ブレない自分基準のつくり方

 

心の輪郭の画像

 

心の輪郭に触れて生きる

 

第6回
服選び

 
さて、嫌な気分になった時以外は、
『心の輪郭』に触れるチャンスはないのでしょうか?
 
もちろん、そんなことはありません。
あなたの『心の輪郭』に触れるチャンスは、
いろいろな場面で訪れます。
 
例えば、
出かける時の “服選び” 。
 
あなたは自分がなぜ今日、
この服を選んで着ていくのか
明確な理由を考えたことがありますか?
 
「いそがしい時に、そんな悠長なこと考えないよ。
 とりあえずみっともなくないものを選んで着てるだけ。」
 
確かにそうですよね。
 
ただこれも十分立派な
服を選ぶ理由です。
 
ではなぜ、この、服を選ぶ理由が
『心の輪郭』に触れるチャンスになるのでしょうか?
 
それは、服を選ぶ理由の大部分に
(すべてではありませんが)
『あなたを人にどう見せたいのか』
という “人の目基準” が見え隠れしているからなんです。
 
言いかえると、服選びは、
あなたが “自分基準” ではなく
“人の目基準” でものごとを選んでいる割合を
確認することができるのです。
 
もちろん、
人の目に触れることを楽しめていれば、
それは、ファッションを楽しむ という
“自分基準” に合った立派な趣味になりますよね。
 
しかし、着たくもない服を、
人に見せるために着ているのなら。
それは、あなたの『心を輪郭』が、
ぼやけてしまっているのかもしれません。
 
例えば、クローゼットの中に
青い半袖シャツと、白い長袖シャツしかなかったとします。
 
「今日は暑いから、涼しい服で出かけたい」
と思い、青い半袖シャツを手に取る。
 
「いや、昨日も青を着たな。
 また同じような服を着ていると思われたくない。」
と白い長袖シャツを手に取る。
 
結局、あなたが汗だくになりながら
白い長袖シャツを着ることを選び、
不愉快に一日を過ごしたのなら。
 
あなたは、
自分の心地良さという “自分基準” よりも、
人にこう見られたいという “人の目基準” で
服を選んだことになります。
 
とは言え、時には “人の目基準” で、
服を選ばざるを得ない日だってありますよね。
 
そこで、重要になってくるのが、
『心のバランス感覚』 です。
 
この 『心のバランス感覚』 を
あなたが確認できる機会が、
出かける前の “服選び” というわけなんです。
 
だから、出かける前に服を選ぶ時、
シャツ一枚と靴下一枚でもかまいません。
 
一度、
「このシャツと靴下を選ぶのは、なんでだろう?」
と自分に聴いてみてください。
 
今のあなたの『心のバランス感覚』を、
知ることができると思います。
 
「でもね信夫さん、
 バランス感覚を知ったところで、
 実際にバランスを取るのが難しいんですよ」
 
確かに、あなたのおっしゃるとおりです。
 
私もそうだったので、よく解ります。
 
という訳で、次回は “自分基準” と
“人の目基準” のバランスを取る習慣を
ご紹介したいと思います。
 
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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