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更新日:2023.08.08

生きづらい人が生きづらいまま幸せになる方法

 

空を見上げ幸せそうな笑顔でガッツポーズする40代の男性

 
「なにを寝ぼけたこと言ってるんだ!」
 
タイトルを見たら、そう言われそうです。
 
たしかにそうですよね。
 
「生きづらい」のと「幸せ」は両立できるものではない。
 
しかし・・・。
 
それは「世間一般の幸せ」を思い浮かべているから。
 
もっと正確に言えば、なりたい自分になること、欲しいものを手に入れること、やりたいことをやることだけが幸せだと勘違いしているからです。
 
生きづらい人が手にできる幸せは、そういった「底の浅い幸せ」ではありません。
 
人生全体を覆い尽くすような「濃密な幸せ」です。
 
生きる土台として常に自分を支えつづけてくれる、魂の奥底から湧き上がるような深いふかい充実感です。
 
このコラムを最後までお読みいただくと、あなたは、生きづらい人が生きづらいまま幸せになれる、具体的な方法を発見するでしょう。
 


生きづらい人が幸せになれないパターン

 
暗い部屋の中、ベッドの上で孤独に打ちひしがれている30代の男性

 
生きづらい人は、幸せを追いかけているのに、より生きづらくなってしまいます。
 
それは、あるパターンにハマっているからです。
 
幸せになれないパターンにハマる生きづらい人は、次の三つをかなえようとします。
 
1.なりたい職業に就く
 
2.やりたいことをやる
 
3.欲しいものを手に入れる
 
つまり「なりたい自分」を目指してしまうのです。
 
仕方ないですよね、世間ではそれこそが「幸せになる方法」だと盛んに言われているのですから。
 
だから、どうしても「なりたい自分」を目指してしまうのです。
 
たとえば、前からデザインに興味があった。
 
そこでネットの広告で偶然見た、WEBデザインのオンライン講座を思い切って受講してみた。
 
そして身に着けたスキルを使って転職活動してみたけど、なかなか決まらない。
 
思わず転職エージェントにストレスをぶつけて、険悪なムードになっていく。
 
試しにフリーの仕事を受けてみる。
 
一応仕事はもらえたものの、報酬はすずめの涙ほど・・・。
 
スキルが足りないからだと思い、クレジットカードでいろいろなオンライン講座を受講しつづける。
 
それでも思いどおりの転職先もフリーの仕事も見つからず、自信を失っていく。
 
毎月の支払い額がキツくなるばかりで、次第にWEBデザインの教科書をみるだけで苦しくなるようになってしまった。
 
そんな自分を支えてくれる優しい恋人でもいれば、頑張れるのだが・・・。
 
そう思ってパートナーを探そうとするけど、「理想の人」と思える人が周囲にいない。
 
思い切って出会い系サービスに登録して、勇気を出してアプローチの連絡をしたけれど、一度断られただけで深く傷ついてしまった。
 
そこで、憧れていた海外でのジェットスキーを体験しようと計画する。
 
そのためにお金を貯めようとするけれど・・・。
 
ストレスで、買い食いや爆買いをして、どうしても目標のための貯金まで手がまわらない。
 
そんな自分を「意志が弱い」と責めて、ますます自信を失っていく。
 
幸せを目指して、世間の言うように「なりたい自分」の目標を立てて一所懸命やってるのに、どうしてもうまくいかない。
 
それどころか「なりたい自分」という目標を目指せば目指すほど、逆に苦しみが増していく。
 
生きづらさから脱け出したくて目指したはずの目標なのに、追えば追うほど苦しくなっていく。
 
そのうち目標を立てること自体虚しくなって、生きづらさに埋もれていく。
 
どうせ俺はなにをやってもダメなんだ。
 
人付き合いが苦手で、みんなから嫌われる自分を相手にしてくれる人なんて、どこにもいないんだ。
 
金を稼ぐことも貯めることもできない自分に、なんの価値もないんだ。
 
俺はこの社会の中で、ひたすら我慢しつづけて苦しみながら生きていくしかないんだ。
 
ベッドの上。
 
自分以外誰もいない、静まり返った真っ暗な部屋の中。
 
一人孤独に天井を見つめながら、絶望感に打ちひしがれていく・・・。
 
生きづらい人は、こんな「幸せを追うほど苦しくなっていく」というパターンにハマってしまいます。
 
それはいったい、なぜなのでしょうか?
 

