誰にも理解されない苦しみの乗り越え方
わかりにくい不幸
第1回
理解されない苦しさ
この世界の中には、
『わかりにくい不幸』を
抱えて生きている人たちがいます。
その人が愚痴をこぼした時に
「うん、わかるわかる」
とは、決してうなずいてもらえない。
真剣に相談しても、
「何で、そんなことが気になるの?」
「気にしなければいいのに」
と言われてしまう。
「へ~、変わってますねぇ。」
と笑われてしまうこともある。
例えば、
・肉が食べられない。
・生きる意味が解らない。
・カーテンが恐い。
・過去の記憶に襲われる
他人が少し聞いただけでは、
その苦しさやツラさが、
なかなか理解できない、
そんな『わかりくにくい不幸』を
抱えた人がいます。
このコラムを目に留めてくださった
あなたにもお心あたりがありますか?
実は私も、その一人です。
虐待によるPTSDという障害や、
植物恐怖症という
『わかりにくい不幸』に
長年悩まされてきました。
当然のことながら
『わかりやすい不幸』も、
とてもツラく苦しいものです。
しかし、
『わかりにくい不幸』を抱えた私たちは、
また違った苦しみを抱えることになります。
その苦しみとは
“自分の苦しみを理解してもらえない苦しみ”
です。
不幸そのものもつらい。苦しい。
しかし、その不幸を
不幸と認めてもらえないことの方が
もっとつらい。もっと苦しい。
どんなにつらさを訴えても、
まともに取り合ってもらえない。
どんなに生きづらいと説明しても、
理解を得ることができない。
配慮されることがない。
まるでこの地球上に、
ポツンと一人取り残されたような孤独感。
自分以外は、
文化も時代も違う、
まったく異次元の世界に
紛れ込んでしまったような恐怖感。
誰に話しかけても、
目も合うことがなく、
言葉もまったく届いていないような絶望感。
この孤独感、恐怖感、絶望感が、
『わかりにくい不幸』の
本質なのです。
このコラムでは、
そんな孤独感、恐怖感、絶望感もつ
『わかりにくい不幸』をかかえたあなたが
どのようにその本質的な苦しさを乗り越えていくのか。
その具体的な考え方を、
ご紹介していきたいと思います。
その苦しさを乗り越えた先には、
今までとは違う心地よい人生が待っています。
習慣を変えれば、
心地よい人生が訪れる。
このコラムが、
あなたにとってその一歩を
踏み出すきっかけになるのなら、
本当に嬉しく思います。
次回は、
わかりにくい不幸を乗り越える大原則を
ご紹介します。
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
おかげ様でコラム数500本突破!