トランスパーソナルを学び、役立てる
トランスパーソナルを日常に活かす
第8回
「なんとなく」に従ってみる
トランスパーソナルを日常に活かす具体的な方法のひとつ。
それは、「なんとなくの側」に立ってみるということです。
前回のたとえで言うならば…、
なぜ、「なんとなく」は、違う道を行きたいと自分に思わせたのか?
なぜ、「なんとなく」は、知人に言われた言葉を自分に気にさせたのか?
なぜ、「なんとなく」は、そのイベントに行ってみたいと自分に思わせたのか?
そのように、「なんとなくの側」に立って、ものごとをとらえてみようとするのです。
するとそこに、まだ言葉にはならない、なんらかの「意味」があると気づいてくるはずです。
なんの「意味」もなく、自分の心が反応するはずがない、と。
そして、言葉にならない以上、それを実際に確かめてみるしかないと思うでしょう。
そこで実際に行動してみる。
いつもと違う道を使って、買い物に行ってみる。
「しょうがないヤツだなぁ~」と、何度も口にしてみる。
誘われたイベントに実際に行ってみる。
つまり、常識や経験ではなく、「なんとなく」に従ってみるのです。
そうすることによって、思いもかけなかったことが、自分に起こることがあります。
いつもと違う道をとおったら、ビルとビルのすき間から、綺麗に光りかがやく大きな雲が見えて、心がジーンと癒された。
「しょうがないヤツだなぁ~」と何度も口にしていたら、「お前の方がしょうがないだろ」と、その知人のことを自分が本当は嫌いだということに気づいた。
誘われたイベントに行ってみたら、お笑い芸人の司会が上手で、大きな声でたくさん笑って、家にいるよりもずっと心と体が休まった。
「なんとなく」に従ってみることによって、そんな小さくとも、今の自分に必要な「意味」のある出来事が訪れてくれるのです。
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
おかげ様でコラム数500本突破!