不幸なパターンにハマる原因

 
谷底で悲痛な顔をして天に手を伸ばす40代の女性

 
生きづらい人が、幸せを追うほど苦しくなっていく原因。
 
それは「プラスを増やす幸せ」を目指しているからです。
 
つまり、楽しいこと、やりたいこと、面白いこと、おいしいものをたくさん手に入れる幸せです。
 
生きづらい人は「プラスを増やす幸せ」を目指すのが、とても苦手です。
 
なぜなら、心がとても敏感で人間関係も苦手なため、会社の仕事をするだけでも、心と体に大きなストレスを抱えることになるから。
 
つまり、日々を生きるだけで精一杯だからです。
 
それだけの大きな重荷を背負って、プラスを増やす幸せを追いかけても、思うように目指すものを手に入れられません。
 
そしてそもそもこの社会は、心が鈍感で人間関係が苦にならない人に都合よくつくられています。
 
その不利な状況のなかで「なりたい自分」を目指しても、どうしても競り負けてしまう。
 
生きづらい人は、あらゆる面から「プラスを増やす幸せ」を目指すのが向いていないのです。
 
にもかかわらず、このまま「プラスを増やす幸せ」を目指しつづけていたら、どうなるでしょうか?
 
先ほど見たように、時間と労力とお金を失いつづけてしまう。
 
さらに、そこまでした結果として残るのは「自信喪失」と「劣等感」と「絶望感」。
 
そして、ひたすら自分を責めるつづける自分自身・・・。
 
このまま放っておけばは、「プラスを増やす幸せ」は生きづらいあなたを、二度と這い上がれないほどの「自己否定感の底」へと追いやってしまうかもしれません。
 
驚かすようで申し訳ないのですが、そこまで言うには理由があります。
 
それは、世間が容赦なく「プラスを増やす幸せ」を目指そうと、あなたに迫ってくるからです。
 
世間にとって幸せとは「プラスを増やす幸せ」のことです。
 
だから、みずから今すぐ手放さないと、「プラスを増やす幸せ」を目指す人生のパターンに、どんどん飲み込まれてしまうのです。
 
では、どうすればその人生パターンを手放すことができるでしょうか?
 

幸せを追うほど苦しくなる人生パターンを手放すには?

 
爽快な笑顔でこちらを見つめる30代の男性

 
「プラスを増やす幸せ」を目指す人生パターンを手放す。
 
その解決策は「マイナスを減らす幸せ」を目指す生き方にシフトすることです。
 
「マイナスを減らす幸せ」とは、できないことはやらない、しんどい環境から離れる、苦しい考え方を手放すという幸せ。
 
あなたは、日曜日の朝に目が覚めて、寝坊したと思ったら、
 
「あ、日曜だった・・・」
 
と安心して、幸せな気分で二度寝したことはありませんか?
 
それが「マイナスを減らす幸せ」です。
 
つまり、自分につらい思いをさせないで済む幸せのことです。
 
生きづらいあなたには、こだわりや、苦手なことや、できないことがたくさんあると思います。
 
それを無理やり世間に合わせてやりつづけてきたことで、ものすごくつらい思いをしてきましたよね。
 
そのつらい思いをしなくて済む世界を、目を閉じて想像してみてください。
 
かなり「幸せ」を感じられるのではないでしょうか。
 
もはや、無理に「プラスを増やす幸せ」を求めようとは思わない。
 
つらい思いが少なくなれば、ストレスも減って、手に入れにくい「プラスを増やす幸せ」をわざわざ追いかける必要なんてなくなる。
 
そうなんです。
 
生きづらい人は「プラスを増やす幸せ」を目指すよりも、「マイナスを減らす幸せ」を目指した方が、幸せへの近道なんです。
 
「プラスを増やす幸せ」を目指す人生パターンから脱け出したければ、「マイナスを減らす幸せ」を目指せば、自然と脱け出せる。
 
そして、しっかり「幸せ」になれる。
 
つまり、生きづらい人が生きづらいまま幸せになれるのです。
 

生きづらいまま幸せになる具体的な方法

 
嫋やかな笑顔で青空を見上げる30代の女性

 
とはいえ・・・、「マイナスを減らす幸せ」を目指すなんて、いったいどうすればいいのかわからない。
 
あなたもそう感じられたのではないでしょうか?
 
