会の価値観」に合わない人間であるかを、まざまざと受け容れていく時期です。
 
そのうえ、自分に「できること」がこんなにも少ないのかということを、まざまざと受け容れる時期。
 
自分は「好き」と「嫌い」がこんなにも区別できないのかということを、まざまざと受け容れる時期。
 
そんな「自分のなさ」までもを、まざまざと受け容れていく時期。
 
そして、それらの「受け容れ」をとおして、さらに自分を掘り下げて「自分の本質」と出会える時期です。
 
この「本質期」に突入することで、生きづらい人は一気に楽になれます。
 
狭い箱から脱け出したように、一気に楽になれるのです。
 

「本質期」でおちいる罠

 
「本質期」に転がりこむことで、生きづらい人は一気に楽になれます。
 
だから、そのまま「本質期」にとどまり、人生を仕切りなおせばいい。
 
にもかかわらず、多くの人はそうはなりません。
 
そしてこともあろうか、「戦闘期」に舞い戻っていくのです。
 
いったいなぜそんな不条理なことをしてしまうのでしょうか?
 
それは、ストレートに言うと「調子に乗ってしまう」のです。
 
「本質期」に入ると、自分の「本質」に気づき、心や体が軽くなる瞬間が増えてきます。
 
そうすると、また戦えそうな気がしてきて「戦闘期」に戻ってしまう。
 
また、自分の本質に触れ「そうか、自分にはこれが向いていたのか!」ということに気づく。
 
そして、それを社会のなかで試したくなり、「成功」を目指して「戦闘期」に戻っていってしまうのです。
 
たしかに自分の「本質」を知れば、楽になったり、視野も広がります。
 
だから、そんな「新たな自分」を引っさげて「今度こそ!」と思ってしまう。
 
仕方のないことです。
 
しかし、それでうまくいった例を私は一回も見たことがありません。
 
人数で言えば「ゼロ人」です。
 
なぜならそれこそが「生きづらさ」だからです。
 
そんじょそこらの悩みや苦しみとは次元が違うのです。
 
そのため結局は「社会の価値観」の壁にぶち当たり、それを突破しようとして戦いつづけて疲れ果ててしまう。
 
そしてまた倒れこむようにして「本質期」に戻ってくる。
 
そういう方があとを絶ちません。
 
だから重要なのは、「本質期」に突入したら「本質期」にとどまること。
 
せっかく「本質期」に入れたのだから、そのままとどまりつづけることが大切なのです。
 
そうすることで、はじめて「新しい現実」への道筋が開けてきます。
 
そして、次になにをすればいいのかが見えてくるのです。


生きづらい人が生きづらいまま幸せになる

 
両手を広げ微笑みを浮かべて空を見上げる40代の男性

 
そうして自分を癒し、人の役たち、稼ぎが増えていけば。
 
人生の土台が固まり「自分にとって最高に都合のいい環境」を選べるようになっていきます。
 
できないことはしなくて済むようになり、しんどい環境からは離れて、苦しい考え方を強いる人たちとも会わずに済むようになるでしょう。
 
つまり、ストレートに「マイナス」を減らせるようになっていくのです。
 
さらには、「プラスを増やす幸せ」も得られるようになっていくでしょう。
 
なぜなら、大きなストレスという重荷から解放されたあなたは、たとえ「プラスを増やす幸せ」に振り回されることがなくなるからです。
 
冷静に必要な分だけ「プラスの増やす幸せ」を手に入れて、余裕をもってその幸せを味わえるようになっていくでしょう。
 
そんなマイナスもプラスもギュッと詰め込んだ幸せ。
 
それこそが「濃密な幸せ」です。
 
こうして、生きづらい人は生きづらいまま幸せになっていけるのです。
 

人生をフルモデルチェンジして自分を生きる「飛躍期」

 
綺麗な夕焼けの中両手を広げ高くジャンプする女性

 
「本質期」にとどまりつづけていると、やがて訪れる変化の時期があります。
 
それが「飛躍期」です。
 
「本質期」で受け容れた、自分の「本質」を生きはじめる時期。
 
自分に合った人生を生きる時期。
 
「社会の価値観」に合わせた自分ではなく、「自分の価値観」合わせた生き方を選ぶ時期。
 
自分を生きる時期。
 
それはまさに「人生のフルモデルチェンジ」といえる時期です。
 
その前の「本質期」は、いわば「自分で自分をわかってあげる」ための時期でした。
 
そして「飛躍期」では、その成果を思う存分発揮できるのです。
 
そう。
 
自分の「本質」を発揮できるということ。
 
そこには「心地いい人生」が待っています。
 
実存が満たされ、充実感でヒッタヒタに満たされた日々が待っています。
 
穏やかで解放感に満ちた日々が待っているのです。
 
あなたが生きづらさを本気で克服したいのなら。
 
「生きづらさ克服ののロードマップ」を見てみましょう。
 
あなたは今どこにいますか?
 
まずは「戦闘機」を脱け出しましょう。
 
さらに「本質期」にとどまりましょう。
 
そして「人生のフルモデルチェンジ」へと向かうのです。
 
そうすればその先に「飛躍期」が見えてくる。
 
充実感でヒッタヒタに満たされた「心地よい人生」があなたを待っているのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり
 

 

 
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