トランスパーソナルを学び、役立てる

 

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トランスパーソナルを日常に活かす

 

第9回
嫌なことや悩みを味方につける

 
前回の「なんとなく」に従ってみた結果を見て、あなたは、
 
「え?そのていどのこと?」
 
と思われたでしょうか?
 
トランスパーソナルを日常に活かす方法なんて言うから、そのことをきっかけに人生が大きく変わるような出来事が起きる、そんな風に期待していた方もいらっしゃるかもしれません。
 
たとえば、いつもと違う道をとおったら、この世界の本当の姿が見えて、一気にすべての悩みが解消したとか、知人にかけられた言葉を何度も唱えていたら、真理とは何かが明確にわかって、すべての人が愛しく思えるようになったとか、誘われたイベントに出かけていったら、生涯をかけるにふさわしい自分の使命に出会えたとか…。
 
まさにそれこそが、「トランスパーソナルエリート意識」のもたらした、トランスパーソナルへのとても限定的なイメージだと言えるでしょう。
 
トランスパーソナルとは、そんな大げさなものではありません。
 
日々の暮らしにペタリと寄り添っているものなのです。
 
私たちの住むこの現実社会は、「理想郷」とはほど遠いもの。
 
生きていれば、当然、日々これでもかこれでもかと、嫌なことや悩みが降りかかってきますよね。
 
そして、その毎日起こる嫌なことや悩みに上手に対処し、さらに、その嫌なことや悩みを味方につけて、人生を豊かにしていく。
 
それこそが、現実的なトランスパーソナルの活用法です。
 
嫌なことも悩みも、なんにも感じない「不感症人間」になることが、トランスパーソナルの活用法ではありません。
 
だからまずは、自分が感じた「なんとなく」を、ただサラリとやり過ごしてしまわずに、その「なんとなく」の立場に立ってみる。
 
「なんとなく」という「なんだかよくわからない側」に立って、ものごとをとらえてみる。
 
そして、その「なんとなく」に従ってみる。
 
それがトランスパーソナルを日常に活かす、有意義な一歩となってくれるのです。
 
だってあなたの心は、目の前の出来事に、言葉にはならない、でも確実に重要な「何か」を感じ取ったからこそ、「なんとなく」という形で、そのことを懸命にあなたに知らせてくれたのですから。
 
もし、そこに重要な「何か」がないのだとしたら、「なんとなく」なんて説明のつかない感覚、まったく生じないはずだと思いませんか?
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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