ご安心ください。
 
生きづらい人が「マイナスを減らす幸せ」を手に入れるための方法があります。
 
それは「生きづらさをチカラに変える」ことです。
 
つまり、できないこと、しんどい環境、苦しい考え方から生じた苦しさを、自分の役に立てていく。
 
そして、人の役にも立てていく。
 
さらに、その結果として稼げる人生にしていく。
 
つまり、生きづらさの価値を「転換」していくのです。
 
ここでも「寝ぼけたこと言うな」という声が聴こえてきそうですね。
 
生きづらさをチカラに転換するなんて・・・。
 
ご安心ください。
 
これは寝ぼけてできるほど、軽薄な方法ではありません。
 
あなたのように本気で生きづらい人だけが、取り組むに値する方法。
 
まさに、人生と本気で向き合いつづけてきたあなたのような人だけに、ふさわしい方法です。
 
だから「そうできたらいいなぁ」というファンタジーではありません。
 
じっさい、生きづらさ専門カウンセラーのしのぶかつのりは、そのための具体的な方法を「生きづらさをチカラに変えるマイルストーン」として体系化しています。
 
そして、多くの方がその方法で生きづらさがチカラに変わったことを実感しているのです。
 
その内容をご紹介する前に、ここで注意しなければならないことがあります。
 
それは、「マイナスを減らす幸せ」を目指そうとして、マイナスを直接消そうとしてはいけないということです。
 
つまり、できないことをなくそうとしたり、しんどい環境に慣れようとしたり、苦しい考え方を消そうとするのではないということ。
 
そのような「消せない生きづらさを消そうとする」ことは、生きづらさを悪化させる悪循環にはまってしまいます。
 
この点について詳しくは、「 日本社会で生きづらさが悪化する本当の理由」をご覧ください。
 
マイナスを減らすためには、マイナスを消すのではなく、マイナスを転換する。
 
生きづらさというマイナスの価値を、他の価値に「転換」することが重要なのです。
 
そのための方法が、生きづらさをチカラに変えるということです。
 
では、具体的にその方法を見ていきましょう。
 

1.生きづらさで自分を癒す

 
静かな笑顔を浮かべてノートに字を書く40代の女性

 
まず、生きづらさを自分の役に立てる方法です。
 
それは、あなたの生きづらさを丁寧に「言語化」してみることです。
 
それは、日々のできごとを書く日記や、憂さ晴らしのブログとはまったく別のものです。
 
あなたの「心の世界」で起きていることを、慎重に精細に言葉にし、文字にしていく。
 
それによって、あなたにとても深度の強いカタルシス(心の浄化)が起きて、自分が癒されるのです。
 
それはまさに「自分で自分を理解してあげる」ことだと言えるでしょう。
 
生きづらさというのは、とてもつらいものですから、なかなか向き合うことが難しいですよね。
 
それゆえに、生きづらさを感じているとき、自分の「心の世界」でなにが起きているのかを、なかなか正確には理解できていないものです。
 
人は自分の生きづらさを、じつはほとんど理解できていないのです。
 
これは、長年生きづらさ専門カウンセラーをしていて、つくづく思うことです。
 
自分の生きづらさとじっくり向き合うことで、はじめて「言語化」されることがたくさん出てきます。
 
それが深度の強いカタルシスを呼び起こす。
 
深度の強いカタルシスは、複雑に絡んだ自分の「心の世界」を正確に描き切ったときに起こります。
 
それは、複雑に絡んだ苦しみをもつ生きづらい人だからこそ、起こりえるもの。
 
まさに、生きづらさがチカラに変わってはじめて生じるものなのです。
 
かといって、生きづらさに無暗に向き合うのは、とても危険な場合があります。
 
まずは慎重に、今日感じたネガティブな感情を、テストとして題材にしてみるといいでしょう。
 
どんな場面で、どなんな感情が湧きおこり、それがどういう道筋をたどってどんな感情に変わっていき、どんな行動につながったのか?
 
そんなふうに丁寧に「言語化」することに慣れていってみましょう。
 
きっと、スッと心が整う感覚を味わえるはずです。
 
そして「自分で自分を理解してあげられた」という、今まで感じたことのない「幸せ」を体験するでしょう。
 
 

