ブレない自分基準のつくり方

 

心の輪郭の画像

 

心の輪郭に触れて生きる

 

第5回
強気な人

 
あなたは気がつくと、
 
「こう考えた方がいい」
「この方法の方がいい」
 
と少しイラだちながら
持論を相手にぶつけていることがありませんか?
 
そのあと何だか不安になって、
その相手とハグをしようとしたり、
やたらと歩み寄ってみたりしませんか?
 
そんなイラだちや不安も、
『心の輪郭』に触れる絶好のチャンスです。
 
あなたはもしかしたら
周りの人から気が強く、
自由に生きているように見られているかもしれません。
 
自分でも、
そう思い込んでいるかもしれません。
 
自分の意見を声高に主張するので
我を通しているように見られてしまいますが、
いつもストレスがたまってしまう。
 
我慢させられている気になってしまう。
 
そんなあなたの葛藤は
まわりの人からは理解されず、
ワガママな人、自分勝手な人と言われてしまう・・・。
 
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
 
それは、声高に主張するあなたの意見に、
実はちっともあなたの“気持ち”が
入っていないからではないでしょうか。
 
声高に、強気に主張し、行動する。
 
しかし実は、
常に自分の『外側の基準』に
合わせているのでくたびれてしまう。
 
不満が残ってしまう。
不安になってしまう。
 
『外側の基準』とは、
前回ご紹介した『常識』かもしれません。
 
または、親、兄弟、姉妹、先生、
上司、テレビなどによって
脳にすり込まれた価値観かもしれません。
 
“自分基準” がわからないから、
知らず知らずのうちに
『外側の基準』に合っているかどうかで
自分の意見や行動を決めてしまうわけです。
 
そう考えると、
 
「これが私の心の輪郭だ」
 
と思えることでも、一度しっかりと
検討してみる価値がありそうですね。
 
つまり
 
「私ってこういう人間だよね」
 
と思っていることは、
実はあまりあてにならないことが
多いのかもしれないということです。
 
もしあなたが、
自分の意見を通したはずなのに、
逆に不満や不安を感じるなら。
 
その意見の『出所』(でどころ)まで、
さかのぼってみましょう。
 
自分に向かって丁寧に優しく
 
「なんでそう思ったの?」
 
と問いかけてみてください。
 
何か答が返ってきたら、
それに対してまた
 
「なんでそう思ったのかな?」
 
とゆったり問いかけて、
さかのぼってみましょう。
 
4,5回もさかのぼると、
常識、親、兄弟、姉妹、先生、
上司、テレビ、雑誌、本、
などの出所に突き当たると思います。
 
それは特別なことではありません。
 
私たち誰もがそういったものの影響を、
自分の価値観だと思い込んで
生きてしまっているのです。
 
さて、
突き当たったのなら。
 
まっさらな気持ちで自分の主張した意見を
もう一度見つめなおしてみましょう。
 
その意見を見つめた時、
心がどんな反応を示しますか?
 
体がどんな反応を示しますか?
 
その反応の声を聴いてあげてください。
 
それがあなたの『心の輪郭』だからです。
 
『心の輪郭』は、
本当はどうしたがっているのでしょうか?
どんなことを感じているのでしょうか?
 
小さく聴こえてくるその声を、
耳をそばだてて受け止めてあげましょう。
 
優しく触れてあげましょう。
 
あなたが自分の意見を通したはずなのに、
不満や不安に苦しんでしまう時。
 
そして、葛藤しているのに、
強気で我を押し通す人と見られて
くたびれてしまう時。
 
そんな時こそ、『心の輪郭』に触れて、
あなたの心を癒してあげてください。
 
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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