2.生きづらさで人の役に立つ

 
うれしそうな笑顔でパソコンに入力する40代の男性

 
「言語化」することに慣れてきたら。
 
次はその内容を、人に向けて「情報」としてネットで発信していきましょう。
 
これは「情報発信セラピー」という、さらに深いカタルシスを起こすためのまったく新しい技法です。
 
人に向けて発信しようとすることによって、あなたの生きづらさの「言語化」は、より丁寧で正確になっていきます。
 
それが、さらに深度の強いカタルシスを起こすのです。
 
なぜなら生きづらい人は、これ以上自分の苦しみを誤解されたくないと感じているから。
 
そのために、自分だけに向けて書いているときよりも、さらに精細に「心の世界」を描けるようになるからです。
 
それだけではありません。
 
あなたの「情報」を目にした人は、精細に描かれた生きづらさを見て、こう感じるのです。
 
「私のずっと言いたかったことはこれだ!」
 
「この人は、私が言葉にできなかったことを、代わりに言葉にしてくれている!」
 
そうして、あなたの情報に、深度の強いカタルシスを覚えるのです。
 
そのうちの何人かは、あなたにその感動を知らせてくるでしょう。
 
その感動の知らせを受け取ったあなたは、
 
「ああ、私だけじゃなかったんだ・・・」
 
と心を癒されていく。
 
つまり「カタルシスのもたらし合い」が起きてくるのです。
 
それこそが情報発信セラピーで、自分も人も癒されていく仕組みです。
 
カタルシスのもたらし合いによって、生きづらい人が生きづらい人を癒すことができる。
 
生きづらい人の役に立ちながら、自分を癒すことができるのです。
 
それが「情報発信セラピー」です。
 
そこであなたは、「プラスを増やす幸せ」では決して味わえない、深く静かで穏やかな「幸せ」を体験するでしょう。
 
※「情報発信セラピー」の具体的な方法を身に着けられる講座は、現在 Adic Salonの中でのみ受講を受けてつけております
 

3.生きづらさで稼ぐ方法

 
zoomで講義をし笑顔で相談に乗る30代の女性

 
カタルシスのもたらし合いを経験した読者のうちには、あなたに次のように求めてくる人がいるかもしれません。
 
「直接相談したい」
 
「あなたの考えをもっと深く教えて欲しい」
 
「あなたの論理をもっとしっかり学ばせて欲しい」
 
つまり、お客さんになりたいとおっしゃってくださる方たちがあらわれるのです。
 
そこであなたは、自分にできることを選んでご提供すればいいだけです。
 
その瞬間、あなたの生きづらさは、自然と「稼ぎ」に変わるのです。
 
それはたんなる「稼ぎ」ではありません。
 
あなたの生きづらさが姿を変えたもの。
 
あなたが生きづらいからこそ得られた稼ぎ。
 
まさに、あなたがあなただからこそ得られた稼ぎです。
 
そこには、「自分だからこそできた」という人生への深い納得と、実存の充実がもたらされます。
 
その納得と充実が、さらに深い「幸せ」を味わわせてくれるのです。
 

生きづらい人が生きづらいまま幸せになる

 
両手を広げ微笑みを浮かべて空を見上げる40代の男性

 
そうして自分を癒し、人の役たち、稼ぎが増えていけば。
 
人生の土台が固まり「自分にとって最高に都合のいい環境」を選べるようになっていきます。
 
できないことはしなくて済むようになり、しんどい環境からは離れて、苦しい考え方を強いる人たちとも会わずに済むようになるでしょう。
 
つまり、ストレートに「マイナス」を減らせるようになっていくのです。
 
さらには、「プラスを増やす幸せ」も得られるようになっていくでしょう。
 
なぜなら、大きなストレスという重荷から解放されたあなたは、たとえ「プラスを増やす幸せ」に振り回されることがなくなるからです。
 
冷静に必要な分だけ「プラスの増やす幸せ」を手に入れて、余裕をもってその幸せを味わえるようになっていくでしょう。
 
そんなマイナスもプラスもギュッと詰め込んだ幸せ。
 
それこそが「濃密な幸せ」です。
 
こうして、生きづらい人は生きづらいまま幸せになっていけるのです。
 

生きづらいまま幸せになる「絶対条件」

 
カフェテラスでスマホを見ながら楽しそうに笑っている30代の女性

 
ただ、生きづらさをチカラに変えて「濃密な幸せ」を手に入れるためには、とても重要な条件が一つあります。
 
それは「生きづらい人は強い」という事実に気づくことです。
 
生きづらい人は、その生きづらさという重荷を背負って生きてきたからこそ、自分の強さを証明できている。
 
生きづらさは弱さではなく、強さの証明であるという事実。
 
その事実を受け容れた人だけが、生きづらさをチカラに変えていけるのです。
 
参照記事
自分を弱いと感じている人へ
生きづらい人は強いという事実に気がつくことができます
 
とはいえ、そうかんたんに自分は強いと受け容れられないですよね。
 
そして、一人で生きづらさをチカラに変えていくことも、とても難しいことだと思います。
 
だから私は「Adic Salon」をつくりました。
 
ここでは、生きづらい人たちが協力し合いながら、「生きづらさをチカラに変えるマイルストーン」に取り組んでいくことができます。
 
そのためにはまず、「プラスを増やす幸せ」を目指すのを手放すことです。
 
そうすれば、すぐでにも「マイナスを減らす幸せ」を目指すことができます。
 
そして生きづらさをチカラに変えて、今まで感じたことのない「濃密な幸せ」を味わえる方法に取り組むことができるのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり
 

 

 
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